安倍3選で復権チャンス期待 50万円甘利、ドリル優子ら

9月23日(日)7時0分 NEWSポストセブン

色々あったが…(時事通信フォト)

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 安倍晋三首相が自民党総裁選挙で3選を果たした。選挙を牽引した応援団議員たちは論功行賞人事に目の色を変えている。内閣改造は安倍首相がニューヨークの国連総会から帰国後の10月上旬とみられているが、首相はすでに総裁選さなかに勝利後の人事方針を明らかにしている。


「人事は適材適所だ。来年は皇位継承もあるし、G20首脳会合、その先には東京五輪もある。しっかりとした人材を登用したい」


 官邸の安倍側近が語る。


「適材適所とは総理が“お友達”を起用する時の常套句。大仕事が山積みの第5次安倍内閣では、総理は個人的に信頼のおける側近で脇を固めるつもりだろう」


 この発言でスネに傷持つ安倍側近のスキャンダル元大臣たちは“復権のチャンス”と色めき立った。


 派手にアピールしたのが甘利明・元経済再生相だ。大臣時代の2016年、陳情に来た業者から大臣室で自ら50万円の現金を受け取っていたことが発覚し、「秘書のせいにはしたくない」と辞任会見で涙ながらに語った姿はまだ記憶に新しい。


 あれから2年、総裁選では“ほとぼりは冷めた”とばかりに安倍合同選対事務総長としてテレビをハシゴし、「安倍首相は了見の狭い男ではない」と御輿担ぎの上手さを見せつけた。



 加計学園からの「200万円闇献金」疑惑が報じられた安倍側近の下村博文・元文科相も負けてはいない。総裁選でも「安倍総裁三選を応援する有志の会」代表として首相の秋葉原街頭演説への動員を要請する文書を各業界団体に送るなど、甘利氏と競い合った。


「総理の人事構想ではTPP交渉で手腕を見せた甘利氏を経済産業相に起用して米国との通商交渉を担当させ、最も信頼する下村氏も再入閣か総務会長など党三役で復権させたい」(同前)


 もう1人、入閣情報が盛んに流れているのが小渕優子・元経産相だ。彼女も政治資金スキャンダルで大臣を辞任。東京地検特捜部の捜査前に事務所がハードディスクにドリルで穴を空けて証拠隠滅をはかっていたことが明るみに出て、「ドリル優子」の不名誉なアダ名がついた。


「総理は小渕入閣にご執心。竹下派のプリンセスを少子化相あたりで囲い込み、竹下派が敵に回らないようにするつもりではないか」と細田派議員は見ている。


 まさに“三選恩赦内閣”である。


 いまやポスト安倍の有力候補に浮上した河野太郎・外相の去就も注目される。外務省の外遊予算が底をつくほど積極的に各国を回り、その発信力から国際的知名度も急上昇中だが、交代の可能性が高いという。外務省中枢筋はこう語る。


「“外交の安倍”を自任する総理は自分より目立つ外相はいらない。内閣改造では、河野さんに代えて何をしても目立たなかった岸田文雄氏が再び外相に起用される可能性があると見て準備している」


 出る杭は打たれるということらしい。



 安倍側近の中にあって、張り切りすぎて裏目に出たのが西村康稔官房副長官だ。西日本豪雨時の「赤坂自民亭」での宴会写真のアップに加えて、神戸市議・岡田裕二氏らに「石破応援に圧力をかけた」とバラされたダブル失点で、「今回は留任も入閣も難しい」(細田派議員)と、出世レースに出遅れそうだ。


「適材適所」とは、〈ある事に適した才能を持っている者をそれに適した地位、仕事につけること〉(小学館「現代国語例解辞典」)とある。その才能が「安倍首相をヨイショすること」だとすれば、適材適所という表現は、至極適当である。


※週刊ポスト2018年10月5日号

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