政権奪取を叫ぶ橋下徹氏、内閣改造で入閣の可能性は

9月22日(土)7時0分 NEWSポストセブン

”トリックスター”の入閣は?(時事通信フォト)

写真を拡大

 安倍首相の三選となった自民党総裁選で反安倍勢力の切り札と期待されながら、洞ヶ峠を決め込んだのが小泉進次郎氏だ。


 安倍陣営の出陣式に出席して受付に名刺を提出し、“安倍に転んだか”と注目されたが、後に秘書が「演説会と勘違いしていた」と名刺を回収するというドタバタも演じた。


 その進次郎氏は総裁選終盤、菅義偉・官房長官とともに沖縄県知事選(9月30日投開票)の応援演説に立った。自民党無派閥の若手議員が語る。


「沖縄政策を取り仕切ってきた菅さんは総裁選に距離を置き、知事選に全力投球している。進次郎氏がその菅さんと行動を共にするのは珍しい。これは総裁選のしがらみから距離を置くだけでなく、今後の政界は菅さんを中心に動くと考えたからではないか」


 父親譲りの政治勘を持つ進次郎氏は、「石破から安倍」への乗り換えではなく、「石破でも安倍でもなく菅」と判断したとの見方だ。


 そして“政界のトリックスター”橋下徹・前大阪市長がこの総裁選にタイミングを合わせるかのように著書『政権奪取論』を上梓した。


 安倍首相と日本維新の会は協力関係にあり、内閣改造のたびに橋下氏の入閣説が取り沙汰されてきたが、首相にとって総仕上げとなる第5次内閣で在野の橋下氏を大臣として招いて政界復帰を促し、安倍政治の「後継者」とするつもりではないかという見方まである。



 橋下氏ウォッチャーの政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏は「橋下徹が安倍政権から入閣を打診されても、応じることはない」と断言する。


「橋下氏の根本政策は、国の統治機構を変えようという考え方だ。大阪都構想もそう。そうした政策は現在の中央集権体制を前提に政治を行なっている自民党政権には実行できない。だから自民党とは別の対立軸を模索してきた。


『政権奪取論』に書かれているのは、自民党に対抗できる政党をつくろうと維新を旗揚げしたが、結果、失敗した。では、どこが失敗だったのかという分析です。


 そこから読み取れるのは、橋下氏は自民党の対立軸となる政党をつくることを諦めていないということ。そうみると、自民党政権の閣僚になるはずがありません」


 安倍首相が総裁に三選された途端に、自民党内では安倍支持派が人事をめぐって足の引っ張り合いを始め、反安倍勢力は結束し、そして政界では、「安倍政権の協力勢力」と見られてきた維新の創設者・橋下氏が再び「政権奪取」を睨んで動き始めた。


“アメ”でも“ムチ”でもコントロールできない進次郎氏と橋下氏の「次」を見据えた動きは、安倍首相の目に不気味に映っているに違いない。


※週刊ポスト2018年10月5日号

NEWSポストセブン

「橋下徹」をもっと詳しく

このトピックスにコメントする

「橋下徹」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ