“カラーは3カ月に1回以下”、“ハイライトで白髪をぼかす"…知らないと損する「すぐに染めなくていいグレイヘア」

9月23日(木)12時0分 文春オンライン

 いま、コロナ禍で第2次グレイヘアブームが起きている。カンヌ映画祭でのジョディ・フォスター、『セックス・アンド・ザ・シティ』続篇撮影中のサラ・ジェシカ・パーカーのように、全く染めないグレイヘアではなく、白髪をおしゃれに生かす新しいグレイヘアカラーが席巻中。ヘアカラーリストの岩上晴美さんが提案するグレイヘアカラーをご紹介!





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 日々お客様の白髪の悩みと向き合っていると、「伸びたらすぐに染める」という呪縛から解放されたい女性が多いことに気づかされます。ココ・シャネルがコルセットから女性を解放したように、私も白髪染めの概念を変えることができないかと考えるように。


 そこで白髪をいかすカラーリングなら染める頻度が減らせたり、白髪でも疲れて見えず、おしゃれな印象にできるのではと思い、提案し始めたのが新しいグレイヘアです。


 白髪の量が少ないなら、ハイライトを入れて白髪を立体的な毛束の一部のようにカムフラージュ。白髪の量が多いならハイライトやローライトを駆使し、まろやかに白髪をいかし洗練されたデザインに。その人の白髪の量、髪の長さによってこのカラー提案は無限大です。


 ただし最初の3カ月、根元の白髪を伸ばし、ハイライトとなじむまではぐっとガマン。でも一度仕上がればサロンカラーの頻度は3カ月に1回以下に減らせます。白髪とポジティブに付き合う、新しいグレイヘアの実例をご紹介します。


白髪率は20%、松本孝美さん(56)の場合


 ヘアカラーリストの岩上晴美さんを迎え、白髪をおしゃれに生かす新しいグレイヘアカラーを提案した「週刊文春WOMAN」2021夏号の連載「『大人の女史会』にようこそ。」には大きな反響が。「大人の女史会」のメンバーである松本孝美さんが、満を持してグレイヘアに初挑戦!


 白髪率がまだ20%ほどの松本さん。モデルというお仕事上、ヘアアレンジの機会も多いため、髪の表面も内側も全体的に、根元から毛先へ細かくハイライトを施しています。


 ハイライトとは、極細に取った毛束にブリーチという脱色剤を使って髪の色素を抜く施術。筋状に明るい毛束をあえて作ることで白髪部分がカムフラージュされます。


 またブリーチするだけだと日本人の黒髪はオレンジ色に転びやすいため、寒色系のアッシュカラーを上から重ねています。アッシュは黒髪よりも、ハイライトや白髪に入れた方が透明感を増した発色になるのもメリットです。



白髪の量が増えてきたし、そろそろこのグレイヘアをやってみよう、と思い4カ月前から挑戦。まだ地毛の白髪とハイライトをなじませている段階ですが、とても自然にハイライトが入っているので、伸びてきた根元白髪がぼかされ、ストレスに感じることがないんです。むしろこれから白髪が増えていくと、透明感のある髪色を楽しめたり、私なりのおしゃれなグレイヘアに育てていけることへの期待値のほうが高いんです! by 松本孝美さん



白髪の90%が顔周りに集中、ハイライトでモードに


 全体の白髪率は30%ほどですが、顔回りにその約90%が集中しているモデルさん。白髪をぼかすハイライトは髪の表面に放射状かつランダムに入れ、その上からアッシュカラーを重ねています。


 白髪が少なめな後頭部は、ぼかす程度の量のハイライトを。そして黒髪が少し残っているフロントの表面にはハイライトを多めに入れて、顔回りの内側に多い白髪とのコントラストを和らげています。


 すると、黒髪×ハイライト×白髪という色味の違う毛束がいいバランスで混ざり合い、「面」を強調するマッシュラインの前髪と相まって、モードで洗練された印象に。


気品がスゴい! アップスタイルがキマるグレイヘア


 セミロングをラフにまとめただけなのに、絶妙なメリハリを感じさせるのは、白髪にもハイライトを仕込んでいるからです。


 白髪率80%ですが、地毛と白髪部分の両方にハイライトを施術。実は白髪部分にハイライトを施すとクリーミィな白に見えるんです。また黒髪部分のハイライトは黄みベージュに発色。地毛の白髪もいかし、白からベージュ系の濃淡が髪全体にミックスされるので、白髪率が高くても立体感を演出。


 とくに長めレングスの場合、髪をかき上げたときやアップスタイルにしたときに見える襟足まで、繊細にハイライトを入れるのが重要です。


※全文は発売中の『 週刊文春WOMAN vol.11(2021年 秋号) 』にて掲載。他にも、白髪だからこそ楽しめるハイトーンベージュカラーや、白髪の少ない40代向けのハイライトなど、年を重ねるのが楽しくなるスタイルを紹介しています。


photographs:Koki Okumura
hair:Tomohiro Kobayashi,Yu Momose,Chikako Utsumi,Mari Toyama(kakimoto arms AOYAMA)
make-up:NAYA
styling:ami sasahara
text:Michiyo Matsui


(「週刊文春WOMAN」編集部/週刊文春WOMAN 2021年 秋号)

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