「クリエイティブ・ディレクター」って、どんな仕事? 辻愛沙子が大事にしている「仕事の美学」とは?

9月22日(水)20時0分 TOKYO FM+

AKB48向井地美音がパーソナリティをつとめ、公認会計士の澤昭人から身近にある経済の仕組みをわかりやすく学んでいくTOKYO FMの番組「ジュグラーの波〜澤と美音のまるっと経済学〜」。9月9日(木)、9月16日(木)放送の「美音のまるっとエコノミー supported by PE-BANK」のコーナーでは、株式会社arca (アルカ)代表取締役社長でクリエイティブ・ディレクターの辻愛沙子(つじ・あさこ)さんを迎え、現在携わっている仕事や、この道を志したきっかけ、今後の夢などについて伺いました。

(左から)辻愛沙子さん、向井地美音


◆キャリアスタートから独立するまで
向井地:辻さんは現在、報道番組「news zero」(日本テレビ系)のコメンテ—ターとしても活躍されています。現在25歳で、私は23歳。年齢は近いですけど、社長さんということで、すごいですね。
辻:ありがとうございます。(起業して)会社をやっております。
向井地:辻さんは、大学時代から会社に入ってナイトプールなどのイベントやスイーツの商品企画、ブランドのプロデュースなど幅広くクリエイティブ・ディレションをされていたということですが、すごいですね! まず、学生が会社に入ることができるのですか!?
辻:最初のキャリアがベンチャーから始まったんですけど、もともとは普通に就活して大学を卒業して広告業界に就職しようと思っていたんです。それでいくつかの企業にインターンに行き、その先の1つの企業とあまりにもバイブスが合ったので、そのまま入社しました。いかにもベンチャーらしい感じです(笑)。
向井地:そんなことがあるんですか!?
辻:はい。在学中に(入社しました)。
向井地:ということは、就活せずにサクッと決まった感じですか?
辻:はい。そこからキャリアをスタートして、気づいたら仕事ばかりの日々ですね(笑)。
向井地:それから、ご自身で会社を立ち上げたと。
辻:はい。もともと入社した会社のなかで子会社をやっていて、そこから完全に独立して外に出ました。
向井地:すごい! 独立って、けっこう決断が必要だったんじゃないですか?
辻:(キャリアをスタートさせたときから)わりと自由に、そのときに必要なことにチャレンジしている感じかもしれないですね。
向井地:なるほど。確かに攻めていますよね!
辻:気づいたら(笑)。
向井地:社長さんというイメージとは全然違いますね。
辻:そうですね。会社の社員も、年上もいれば年下もいるのですが、みんな若いので。
向井地:けっこうアットホームな会社ですか?
辻:そうですね。
向井地:一番若い方だと何歳ぐらいの方がいるんですか?
辻:20歳の女性と、インターン生もいます。
◆あらゆることを自分事として捉える仕事
向井地:いろいろなものをつくる上で、とにかくアイデアが必要じゃないですか? その“アイデアのもと”は、どうやって見つけているんですか?
辻:広告でいうと、基本的に企業さんやブランドさんがあって、消費者の方がいて、私たちはその間に立つ仕事です。企業さん側が伝えたいこともありますし、消費者の方が求めているものもあります。
今の社会はどんな空気で、どういうムードで、その世代の人たちは何を考えていて、普段はどんなものを見て過ごしているんだろう……ということを(イメージしながら仕事に落とし込みます)。例えば、好きな人や仲のいい友達の誕生日プレゼントを選ぶときに、相手のことを考えながら「なにが好きだろう?」って考えるような感じで社会に向き合っています。
向井地:なるほど。すごくわかりやすい例えです。社会の情報なども集めているからこそ、コメンテーターの仕事にも活かされているんでしょうね。
辻:ニュース(記事)は、めちゃくちゃ読んでいるかもしれない。新聞も読むし、Webでも読むし。
向井地:クリエイティブ・ディレクターの仕事ももちろんですけど、コメンテーターをするのってすごいなって尊敬します。
辻:いろいろ学びながらですけど、難しい仕事ですね。
向井地:社会で起きたニュースも、一度はきちんと自分なりの意見や結論を出して(からニュースと)向き合う感じですか?
辻:そうですね。さっきの質問にもつながるかもしれませんが、クリエイティブ・ディレクターは、あらゆることを自分事として捉える仕事です。例えば、街を歩いているときに「素敵な看板だな」と思ったら、すぐに写真を撮って残しておきますし、ニュースで見た他国で起こったことも、「なぜ、こんなことが起きるんだろう?」「この国の歴史はこうで、こういう状況だからこうなっていて、私たちの生活にどんな影響があるんだろう?」といったように、あらゆることを自分の生活や日常と地続きなこととして捉えるクセがついているので。「このニュースに対してどう思うか」というよりも、「自分が生きている社会のなかで、こういうことが起こっていることについて、どう思うか」という感覚かもしれないです。
向井地:どのニュースも自分が住んでいる世界と関わりがあると思うと、確かにそうですよね。
辻:「うまくコメントできているか」「誰かを傷つけていないか?」って、いつもヒヤヒヤしながら話しています(笑)。
向井地:緊張しそう……。
辻:生放送だと緊張しますけど、学びも多いです。
◆「arca」が掲げる「愛とパンクが未来をつくる。」とは?
向井地:辻さんの会社「arca」のサイトには「愛とパンクが未来をつくる。」と書いてあります。このパンクって!?
辻:(音楽やファッション、イデオロギーなどの表現形態として使われる)パンクです。
向井地:これは辻さんが考えたんですか?
辻:はい。普段、広告のコピーを書いたり、ネーミングをつくったり、言葉を書く仕事もしているので、自分の会社のステートメント(声明)は自分で書こうと思って。
向井地:どういう意味なんですか?
辻:自分の人生で、上品さとパンクさの2つをすごく大事にしていて。いわゆるパンクって、前例踏襲のような常識や「こうあらねば」というものを壊していくじゃないですか? でも、それだけだと誰かを傷つけてしまう。思考停止せずに壊し続けていかないと新しいものはつくれないけど、上品さやある意味、自分のなかの美学をすごく大事にしていて。その両方のバランスが大事で、“偏っていないかな?”と思いながら生きています。
向井地:すごい。
辻:(仕事をおこなうときに)やはり上品さは、自分のなかの軸ではあるのですが、会社として複数人が主語になるときに、会社のメンバーに「上品であれ」とは言いたくなくて。「みんなに当てはまる言葉ってなんだろう?」って考えたときに、「愛を持っている集団でありたい」ということで「愛とパンク」を掲げています。
向井地:そんなarcaでは、どんなことをしているんでしょうか?
辻:企業さんのテレビCM、屋外広告やWeb広告などの広告物をつくる仕事もあれば、企業さんと一緒にブランドをつくることもあります。あとは、社会課題からカルチャーまで“学べる大人向けの学びの場”として「Social Coffee House(ソーシャルコーヒーハウス)」というプロジェクトをおこなっています。
ジェンダーや環境問題など、さまざまな社会課題を中心にしたデザインや、それこそコピーや企画などのクリエイティビティで少しでも社会を良くしたいということを掲げているので、社会課題とクリエイティビティがキーワードかもしれないです。
向井地:ちなみにお仕事の時間は、どんな感じなんですか?
辻:私自身はずっと仕事をしている感じなんですけど(苦笑)、ベンチャーなので定時で何時に出社して……という感じではなく、やることをやっていれば基本的に自由。リモートの人も多いし、会社に来る人もいるし、出社時間もみんな自由なんです。雇用形態にもよりますけど、あまりガチガチに管理したくないので、みんなを信じてやっています。
向井地:信頼があるからこその自由度なんですね。組織に縛られず自由に活動することに関して、どういう思いがありますか?
辻:キャリアって本当に自由で、私自身もひょんなことから仕事が始まって今に至っているので。「こうでなければ」というものはないし、こういう時代なので転職もいろいろあるし、副業もあれば、1社にどっしりと腰を据えて働く楽しさもあるし、いろいろな選択肢があります。
(ちなみに私は「適材適所」ならぬ)「適材適職」という言葉をよく使っているんですけど、「適所」はその場所に自分を合わせていく感覚に近いけど、「適職」は自分の得意なこと、得意な領域で頑張っていけば良くて(働く)場所はどこでもいいと思っていて。
向井地:そうですね。
辻:「ここは合わないな」と思ったら、違うところに行ってもいいし、「自分の場所はここだ」と決めたら頑張ってみるのもいい。人生は長いので、みんなが自由に自分らしく働ける環境に出会えたらいいなと思います。
次回9月23日(木・祝)の放送もお楽しみに!
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聴取期限 2021年9月24日(金) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:ジュグラーの波〜澤と美音のまるっと経済学〜
放送日時:毎週木曜 21:30〜21:55
パーソナリティ:澤昭人、向井地美音(AKB48)
番組Webサイト:https://park.gsj.mobi/program/show/46993

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