ガガ「自分を思いだして演じた」『アリー』USプレミアに登場
2018年9月26日(水)16時0分 シネマカフェ
今回USプレミアの会場となったのは、劇中でアリー(ガガ)が歌う重要なシーンの舞台として登場する、シュライン・オーディトリアム(ロサンゼルス)。会場前には“ロックンロール”を意識したブラックカーペットが敷かれ、すでにアカデミー最有力候補の呼び声高い本作とあって、周辺には19時の開演の前から約2000人ものファンとマスコミが詰めかけ、さらに入りきれずに道の反対側にも人だかりができていた。
「第75回ヴェネチア国際映画祭」では淡いピンクのファードレス、「トロント国際映画祭」では黒のロングドレスで登場したガガだが、今回は長いシルバーのドレス姿で登場。ブラックカーペットに監督・主演を務めたブラッドリー・クーパーと現れると、会場のボルテージは最高潮になり、声援と拍手で会場が埋め尽くされる中、2人はひとりひとり、丁寧にファンサービスをしていた。
「今日この場にいることができて本当にうれしい」と心境を語ったガガは、本作で演じたアリーについて、「私も高校生のころ自分に自信がなくて、夢がとても大きかったから周りにいじめられたりしたことがある。そこがアリーと似ているところね」と自身との共通点を述べ、「その頃の自分を思いだして演じたわ」とコメント。
ブラッドリーについては、「『僕を信じれば大丈夫』と言ってくれたブラッドリーの存在が本当に大きかった。心から信頼している」と絶大な信頼を寄せていると明かし、一方のブラッドリーも、ガガのことを「生涯の友人を見つけた」「本当に素晴らしい人で、出会えて本当に良かった」と語り、今回の共演でお互い強い絆で結ばれたようだ。
また、本作の大きな見どころとなっているのが、メイン楽曲「Shallow」をはじめとする、ガガとブラッドリーによる映画のための描き下ろし楽曲。ブラッドリーは「初めてガガと会ったとき、彼女の家に行って一緒に歌ったんだ」と明かすと、「今思うと彼女の前で歌うなんてクレイジーだけれど、なぜあんな勇気が突然出たのかというと、あまりにも彼女と一緒にいると安心できたからなんだ」とふり返っている。
今冬、観る者全ての心を揺さぶる感動作として期待が高まる本作だが、ストーリーを彩る数々の楽曲にも注目したい。
『アリー/ スター誕生』は12月21日(金)より全国にて公開。