超売れっ子俳優・小芝風花、主演作の続編で成長実感「お芝居が好き」

2024年9月29日(日)9時0分 オリコン

NHK総合・夜ドラ『事件は、その周りで起きている』シリーズ2(9月30日~10月3日の4夜連続、全4話)で主演を務める小芝風花 (C)ORICON NewS inc.

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 NHK総合で9月30日から4夜連続で放送される夜ドラ『事件は、その周りで起きている』(月〜木 後10:45〜11:00、全4話)。2022年8月に放送されたコメディーのシリーズ2となる。主演の小芝風花(27)にインタビューした。

 同ドラマは、警察署を舞台にした刑事ものなのに、事件をまるで描かず、“事件の周りで起きるトラブル”を描く、コント番組『LIFE!』の制作スタッフが手がけるシチュエーションコメディー(限られた舞台設定とキャストで展開される1話完結型のコメディー)。

 小芝は、地方の小さな警察署・新月署(しんげつしょ)に勤務する刑事、真野一花(まの・いちか)を演じる。共演するのは、バディの宇田川和人役の笠松将。シリーズ1では、相反する性格の2人が、仕事で繰り広げる反発と共闘がコミカルに描かれた。

 シリーズ2では、クセのある同僚たちが活躍。2人の上司、10歳年上の警部補に頭が上がらない警部、谷崎誠(演:北村有起哉)。自称、元科捜研のエース、向田舞(演:倉科カナ)。真野に恋する交通課警察官、徳大寺玲央(演:中野周平)。彼らの言動によって、真野と宇田川が直面する事件の周りで起きるトラブルが、さらに、こじれたり、時には解決に向かったりする。

 小芝は「シリーズ2も、いい意味で全く変わっていなくて、タイトルの通り、事件の周りで起きた小さなことを描いています。今回、ゲスト(キムラ緑子、池谷のぶえ)が登場する回があり、新しい風を吹きこんでくださり、そこがシリーズ1とは違った見どころになっていると思います」とアピールしている。

 登場人物に成長がみられないドラマの内容に反して、小芝には自身の成長を実感できた瞬間があったという。「真野は宇田川さんがおかしな言動で攻めてくるのを受ける側のキャラクター。シリーズ1の時、監督から受けの芝居、リアクションでもちゃんと意思を持って演じることが大切だとアドバイスをいただき、そこが課題になっていました。今回、監督が『お芝居がすごく変わったね』とほめてくださって。それが一番うれしかったです」。

 シリーズ1からシリーズ2の撮影までの約1年半の間、小芝はノンストップで走り続けていた。キャリア初となる4クール連続で民放の連続ドラマに出演、それも主演、ヒロイン、ヒロイン、主演と、要するに出ずっぱり。加えて、NHK BSの時代劇でも主演を務めた。2本のドラマを並行して撮影していた時期もあったという。

 中でも、小芝がターニングポイントとして挙げるのが『波よ聞いてくれ』(22年4月期)。やさぐれフリーターがラジオパーソナリティーとして開花していくストーリーで、金髪に派手な服装、勇ましいマシンガントークやラップ、プロレス技などのアクションにも挑み、これまでのパブリックイメージを一変させた。

 「自分でも想像していなかったキャラクターで、自分からアクションを起こしていく攻めのお芝居を経験して、殻を破れたような気がします。そんな破天荒な役を演じた後に、病んでしまった“社畜”ヒロイン(『転職の魔王様』)、その次が料理人の道を極めようとしている意思の強い女性(『フェルマーの料理』)。時代劇も、『あきない世傳 金と銀』では知恵を絞って商いを成功させる町娘、『大奥』では御台所(将軍正室)と、時代は江戸時代中期頃で同じなのに、衣装も所作も全く違っていて。ふり幅のある役を演じることができて、すごく充実していました」

 ただ、ハードスケジュールだったことは間違いなく、より体を気遣うようになったとも言う。「10代や20代前半の頃のようにはいかないんだな、と感じるようになりました(笑)。もともと体が丈夫なせいか、自分の気持ちや体の変化に鈍感だっただけで、疲労もストレスもケアしなければたまっていく。自分をいたわることも大事なことだと思いました」。

 そんな小芝のパワーフードは「うなぎ」。「現場にお弁当の差し入れをする時も、うな重にすることが多いです。皆さんにも元気になっていただきたいですし、何より私自身が頑張れる。作品が終わったご褒美として、ひつまぶしを食べに行くこともあります」と大好物のようだ。

 『大奥』以来の連ドラ出演作となった、7月期の『GO HOME〜警視庁身元不明人相談室〜』でも主演を務め、ハリウッド製作の実写映画『ツイスターズ』やアニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』では吹替にも挑戦。来年は『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』で大河ドラマ初出演も控えており、勢いは止まらない。

 「お芝居が好きなので、自分の演技の幅がもっと広がるように、舞台や映画、朗読劇など、お芝居をする場も増やしていきたいです」と意気込みを語っていた。

オリコン

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