尋問記録を完全再現!一発触発の心理戦捉える『リアリティ』予告編
2023年10月2日(月)13時0分 シネマカフェ
2017年、米国家安全保障局(NSA)の契約社員リアリティ・ウィナーが機密事項をメディアにリークした罪でFBIに逮捕された。本作では、その事件のFBI尋問録音記録を、ほぼリアルタイムで再現。この度解禁された予告編では、映画表現の極限の“リアリティ”に挑んだ本作の衝撃の手法が明らかとなっている。
映像は、感情をなんとか抑え込むようにじっと一点を見つめる主人公リアリティ・ウィナーに、FBI捜査官がなだめるような口調で語りかけるシーンから幕を開ける。実際のFBI尋問記録をなぞって「やあ 調子は?」という軽い挨拶までもが完璧に再現されていく様子が映し出され、本作の台詞は事実を完全にそのまま蘇らせたものなのだということが分かる。
彼らの一見FBI捜査官とは思えないラフな服装や親身な振る舞いに、始めは愛想笑いを浮かべ余裕すら見せるリアリティだが、そんな彼女を見据えるFBI捜査官の視線はすでに“事件の容疑者”に向けられるもの。そのことが垣間見えた瞬間、たちまち不穏な空気が漂いはじめる。
会話が核心に迫るとともに混乱と不安、焦燥感が徐々に高まり緊迫感が溢れ出す映像からは、『THE GUILTY/ギルティ』や『search/サーチ』に続く新感覚のサスペンス・スリラーの風格も漂う。映像の最後には、涙を浮かべる姿も見せるリアリティだが…。この後一体どんなスリリングな展開が待ち受けるのか? 本編への期待が高まる予告編となっている。
本作での鬼気迫る演技で世界中から絶賛を集めた主演のシドニー・スウィーニーは、1997年生まれの26歳。「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」「ユーフォリア/EUPHORIA」「ホワイト・ロータス」といった話題作に立て続けに出演し、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などで一躍ブレイクを果たしたハリウッドのライジングスターだ。
エミー賞ノミネート経験も持ち、確かな演技力と唯一無二の存在感で爆発的な人気を集め着実にスターダムを駆け上がっており、次回作には、『スパイダーマン』のスピンオフ『マダム・ウェブ』(2024年全米公開予定)が決定。「スパイダーウーマン」役に抜擢されダコタ・ジョンソンらと共演する。シドニー・スウィーニーの今後の活躍にも注目が集まる。
『リアリティ』は11月18日(土)よりシアター・イメージフォーラム、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。