【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第35話 一条天皇の心揺らした彰子の涙の告白 国母の覚醒に涙腺崩壊

2024年9月22日(日)17時14分 スポーツニッポン

 女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は22日、第36話が放送される。道長の父としての命懸けの御嶽詣、伊周の不穏な動き、そして見ている人の心を揺さぶった彰子の直球告白——。見どころ満載だった第35話を振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 先週の第35話は「中宮の涙」。藤原道長(柄本佑)は中宮・藤原彰子(見上愛)の懐妊祈願のため、息子の藤原頼通(渡邊圭祐)らと「御嶽詣」へ向かう。険しい行程と悪天候に悩まされ、目的地・金峯山寺への到達に手こずっていると、藤原伊周(三浦翔平)が武者を引き連れ、不穏な動き。その頃、まひろ(吉高由里子)の書く“物語”に興味を持った一条天皇(塩野瑛久)が物語の真意を尋ねては、自身の境遇を重ねる。さらに、まひろは彰子の本心を知り…という展開だった。

 「お上、お慕いしております!」

 「光る君」の登場人物・若紫に自分を重ねる彰子。まひろに「この娘は、この後どうなるのだ?」「光る君の妻になるのがよい。妻になる。なれぬであろうか。藤式部、なれるようにしておくれ」とストーリー展開を希望。まひろは「その息づくお心の内を、帝にお伝えなされませ」とアドバイス。その時、敦康親王(池田旭陽)に会いに一条天皇が藤壺に。そして、彰子は——。

 涙を流し、身を震わせながら、真っすぐな告白だった。

 「仰せのままに」の彰子の思いを知り、動揺を隠せず視線を泳がした一条天皇は「また来る」とだけ声を絞り出し藤壺を後にした。

 まひろとの対話、道長の切実な言動、そして彰子からあふれ出た思うが一条天皇の心を動かした。「今宵、藤壺に参る」。雪が降る夜空を見上げながら彰子の元へ。そして、優しいまなざしで見つめ、そっと彰子を抱き寄せた。「いつの間にか大人になっておったのだな」。彰子もギュッと——。

 入内から8年、20歳の彰子は一条天皇と初めて結ばれた。

 「直球告白に見てるこちらも涙があふれた」「号泣…彰子さま、本当に良かった」「国母キターーーーーー!」「見上さんの演技に心が震えました涙」「彰子様の心の移り変わり、成長の演技が本当に最高で…分かっていても涙が止まりません」など放送後のSNS上は感動のコメントであふれた。

 第36話は「待ち望まれた日」。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。

スポーツニッポン

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