『グランメゾン・パリ』がサン・セバスティアン国際映画祭で世界最速上映 鈴木京香が参加

2024年9月25日(水)12時0分 シネマカフェ

『グランメゾン・パリ』©2024 映画『グランメゾン・パリ』製作委員会

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木村拓哉主演『グランメゾン・パリ』が第72回サン・セバスティアン国際映画祭「キュリナリー・シネマ部門」に招待され、9月24日(現地時間)に世界最速となるスクリーニングが実施され、鈴木京香が参加した。

木村拓哉演じる、料理に人生をかけるフランス料理のシェフ・尾花と鈴木京香演じる女性シェフ・倫子らが三つ星レストラン「グランメゾン東京」を作り上げようと奮闘する姿を描いたドラマ「グランメゾン東京」の映画版となる本作。

本作が選出された、サン・セバスティアン国際映画祭のキュリナリー・シネマ部門は、美食と映画を結び付け、教育・科学・農業の分野で食品に関連する様々な活動を展開することを目的として開催される。バスク・キュリナリーセンターという、スペインのバスク地方にある世界トップレベルの料理大学と共同で開催され、映画関係者だけでなく、世界中の美食家からも注目を集める、まさに“美食の街”サン・セバスティアン国際映画祭ならではの部門となっている。

この日、まず行われたスクリーニングでは、サン・セバスティアンで愛される老舗の映画館Cines Principe(シネ・プリンシぺ)に集まった観客の前で、鈴木と伊與田英徳プロデューサー、そして、アカデミー賞で9部門を受賞したベルナルド・ベルトルッチ監督の『ラストエンペラー』を手掛け、大島渚や北野武、三池崇史といった日本人監督とも関係が深いジェレミー・トーマス氏による作品のプレゼンテーションを実施。

冒頭に鈴木が「Kaixo!Ni Kyoka Suzuki naiz.(こんにちは!鈴木京香です)」と現地のバスク語で挨拶を行うと、会場から歓声があがった。

さらに鈴木は、この場に来られなかった木村拓哉の手紙を代読。「いい映画を観ている時間と食事を楽しんでいる時間には共通点があると思っています。笑顔と喜びと新しい感動をくれることです。丹精込めて料理した映画が、皆さんのお口に合うことを願っています」と鈴木が話すと、会場からも「Si!(はい!)」の声が返ってくるなど、“美食の街”と“映画”の親和性を感じた時間となった。

映画の上映でもところどころで笑いも起こるなど、観客の反応も上々で、本編終了後には割れんばかりの拍手が会場を包み込んだ。

その後鈴木は、バスク・キュリナリーセンターへ移動し、キュリナリー・シネマ部門ならではのディナーにも参加。Q&Aでは、MCによる代表質問で「この役を演じて大変だったことは?」と聞かれた鈴木が、「尾花夏樹というシェフを観客の皆さんと同じ気持ちで見守るような役だったので、シェフのことを尊敬して補佐するという気持ちが一番大事だと思っていました。TVドラマから続くキャスト・スタッフのチームワークもあったので尾花シェフのもとで一生懸命自分たちの腕を磨くことができました」と話し、本人からも役柄からも伝わる料理を愛する姿勢に、ディナー参加者も深く感銘を受けた様子。

さらに、「僕は何年も前から、このキュリナリー・シネマ部門に観客として参加しているけれど、今までにこの部門で観た映画の中でも最高だったと思います」という参加者からの発言には、鈴木も言葉を噛み締めるように何度も頷いていた。

さらに、今回初めてサン・セバスティアンを訪れた鈴木は、スクリーニングの前にサン・セバスティアン内の名所で撮影を敢行。100店以上のバルが立ち並ぶ旧市街、山の上に立つミラマール宮殿などへ向かった。サン・セバスティアンの醍醐味であるバル料理を堪能し、名所のラ・コンチャ海岸を見下ろす絶景を満喫した模様。

鈴木は「はじめて訪れましたが、お祭りのような感じで街全体に活気があって楽しいです。こんな風光明媚な場所で、映画『グランメゾン・パリ』を皆さんにお披露目できるのが本当に嬉しいです!」と嬉しさを滲ませていた。


木村拓哉メッセージ
世界的なパンデミックの中、飲食業界の方々が踏ん張って乗り越えたことに対するリスペクトを。
そして、作品の中に生きるキャラクターを通して夢をあきらめないプライド、愛する仲間がいる幸せ、それを味わっていただけたら幸いです。

『グランメゾン・パリ』は冬、全国東宝系にて公開。

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