内山理名、生きることは「“学び”であり“修行”」 ヨガとの出会いが人生の転機に【インタビュー】

2022年9月30日(金)9時0分 エンタメOVO

内山理名(ヘアメーク:田崎ちひろ/スタイリスト:網野正和) (C)エンタメOVO

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 1998年のデビュー以来、俳優として活躍しながら、ヨガインストラクターとしても活動する内山理名。知的で、清潔感あふれる雰囲気と、抜群のスタイルは多くの女性が憧れている。そんな内山が、10月1日から放送される、BSテレ東の土曜ドラマ9「最果てから、徒歩5分」に店主の夕雨子役で出演する。本作は、自殺の名所から徒歩5分の場所にあるオーベルジュを舞台に、訳ありの人間たちの悲喜劇を描いた人間ドラマ。内山に自身が演じる役柄についてや、本作の見どころ、さらにはヨガを通して感じている死生観などを聞いた。



−糸井のぞさんのコミックスを原作とした本作ですが、最初に原作、または脚本を読んだときにどんなところに魅力を感じましたか。

 自殺って、自分の中ではすごく遠い存在に感じていたのですが、原作を読んで、実はすぐ身近にあるものとして捉えて(物語が)進んでいくので不思議な感覚でした。重過ぎない描き方をしているのに、死についても考えさせられる作品で…それがすごく不思議でした。

−今回、内山さんが演じる夕雨子については、今はどんな人物だと考えていますか。

 どこか自分と同じ人間だとは思えないようなほほ笑みをするときがあります。ロケ地に入ったら、その景色の力も借りて、役になってもいきますが、声のトーンや、せりふとせりふとの間を意識することによって、夕雨子という少し変わったように見える存在を作っています。特に、物語の前半は「この人に相談すれば自分も助かるんじゃないか」と思っていただけるように映っていたらいいですね。

−役の衣裳を着たことで、イメージはより固まったのでは?

 この長い髪が、「こんな女性、なかなかいない」という感じを出しているように思います。ですが、先日、原作者の糸井先生とお話をさせていただいたときに、「夕雨子さんは優しい人というイメージを持っているかもしれないけれども、決して優しいわけではないんです」とおっしゃっていたんです。私は“優しい夕雨子さん”というイメージに向かって役を作っていたのですが、「その人に興味がないから優しく見える」と聞いて、なるほどと思いました。ただ、どう演じればそれが伝わるのか、それもまた難しいのですが。もちろん、夕雨子さんがそうなったのは、それまでの人生でいろいろなことがあったからなので、そうした繊細な部分も大事に演じたいと思います。

岡田結実さんが演じる主人公のすももは、「死ぬ前にやりたい10のこと」をかなえるために行動していますが、内山さんが死ぬ前にこれだけはやっておきたいと思ってることは?

 今、パッと思い浮かんだのは、旅行が好きなので、素晴らしい景色を見て、心と体をリフレッシュしたいです。家族、友人との海外旅行もいいですね。ですが、こうして話していたら、結局、それはあくまでも私の“夢”で、最期だからではないなと気付きました(笑)。死ぬ前にやりたいことは、今の私には分からないのかもしれません。

−では、内山さんにとって「生きる」とは?

 簡単な言葉に聞こえてしまうかもしれませんが、生きることは“学び”であり“修行”だと思っています。生きていると本当にいろいろなことが起こります。楽しいことだけにフォーカスすることもすてきですが、自分をしっかりと見つめて、生きていることを実感しながら生きていけたらいいですね。ただ、この先このような考えが、私の中でどのように変わっていくのかは分からないですが、さまざまなことを学んで考えが変わるのも「生きている」ということなのかなと思います。

−内山さんが今のような考えを持つに至ったきっかけは何かありましたか。

 大きな何かがあったわけではないですが、ヨガと出会い、ヨガと向き合うようになってから、生きることや死ぬこと、それから自分を見つめ直すことにフォーカスするようになりました。ヨガというとフィットネスのようなものだと思う方もいらっしゃると思いますが、実は体を使って心を整えたり、心を動かしたり、あるときには心を止めたりすることを学べます。

 人生は、常に選択をしなければならないものですよね。今日、何を食べるのか、誰と会うのか、誰に電話をするのか、誰にメールをするのかというのも、人生の一つの選択です。ヨガを始めてから、そうした人生の選択をするときに、自分の中の軸ができたように思います。もちろん、時々は、その軸もブレることがあるんですが、そんなときも、これでいいんだと思えるようになりましたし、「今、イライラしていている」というように、自分の状態を自分で理解できるようになりました。そうすると、生きている実感も、より感じることができるんです。

−それは、俳優という仕事にもプラスになりそうですね。

 なっていると思います。ヨガのトレーニングの中に「ジャーナリング」といって、頭の中に浮かんだことや自分の気持ちをノートに書き出して、自分の心の状態を知るというものがあります。私は、それを役作りとしてもやっていて、その役のプロフィールを書き出したり、どんなことを考えているのかを書いたりして役を作っていくんです。そうすると、その役についてより深く知ることができます。自分と同じだなと思うところが見つかりやすいですし、どう演じればいいのか悩んだときにも振り返ることができるので、役立っていると思います。

−改めてドラマの見どころを。

 今作は、1話ごとにさまざまなゲストが登場し、それぞれの人生の岐路や選択が描かれていきます。自分にはなかった選択肢を見つけてもらえると思いますし、生きる上でのヒントになる作品となればうれしいですね。私は原作を読んで、お料理の匂いやコーヒーの香り、お花の香りといったものを感じたので、それをドラマでも立体的に伝えられたらいいなと思っています。楽しんでいただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)



 土曜ドラマ9「最果てから、徒歩5分」は、10月1日から毎週土曜午後9時にBSテレ東で放送。
公式サイト https://www.bs-tvtokyo.co.jp/saihatekara/

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