『MINAMATAーミナマター』×グリーンピース・ジャパン SPオンライントークイベントレポート!

9月25日(土)20時0分 Rooftop


ジョニー・デップ製作/主演最新作『MINAMATA—ミナマター』が9月23日(木・祝)にTOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開。

熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。ジョニー・デップ自身が長年の憧れだったと語るユージン氏。彼の遺作ともなったこの写真集を基に、ジョニー自身の製作/主演で待望の映画化が実現した。

映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージン氏が、当時の妻アイリーン氏とともに水俣を訪れ1971年から1974年の3年間現地で暮らし、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく濃密な日々がドラマチックに描かれる。本作の予告編が日本で解禁されるや否や、ユージン・スミスにそっくりなジョニーの姿が話題に。「本物そっくり!」「ジョニー・デップの本気を見た」 「完全に役になりきっている」 といった声が上がっている。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮浅野忠信、岩瀬晶子、など実力派キャストが集結。音楽を手掛けたのは坂本龍一。

地球環境と人々の暮らしのために行動するNGO団体グリーンピース・ジャパン。写真家ユージン・スミスと共に水俣病の実情を世界に知らしめた、元妻アイリーン・美緒子・スミス氏が理事を務める。この度、グリーンピース・ジャパン 気候変動・エネルギー担当 鈴木かずえさんとモデルで気候アクティビストの小野りりあんさん、デプトカンパニー代表・デザイナー・アクティビストのeriさん、3名をゲストにお招きし、奥浜レイラさん司会のもとEnvironmental Justice(環境正義)や公害と私たちの未来について考える、1時間の生配信イベントを実施。概要は以下の通り。

ゲストの一言挨拶後にトークイベントがスタート。小野りりあんさんは本作について「当時の人がどのような思いで闘っていたか。身近に知ることができた。」とコメント。eriさんは「水俣問題が70年経った今でも解決していないという事実に衝撃を受けた。私が活動している気候危機や気候変動の問題なども意識しながら本作を観た。」と映画の感想を語る。続いて、このトークのテーマとして掲げている「環境正義」について鈴木かずえさんは、環境破壊、農薬被害、放射線などによって受ける被害は、先進国より途上国、男性より女性などといった格差があると説明。「その格差を考えたうえでの解決ではないと、本当の解決にはならない。」と語る。

話題は、印象に残ったシーンについて。eriさんは「加害者と被害者を区別して描かれた作品が多いが、本作はチッソが悪く描かれてないのが印象的。もちろん加害者であり、償うべきだがその感情も含め一人の人間として描かれていた。」と語った。次いで、「1番最初の始まりは、悪者ではなかった。始まりはきっと希望に満ち溢れたもの。だが、時代が変わって、科学が進歩して、整合性がないことが明るみに出た時に、人間が正して、未来に進んでいくことをしないといけない。」とのコメントに対し、奥浜レイラさんは「構造そのものを変えないといけない。そこに気付いて誰かが正さなければならなかった。」と思いを語る。

続けて、世界で起こっている公害問題について。気候アクティビストの小野りりあんさんは「どんどん地球温暖化が加速していっている。政府自体がこれを大きな問題として捉え、対策していかないといけない。化石燃料産業が使用する石炭は一番温暖化の進行を進めるため、世界ではなくしていく傾向あるが、日本は化石燃料産業を建てようという意識がある。これについて3件訴訟が起き、世界的に気候訴訟で勝利する例が出てきている。」と指摘。ファッションストア、デプトカンパニー代表のeriさんからは、「繊維産業は環境汚染産業の第2位。日本は約90%を輸入に頼っており、主に途上国で生産されている。洋服を染めたりすることで現地の人が飲む水を汚染させてしまっている。そんなつもりもないのに、洋服を選ぶだけで、途上国の人たちの自由や健康を害してしまっている。目に見えない繋がりでも、そういったところの公平性に気をつけて行動していかないといけない。」と語った。

これからの私たちにできることについて、鈴木かずえさんは「自分にものすごい力があるということを認識すること。例えば、原発も日本でまだまだ建つ予定があったのに、現地の人が阻止している。自分の力に気付いて行動していくべき。」と語る。小野りりあんさんは「まずは、自分の意思、気持ちを変えていくこと。そうなると自然と生活を見直してみたり、より思い描いた未来に沿った行動をとるようになっていく。」とコメントし、ライフスタイルについては「電気を再生可能エネルギーにしたりとオルタナティブを選ぶこと。社会システムを変えないといけないため、声を上げるチャンスがあったら、表現していってほしい。例えば、単発的なイベントに参加したり、情報発信する人をフォローしたり。得意なことと、ワクワクできることを選ぶと継続的にできる。」とアドバイスを贈る。eriさんは、「生きている上で、全て気候危機に繋がっている。一つ一つに対して視点を変えてみることが最初にできること。できることや何かに気づくこと。そして、自分が行動したことをプラウドしてほしい。」と、視点を変えることが最初にできることだと語る。奥浜レイラさんは、「自分の意識を変えていくことで、メンタルヘルス的なことで疲れてしまう。長く自然に継続していくために、6回に1回怒ろうと心がけている。本当に辛くなってしまった時は自罰的になるのではなく、そういうのから進んでいくべき。」と自身が心がけていることについて語った。

最後にこれから本作を観る方に向けて、鈴木かずえさんは「本作は次の世代へ繋げるべき。もし子供がいたら、ぜひ一緒に映画を観てほしい。」、小野りりあんさんは「コロナ禍で人の情熱やエネルギーが感じづらいが、映画はより体温が伝わりやすい。元気をもらえるし、アクションを起こそうと思う。この映画を観て、行動する力にしてくれれば嬉しい。」、eriさんは「1つの問題を通して、いろんな国の人が考えるきっかけになる。そういった視点をこの映画から学んでほしい。」、奥浜レイラさんは「ジャーナリズムとアートの融合をユージンの写真から感じる。この映画はそのユージンの思想を受け継いでいると思う。まず、劇場で受け取ったものから自分に何ができるか考えてほしい。」と4名からの熱いメッセージでイベントを締めくくった。


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