熊本の人気番組出演の村上美香アナ 「9万人殺到事件」語る

9月25日(金)16時5分 NEWSポストセブン

熊本県民テレビ出身の村上美香アナ

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 2018年に熊本県民テレビを退社するまで21年間、視聴率20%超の夕方情報ワイド番組『テレビタミン』でキャスターを務めた村上美香アナ。タウン誌のローカルアナ投票で優勝したこともあるレジェンドが思い出を振り返る。


 * * *

 入社2年目まではアナウンサーというより、記者でありADでありと、様々な仕事をしていました。


 入社3年目の時に『本橋馨の情報わいど テレビタミン』が始まって私がキャスターとして起用されました。ですが、スタッフ表を見ると私の名前は鉛筆で殴り書きで「村上」と書き足されていたので、期待されて大抜擢というワケではなかったようです(笑い)。


 当時は全国的な女子アナブームでしたが、私は「横に座ってニッコリ」という立ち回りはしたくなかった。幸い本橋さんはすごくバランスの良い方で、視聴者のほとんどが主婦層というのを見越して私に意見を求めてくださったので非常にやりがいを感じていました。


 この番組が皆様に愛されたきっかけは熊本県内の全市町村のひとつの村や町にそれぞれ1人の“テレビタ特派員”を立てたことです。

ビデオや電話で中継して地域のお祭りやニュース、面白いおばちゃんやなんかを取りあげたんですよね。今思うと『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)の走りといった感じでしょうか。


 またほのぼのした情報だけでなく、まだネットがなかった時代に「○○川が氾濫しています」とお爺ちゃんが電話中継してくれたことで災害情報としての役割を担ったこともありました。そうして視聴者との距離も縮まり、視聴率20%を超えるような番組に成長していきました。


 2002年に「テレビタ感謝祭」という視聴者様向けのイベントを熊本空港近くの会場で行なったのですが、来場者の推定3万人に対して実際はなんと9万人! あろうことか空港への道が大渋滞を起こしてしまい、飛行機に乗れない人が続出したため警察はもちろん、関係各所から怒られる事態となってしまいました……。その後2か月は各所にお詫び行脚で、本橋さんは謝りすぎたのか円形脱毛症になってしまって(笑い)。


 その後、なんとなく新しいことをやってみようと世界のニュースを報じたり、若者向けの情報を発信したりしましたが、視聴率はガタ落ちして一時は最低4%にまで落ち込みました。やはり地方ローカルは視聴者参加型を軸に、地元を追い続けるある種のマンネリが大事なのだと思います。


【プロフィール】

むらかみ・みか/1971年生まれ、熊本県出身。2018年の退社まで夕方の情報番組『テレビタミン 』キャスターを担当。現在は株式会社ヒトコト社を設立し講演やイベント、最近ではzoomによる話し方講座や英会話レッスンを行なっている。


取材・文■河合桃子


※週刊ポスト2020年10月2日号

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