『おかえりモネ』に「#俺たちの菅波」旋風!歴代屈指の “朝ドラ人気男子”を再発掘

9月27日(月)6時0分 週刊女性PRIME

(左から)綾野剛、吉沢亮、中村友也、松下洸平

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 放送開始から4か月、朝ドラ『おかえりモネ』の菅波先生(坂口健太郎)の人気がここに来て、グイグイと高まっている。

 東京で再会したモネこと百音(清原果耶)とゆっくりと、そして確実に紡がれていく恋模様。偏屈で堅物、とにかくそっけなかった菅波先生が、少しずつ変わっていく。

 モネが震災時に島にいなかった罪の意識を打ち明けて涙した際には、その痛みに寄り添いたいのに、伸ばした手は背中に触れられず。渡したプレゼントが“なわとび”だったりするなど、ちょっとズレているところも愛らしい。

 そしてついにはプロポーズ。菅波先生がその不器用なやさしさを見せるほどに、女性たちの心は……キュン。放送後のSNSには“#俺たちの菅波”が吹き荒れている。

 さすが、朝ドラ男子は期待を裏切らないと思わされると同時に、過去の名作の、菅波先生の素敵っぷりに勝るとも劣らない面々も思い出されてくる。

 朝ドラは全作品を視聴し、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)などの著書もある田幸和歌子さんに、歴代でも屈指の朝ドラ人気男子を振り返ってもらった。

■「家事はしなくていい。2人で一緒に強くなろう」



『ふたりっ子』森山史郎(内野聖陽

「『おかえりモネ』ではモネの父親として登場している内野聖陽さん(53)ですが、たぶん『JIN-仁-』(TBS系)の坂本龍馬役や『臨場』(テレビ朝日系)など、男臭いイメージを持っている人が多かった中、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)でのケンジ役が素晴らしく、今、改めて内野さんの評価が高まっていると思います。



 そんな中、ぜひ見てほしいのが『ふたりっ子』。内野さんという俳優がまだあまり知られていなかった頃で、演じた森山史郎の“インテリメガネ野郎”が、すごくカッコよかったんですよね」(田幸さん、以下同)

『ふたりっ子』('96〜'97年)は双子の麗子(菊池麻衣子)と香子(岩崎ひろみ)というWヒロイン。麗子は主婦、香子は女性初のプロ棋士の道を歩み、最高視聴率は31.9%。

「初登場シーンの森山史郎はかなり感じが悪くて。ヒロインが自信満々で対局に挑むも、完膚なきまでに打ちのめされてしまって。それがプロの棋士を志すきっかけとなったというのもいいですよね。“自分をボロ負けさせた相手を打ち破りたい”と本気で将棋に打ち込み、のちに恋心になっていく。

 森山史郎は、知的で冷静沈着。そして、ちょっとイヤミな性格で。2人は一度は結婚するんですが、そのときのプロポーズが“一切家事はしなくてもいい。2人で一緒に強くなろう”。すごくいいですよね。たぶん、放送当時よりも今の女性のほうがこのセリフ、響くんじゃないかなと思います」

 朝ドラ初の同業夫婦だったが、2人は離婚という道を選択した。



■ずっと味方、ずっと愛してくれる“沼”の先駆者



『あぐり』望月エイスケ(野村萬斎

「ずっと語り継がれている朝ドラ男子といえば、やっぱり『あぐり』のエイスケさん(野村萬斎・55)。つかみどころのない不思議なキャラで、狂言という別の畑からキャストを引っ張ってくるのはNHKならでは。いい意味での異物感、浮き立つ魅力がありました」

 '97年に放送された『あぐり』。作家・吉行淳之介と女優・吉行和子の母である美容師、吉行あぐりがモデルで、ヒロインのあぐりは田中美里が演じた。最高視聴率は31.5%。

「もともとは“他校の男子学生へ恋文を渡してほしい”とヒロインが頼まれて。それがエイスケさんなんですが、初対面の態度がなかなか嫌な感じで。しかも、小麦色の肌のヒロインを“闇夜のカラスちゃん”と挑発したり。今の時代だと問題視されそうですけど(笑)。

 結婚後も放浪癖があったり、浮気性だったり。どうしようもないところが多々あるんだけど、たまにやさしい顔をするからホロッとなっちゃう(笑)。

 愛人作って、借金残して、ダメなところだらけなんだけど、やさしくて。ずっと味方でいてくれて。ずっと愛してくれる人の魅力、という感じですね」

 そんなエイスケさんは女子のハートをわしづかみ、爆発的人気に。死期が近づいてくると“もっと生かして”“死なせないで”との延命嘆願がNHKに殺到した。

「ネットが普及していない時代ですから電話やFAX、手紙で。SNSでつぶやくよりも手間がかかる分、情熱を感じますよね。今で言うところの“〇〇沼”の先駆けだと思います」

■自分からは言わない。そのズルさも素敵なんだから!



『カーネーション』周防龍一(綾野剛)

「朝ドラで不倫を描くことがそもそも画期的で、すごく話題になりました。綾野剛さん(39)演じた不倫相手である周防さんは、魅力のポイントだらけでした」



『カーネーション』('11年〜'12年)は、デザイナーであるコシノ三姉妹(コシノヒロコ・ジュンコ・ミチコ)の母親・小篠綾子をモデルにした物語。情熱的なヒロイン・糸子を尾野真千子が演じ、最高視聴率は25%。

「出会いは繊維組合の宴席。むさくるしいおっちゃんたちの中で、周防さんには明らかな輝きが。三味線を弾く姿だけでも、とても色気がありました。

 テーラー職人としての腕の確かさがあり、時には手作りのゼリーを持ってきてくれたり。女性が好きな要素がたくさんある男性ですね。それでいて、自分からはせまって来ない。

 ヒロインに“好きでした”って言わせたのち、去り際に“おいも好いとった、ずっと”と言う。この後出し感! お互いに気持ちが高まっているのがわかっていながら、相手に言わせるズルさ。別れるときもやっぱりヒロインに言わせる。そんなところも魅力でした」

『カーネーション』の2年前、綾野は『Mother』(日本テレビ系)で衝撃的な幼児虐待男を演じている。そののちの周防さん役とあり、振り子は大きく振れ、たった3週の出演とは思えぬほどの印象を残した。

■何度生まれ変わってもプロポーズされたい



『芋たこなんきん』徳永健次郎(國村隼)

「朝ドラの胸キュン男子にはなかなか出てこないというか、世の中の女性が“キャー!”となる人ではないんですが、個人的にはベストだと思っているのが『芋たこなんきん』の健次郎さん。国村隼さん(65)が演じました」

 '06〜'07年放送の『芋たこなんきん』。作家・田辺聖子の半生がモデルで、ヒロインの町子には藤山直美が抜擢された。最高視聴率は20.3%。

「健次郎さんは“カモカのおっちゃん”と呼ばれるバツイチ開業医で、5人の子持ち。ヒロインと出会うシーンでは“女が小説家なんて”と馬鹿にする感じだったのが、だんだん口ゲンカする仲となり、プロポーズする。



 その言葉が“僕と結婚したら面白い小説、ようさん書けるよ”。最初は小説を書くヒロインを認めていなかったのに、“小説の題材になるよ”という口説き。女性の仕事を尊重していて素敵です。

 あと、夫婦2人のシーンは、お茶の間でおしゃべりしながらお酒を飲んでいて。ヒロインの話を“あんたアホやなぁ”って健次郎さんはずっと笑いながら聞いている。そんなふうに月日を重ねる夫婦像、すごくいいです」

 健次郎さんは病気で先立ってしまうが、ヒロインはその遺影の前でお酒を飲みながら、こうつぶやく。

「“この先何度生まれ変わっても、必ずプロポーズしてくださいね”。それだけで泣いてしまいそう。めちゃくちゃ素敵な夫婦です」



■一緒にいても幸せにならない……けど、惹かれる



『半分、青い。』朝井正人(中村倫也)

「『半分、青い。』は佐藤健さんが演じた律くんもナイーブで美しくて、好きな人も多いと思うんですけど。やっぱり、マアくん(中村倫也・34)はとてつもなく不思議なキャラで、面白かったですよね」

 ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が少女漫画家をへて、発明をなしとげるまでの物語『半分、青い。』('18年)。最高視聴率は24.5%。

「初登場シーンでは、マアくんはいきなりネコを肩にのせていて(笑)。これは中村倫也さん自身のアイデアだったそうです。

 当時“ゆるふわ男子”と呼ばれましたが、ゆるふわどころじゃなく、本当にふわっふわ! つかみどころがまるでない。彼女が何人もいるという設定なんですが、その理由を“新しい犬が来ても、前の犬は捨てないでしょ?”という感じで説明し、律から“人間と犬が一緒はマズい”とツッコまれる。

 するとマアくんは“でも両方に愛あるよ、俺”と言うわけです。振り回しているつもりもなく、等しくみんな好き。それが真実なんだろうな、と思わされてしまう(笑)。

 それでいて、律が想いを寄せるヒロインとは付き合えない、と意外にも友情を大事にするところも。そのプライオリティのわからなさなど、マアくんにはなかなか読めないところがあって。

 付き合っても幸せにはならないけれど、でも絶対惹かれる。そんな新しいキャラクターでしたよね」

■朝ドラ史上、少女漫画度ナンバーワン!



『なつぞら』山田天陽(吉沢亮)

「天陽くん(吉沢亮・27)は若くして亡くなってしまうことも含めて、朝ドラの中でこれほどまでに少女漫画感を丸出しにしたキャラは過去、いなかったんじゃないかと思います」



『なつぞら』('19年)は戦災孤児だったヒロイン・なつ(広瀬すず)が、アニメーションの世界へと飛び込む物語。最高視聴率は23.8%。

「天陽くんはとにかく輝いていましたね。出てくるだけで、画面の雰囲気がパッと変わるというか。ただ出演シーンはそれほど多くないので、天陽くんが出演しない回は“ワイプでいいから映して!”という声があったくらい(笑)。みんなが“天陽待ち”だったんですよね(笑)」

 出演回はもちろんSNSのトレンド入り。出なきゃ出ないでトレンド入り。

「ものすごくSNSを騒がせたキャラで。もともとは、クラスで仲間外れにされていたヒロインを、最初から偏見なく付き合ってくれた幼馴染でもあって。

 そして、絵にひたすらに打ち込む姿も魅力。“絵を描きたいということと、便所に行きたいってことは同じ”と語る素朴さと本能。そんなところも素敵でした」

 アニメーションという夢のために北海道から東京に行くヒロインを、

「“俺はなっちゃんが好きだ。それはこれからも変わらない”って言いながら、送り出す。けど、自分はさっくり結婚してしまう(笑)。

 結婚後、再会した天陽くんは髪が若干ボサボサで、緩んだ感じが出ていて。今の結婚生活が幸せなんだな、と複雑な思いにさせてくれる。

 朝ドラの中で、互いに想い合っていた人の結婚後の姿を見ることってあまりないので。そのあたりも、面白かったですね」



■素朴かと思いきや、突然見せる“男”にズブズブ



『スカーレット』十代田(川原)八郎(松下洸平)

「八郎さん(松下洸平・34)はすごく素朴で控え目で、おとなしくて。最初のころはヒロインとの距離を守っていて。“付きおうてもない女の人、呼び捨てに出来ひん”と、ヒロインを頑なに“川原さん”と呼び続けるなど、とてもウブな真面目な人だったんですけど」



 女性陶芸家・神山清子をモデルとした物語『スカーレット』('19〜'20年)。ヒロイン・貴美子を戸田恵梨香が演じ、最高視聴率は22.4%。

「いざ近づいてみると意外と肉食で(笑)。まさにギャップですよね。見ていたみんなは“まさかの?”“びっくり!”という(笑)。SNSには“#八郎沼”なる言葉が誕生し、多くの女性がその沼にハマりました」

 八郎さんの影響で、ヒロインも陶芸家の道を歩み始めるとメキメキ才能を発揮。

「八郎さんに嫉妬が生まれ、“穴窯”に取りつかれるヒロインを置いて家を出てしまう。同業夫婦の難しさを描くと同時に、男性の嫉妬や不甲斐なさのようなものも、そのまま見せています。

 朝ドラの中で、こういった男性の弱さを真正面から描いた作品ってあまりなかったと思うんです。夫婦としては破綻したけど、新しい家族の形を見せてくれた。そんな描き方を含め、八郎さんの存在はやはり大きいと思います」

■自分&自分の大切な人を大事にしてくれる



『あさが来た』白岡新次郎(玉木宏)

「『あさが来た』だとたぶん、五代様(ディーン・フジオカ)っていう人も多いと思うんですが、やっぱり新次郎さん(玉木宏・41)の献身ぶりにはグッとくるな、と。ぐいぐい引っ張ってくれる人ではないけど、いつでも助けてくれる人」

 '15〜'16年放送の『あさが来た』は企業経営者として、銀行や生命保険会社、そして日本初の女子大学を作った広岡浅子がモデル。ヒロイン・あさを波瑠が好演した。最高視聴率は27.2%。

「新次郎さんは年齢差のある許嫁で、まだ子どもだったヒロインが押し入れに立てこもったところ“ゆっくり大人になるまで考えればいい”とそろばん……“パチパチはん”をくれるところも素敵。

 大人になったヒロインは気が強くて、行動力もあり、暴走しがち。反抗的な炭鉱夫たちがピストルを構えたらおとなしくなったと自慢げに話すと、“力づくで男の真似せんかて、あんたなりのやり方があるのと違いますか? あんたの武器は、このやらかい大福もちだす”と頬を触る。女性の持つ柔らかさが強みだと教えてくれる人でもあって」

 ぼんぼんゆえに新次郎さんは働かず、フラフラしがち。ヒロインが浮気を疑うと

「“今から一緒に会いに行こか”と連れ出された先は、行方不明になっていた姉・はつ(宮崎あおい)の家。ヒロインには何も言わずに探してくれていた。さらには、はつが泣く泣く手放した琴も探し回って買い戻してくれて。

 自分自身に何かをしてくれること以上に、自分が大事にしている人やもののために献身的に動いてくれる。そこにグッときた人、多いんじゃないかなと思います。

 自分のやりたいことを応援してくれて、何も言わずに助けてくれる。まさに名サポーター。当然“新次郎さんみたいな夫が欲しい”ってなりますよね(笑)」

 あなたのお気に入りの朝ドラ男子、出てきましたか?

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