【TGS 2018】アーケードゲーム機が自宅に…新技術をよそに業界で進む“回顧路線”を担当者に聞く

9月22日(土)8時40分 オリコン

【TGS 2018】タイトー『ARCADE1UP』展示ブースの模様

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 日本最大級のゲームイベント『東京ゲームショウ2018(TGS)』が、20日から千葉・幕張メッセで開催中。各社のブースでは最新技術を取り入れた新商品を展示したり、今後の展開が期待されるeスポーツ関連のイベントが行われたりと盛り上がりを見せている。だが一方で、そんな新規性とは真逆の動きである“回顧路線”として、レトロゲームも注目を集めている。中でも、懐かしのアーケードゲーム機を自宅用にアレンジした『ARCADE1UP』は最たるもの。同商品を販売するタイトーを直撃し、意図を聞いた。

■ミニゲーム全盛の昨今、アーケードゲームの自宅用アレンジが話題に

 任天堂の『ミニファミコン』『ニンテンドークラシックミニ』やSNK『NEOGEO mini』、今回のTGSで発売を発表した『プレイステーション クラシック(ミニPS)』など、復刻版ミニゲームが全盛の昨今。どれも反響が大きく、入手しづらいほどの人気ぶりだ。これらのミニゲームのターゲットとなっているのは、主に“初代”で遊んでいた大人ユーザーだろう。懐かしいハードの筐体はもちろん、収録ソフトも往年の人気作を取り揃え、“かつての子どもたち”をとりこにしている。

 そんなゲーム界の“レトロブーム”の最たるものが、タイトーが販売する『ARCADE1UP』だ。ゲームセンターなどに設置されていた業務用の縦型ゲーム機を3/4サイズにした筐体で、自宅でゲーセン気分を味わうことができる。この発売情報を見た一般ユーザーからも、「ついに来たか!」「部屋にアーケードコーナーを作るのもいいな」と好評で、TGSでも多くの人に試遊されている。『ARCADE1UP』第1弾(12月発売予定)では、『スペースインベーダー』『パックマン』『ギャラガ』の3種がラインナップされているそうだ。

■中高年の「長年の夢を叶える商品」、“回顧路線”に不安は?

 『ARCADE1UP』は米国のTastemakers,LLC.が製造する製品で、タイトーが日本国内で独占販売を行う。同社の担当者によると、「もともとはARCADE1UPの『スペースインベーダー』の許諾について Tastemakers LLC社からお話をいただき、それをきっかけに今回の取り組みが実現した」とのこと。発売発表に際しては、「昔、『スペースインベーダー』をプレイされた方はもちろん、知らない世代の方など幅広い年齢層のお客様に好評をいただいております」という。

 『ARCADE1UP』は、現在は特別価格の58,000円(税抜)で販売。アーケードゲーム筐体としては思いのほか低価格であはあるが、小型化したとはいえこの大きさのゲーム機を購入する層は、やはり中高年層が中心となるだろう。タイトーといえば、『スペースインベーダー』を開発したアーケードゲーム界の老舗だが、最近ではモバイル・スマホゲームにも参入。VRなどの技術を駆使した最新ゲームが次々に発表される中で、中高年層に向けた“回顧路線”に走ることに不安はないのだろうか。

 「レトロなアーケードゲームは、専用筐体ならではのプレイ体験が得られることから、根強いファンが存在します。商品化が望まれている中で、『ARCADE1UP』は憧れの名機が自宅でプレイできるという長年の夢を叶える商品として期待されています。色々なジャンルのゲームには、それぞれ違ったニーズがあり、多くのファンがいます。当社としても、お客様の価値観や求められるコンテンツを見極めながら提供ができると考えています」

■当時を知る大人も感激、セガとタニタのコラボで往年の人気ゲーム機も“復活”

 TGSではほかにも、セガの往年の人気ゲーム機『メガドライブ』や『ドリームキャスト』と、タニタがコラボした体組成計の展示も話題に。同ゲーム機を模倣したデザインもさることながら、ドリキャス発売当時のパッケージをアレンジした“外箱”にも注目が集まる。かつてドリキャスのパッケージには、当時CMにまで出演していたセガの“専務”の写真がプリントされていたのだが、今回の体組成計パッケージには、同様にタニタの社長が登場。当時を知る大人たちには、「懐かしい!」「こだわりがすごい」とたまらない仕様となっている。

 アーケードゲームが全盛となったのは、1980年代から1990年代頃。家庭用ゲーム機ファミコンの発売が1983年、ドリキャスが1998年である。時差はあれど、当時の少年たちは今や、いい大人である。さらに、現在のスマホゲームユーザーは、30代、40代がとくに多いと言われている。人生の中で、様々な形でゲームに親しんできた中高年ユーザーたちは、ゲーム業界にとっても大きな市場であることは確か。彼らへ向けたちょっとレトロな商品は、今後も増えていきそうだ。

オリコン

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