『ひとよ』佐藤健の忘れられない一夜、佐々木蔵之介に全力“飛び蹴り”
2019年9月25日(水)20時22分 映画ランドNEWS
映画『ひとよ』ジャパンプレミアが25日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、キャストの佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、佐々木蔵之介、音尾琢真、監督の白石和彌が登壇した。
『凶悪』『孤狼の血』などで知られる白石和彌が監督を務める本作。15年前、ある家族に起こった一夜の事件。それは、母とその子どもたち三兄妹の運命を大きく狂わせた。一家はその晩の出来事に囚われたまま別々の人生を歩み、15年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける。
15年前の事件に縛られ家族と距離をおき、東京でうだつのあがらないフリーライターとして働く稲村家の次男・雄二役の佐藤健をはじめ、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子、佐々木蔵之介、音尾琢真らが出演する。
佐藤健、念願の白石組初参加「線を太くして、体内を汚して…」
念願の白石組初参加となった佐藤。「今回の現場では、自分で何かしようという気負いは一切なく、過去経験したどの現場よりも力の抜けた状態で臨めたのではないかと思います。完成した作品は素晴らしかったです。この作品に出演できたことを非常に光栄に思います」と自信をのぞかせる。
続けて、「『ひとよ』の話が来る前から、『もし白石作品に出演できるならこういう役作りをしていこう』と勝手に想定していました。それくらい念願叶っての出演でした。今よりも線を太くして、体内を汚して…挑もうと(笑)今回も取り入れました」と明かす。松岡が「びっくりするくらい汚いですよ〜!この映画の佐藤さん。こんなに綺麗な顔をしているのに、こんなに汚くなるかと…」とこぼすと、その言葉に佐藤は「あんまり言うな!傷つくだろ…自分で言うのはいいんだけど、女性に言われると悲しくなる(笑)」とツッコミ、笑いをさらっていた。
田中裕子との共演に松岡茉優「これお母さんの匂いだ」
今作で母役を演じた田中裕子との共演に、佐藤は「目が合った時にゾクゾクと鳥肌が立ちました。素晴らしい女優さんと言われる理由が、言葉ではなく体で感じられたので非常にいい経験でした」とコメント。
鈴木も「特殊な親子の役なので、現場で僕らと打ち解けるのではなく、常に“異物”として居てくださった。すごく助かりましたし、ちょっとしたぎこちなさを感じられる距離感を保ってくださったので、女優・俳優というのは、演技をしている時だけでなく一緒にいる状態から演技をしやすい環境を作っていくものなんだなと」と刺激を受けた様子だった。
松岡は、劇中で田中にギュッと抱きしめられるシーンを回想しながら「抱きしめられている時に、ものすごく息を吸ってみたんです。『これお母さんの匂いだ』と、お芝居とお芝居ではない境界線がわからなくなることが多くありました」と、本当の母のように存在していた田中に感謝していた。
佐藤健の忘れられない一夜、佐々木蔵之介に全力“飛び蹴り”
イベントでは、“一夜”にして人生が大きく変わってしまう物語が描かれる本作にちなんだ質問が。「特別な一夜は?」との質問に、音尾と9度目のタッグとなる白石監督は「高校の一つ後輩。(音尾の誘いで)『どうしても会いたい』と一緒にご飯を食べて、語り合った一夜は忘れられない。卒業とかないですよ!音尾くん!」と明かす。音尾は「何回でも留年させていただきます!宜しくお願いします!」と信頼関係をのぞかせた。
また、松岡は「佐々木蔵之介さんのことを…髪の毛をグワングワン、グッチャグチャに引っ張ったり叩いたり…先輩の頭をペンペン叩いたりする日が来るとは思わなんで!恐ろしくもあり、ちょっと何か興奮した夜でした」と吐露。佐々木は「心地良かったです」と仏のような笑顔をのぞかせ、会場を和ませた。
佐藤は、そんな佐々木との共演シーンで「蔵之介さんに全力飛び蹴りを…あれは忘れられない。アクションシーンてカット割りなど巧妙なテクニックがあって作っていくものなんですが、今回そういうプランはなく…ただの暴力(笑)でも全力でいくしかない、蔵之介さんは快く『全力で来て!』と。あの時はありがとうございました!」と告白。佐々木は「心地良かったです」とはにかんだ。
さらに松岡が「『今の説明だけ?』って思うくらい、殺陣の先生が一言二言ペラペラっと行ったら、目の前を佐藤さんが飛んで行った。『あ〜剣心〜!!』って(『るろうに剣心』より)」とこぼすと、佐藤は「剣心はあんな雑な飛び蹴りはしない(笑)」と笑みをこぼしていた。
映画『ひとよ』は11月8日(金)より全国ロードショー
(C)2019「ひとよ」製作委員会
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