“有村架純は最強レベルの女優”—涙の夜を越え「ひよっこ」で掴んだ信頼「どんなことも受け止めたい」<インタビュー>

9月25日(月)8時15分 モデルプレス

有村架純/「ひよっこ」より(C)NHK

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【有村架純/モデルプレス=9月25日】女優の有村架純(ありむらかすみ/24)がヒロインを務めるNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」(月〜土、あさ8時)が30日、いよいよ最終回を迎える。約10ヶ月に及ぶ撮影を終えたばかりの有村がインタビューに応じた。

◆連続テレビ小説「ひよっこ」

「ひよっこ」(脚本・岡田惠和氏)は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる波乱万丈青春記。

ヒロイン・谷田部みね子は、茨城県北西部のある6人家族の農家に生まれたのんびりした少女。とくに大きな夢もなく、高校を卒業したら畑仕事を手伝って、いつかお嫁さんにと思っていたが、高校3年の冬、東京に出稼ぎに行った父が行方不明になってしまったことで、人生が動き始める。“金の卵”として集団就職で上京したみね子は、トランジスタラジオ工場で働きながら父を捜すことに。

しかし、ほどなくして工場が倒産。父も訪れていたという赤坂の洋食屋「すずふり亭」で働き始め、御曹司の大学生・島谷純一郎(竹内涼真)との初めての恋や失恋を経験。父も見つかるが、記憶を失っていた。予期せぬ出来事の連続に困惑しながらも、茨城の家族や、「乙女寮」の仲間達、「すずふり亭」の面々や「あかね荘」の住人たちなどあたたかい人々に囲まれ、前向きに成長していくみね子の姿が描かれてきた。

◆「溢れる思いがこみ上げて泣く夜もありました」

クランクアップ取材会では、スタッフからのサプライズVTRが上映され、すでにクランクアップしていた共演者達も集合。有村は大粒の涙を流していたが、「あれはあのVTRを作ってくださったスタッフさんに対しての涙だったんです」と涙の理由を説明してくれた。

「最後までどれだけ優しいんだろうと、その思いが嬉しくて。もちろん走馬灯のように思い浮かぶ撮影の日々を思うとそれはそれで涙するものがあるんですけど、でもあの時はもう皆さんの思いが嬉しくて泣いてしまいました」。

共演者やスタッフに支えられ駆け抜けた10ヶ月間。その中でも、16週〜18週(島谷との破局や父・実との再会が描かれた)を撮影した1ヶ月間は、「精神的にも体力的にもつらかった」という。

「1週間のうちに島谷さんと付き合って、仲良くして、金曜日にもうお別れのシーンを撮影して。感情の起伏がすごく激しい1週間で、精神的にピークでした。でも、やっぱり現場を止めるということは絶対にしたくなかった。時間がなくてもとにかく台詞は絶対入れて現場に行こう、体調が悪くとも絶対止めないぞ、と心に決めていました。おかげでスムーズに撮影することができましたが、もうその間は自分との戦いで。家に帰って、どうしても溢れる思いがこみ上げて泣く夜もありました」。

◆視聴率について「気にしないようにしていたつもりでも…」

また、放送当初は視聴率苦戦とも報じられた。放送前の会見では「ある程度言われることも覚悟している」ともコメントしていたが、実際はどうだったのだろうか。

「気にしないようにしていたつもりでも、やっぱり気になっていたからか食欲もなかったですし、ちょっと体調を崩していた時期もありました。全然何でもなかったんですけど、でもそういう気持ちが体に表れることが今まであまりなかったので、よっぽど考えちゃっているのかな、と。でも、皆さんが“大丈夫、大丈夫”と言ってくださって、監督もプロデューサーさんも、“自分たちは絶対に良い作品を撮っているから”という自信を持っていたので、現場も落ち込んだ空気にならなくて、私もその空気にすごい励まされていましたね」。

◆岡田惠和氏の絶賛に照れる

岡田氏の紡ぐ一人ひとりの登場人物を丁寧に描いた脚本も、現場の士気を上げていた。作品全体に流れるあたたかな雰囲気に癒やされた視聴者も多いことだろう。

「第1週の台本をいただいた時から、現場には“やっぱり岡田さんはすごい”という空気が流れていました。一人ひとりのキャラクターが素晴らしくて、現場でもネガティブな雰囲気が終わるまで一切なかったんです。キャストやスタッフが同じ気持ちで臨んでいたことが作品にも本当に表れていると思います」。

岡田氏たっての希望で今作のヒロインに抜擢され、見事その大役を務め上げた有村。その岡田氏から「女優として最強レベルまで成長している」と絶賛されたことを伝えると、「本当にやめてほしい…」と照れ笑いを浮かべた。

今作を通し、改めて自身の成長を感じる点について尋ねると、「なにかに“耐える”っていうことはもう任せてくださいって感じです(笑)」と笑って答えた。

「これ以上になにかぐっと耐えるものがあるとしたら、次はなんだろう?と思うんですけど、今回の経験でそれでも受け止める、受け止められる気持ちはついたかなと思います。こんな長い期間を過ごしたからこそ、どんなことも受け止めたいなという気持ちが自分の中に生まれていました。本当に気持ちって作品に表れるんだなということもすごく感じたので、これからも役に対して、作品に対して、キャスト・スタッフさんに対して、どういう思いで、どのくらいの熱量でいられるかということは大事にしていきたいなと思います」。

有村が全身全霊を懸けて挑んだ「ひよっこ」。老若男女に愛された新たな代表作は、これからの彼女の大きな糧になることだろう。(modelpress編集部)

■有村架純(ありむらかすみ)プロフィール

生年月日:1993年2月13日
出身地:兵庫県
身長:160cm
血液型:B型

2010年「ハガネの女」(テレビ朝日系)でドラマ初出演。その後は、「SPEC」(2010年、TBS系)、「11人もいる!」(2011年、テレビ朝日系)など数々の作品に出演し、2013年放送のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で、小泉今日子の若かりし頃を演じブレイク。2017年の出演作には、ヒロインをつとめる連続テレビ小説「ひよっこ」のほか、映画「3月のライオン」「関ヶ原」「ナラタージュ」がある。

【Not Sponsored 記事】

モデルプレス

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