「吉沢亮は熱い男なんです」“天陽くんの奥さん”大原櫻子だけが知る『なつぞら』撮影秘話

10月5日(土)17時0分 文春オンライン

「嫌です! 私はここから絶対離れません! 絵も売りません!」

9月に最終回を迎えた朝ドラ『なつぞら』で、涙ながらに夫・天陽への想いを語る妻の靖枝役を演じた大原櫻子さん。

 朝ドラ初出演となった今作で、ヒロイン・なつを演じた広瀬すずさんは「何でも話せる親友」であり、夫・天陽を演じた吉沢亮さんとはこれまで初主演映画をはじめ、大原さんの俳優人生における“ターニングポイント”で度々共演しています。

 同世代の俳優仲間とのエピソードや、『なつぞら』名シーンの撮影秘話をお伺いしました。(全2回の1回目/ #2 へ続く)





◆◆◆


『なつぞら』天陽くんの奥さん・靖枝役を演じることになって……


——舞台に映画にドラマにと引っ張りだこの大原さんですが、今年は『なつぞら』での出演が話題になりました。主人公・なつ(広瀬すず)の幼なじみである天陽(吉沢亮)の妻・靖枝という役どころでしたが、出演が決定した瞬間はどうでしたか?


大原 普段から仲良くしている俳優さんたちがたくさん出演する作品でもあって、私も一視聴者として放送を楽しみに、予告動画とかも見ていたんです。そしたら「天陽君の奥さん役で……」というお話が来て、思わず「えっ!? 天陽くんと結婚するのってなっちゃんじゃないの!?」って(笑)。それぐらいびっくりしました。 


——もう『なつぞら』の予告動画も発表されていたんですか。


大原 発表されていましたね。しかもすずちゃんとは彼女がヒロインに決定した段階から連絡をとりあっていて、「朝ドラヒロインか〜、おめでとう!」なんて言っていたんです。記念すべき100作目ですし、やっぱり親友の朝ドラ主演作に私も参加させていただけるのが嬉しかったです。



——広瀬すずさんには出演決定はどのように報告されたんですか?


大原 それが! 私もすずに驚いてほしくて言うべき時を見計らっていたんですけど、ある日LINEで「聞いたよ」って……。「あれ? 私言いたかったんだけどな……」ってなったんです(笑)。でも「楽しみにしてる」と言ってくれましたね。


——普段はどんなお話をされるんですか?


大原 とにかくすずとは食べ物の好みがすごく合うので「お肉食べに行こうよ!」って、よく2人でご飯に行きます。年齢はすずの方が年下ですけど、「今こういうことで行き詰ってるんだよね」とかお互い相談し合ったりします。それこそ、今度すずが舞台に挑戦するんですけど「舞台と映像って全く違うし、難しいね」って。他愛のない話から仕事のことまで何でも話せる親友です。


監督から「なっちゃんとは真逆で演じてほしい」


——大原さんが演じる靖枝は、常に顔が泥だらけで家族のために一生懸命な姿が印象的です。『なつぞら』の中では登場シーンは決して多くはありませんでしたが、確かな存在感がありました。


大原 靖枝さんにはモデルの方がいらっしゃるんですよね。だから監督とも話していくうちに、どんどん最初は意識していなかった重みを感じるようになりました。旦那さんの絵を大切に守って、その素晴らしさを多くの人に伝えた彼女の人生があったからこそ、私がこうして靖枝役を演じることができたんだなと。



——演じる上で気を付けたことはありますか?


大原 監督からは「なっちゃんとは真逆で演じてほしい」と言われたんです。その時に、すごく明るくて外見から意志の強さが出ているなっちゃんとは対照的に、靖枝は一見弱々しくも見えるけど実は内に強さを秘めているタイプなんじゃないかなと思ったんです。同じ熱さだけどタイプが真逆でもある“芯の強さ”を演じるよう、意識していました。



「絵も売りません!」」『なつぞら』名シーンの撮影秘話


——天陽が亡くなり、当面の生活のために絵を売ろうと提案する家族に靖枝が「売らない!」と涙ながらに想いを語るシーンはその週のクライマックスでもありました。撮影はどのように臨まれたんですか?


大原 朝ドラの撮影はどのシーンも、リハーサルの後はほぼ一発撮影が多いんです。この時も、ほど良い緊張感のなか、小林綾子さん(天陽の母を演じた)の「最期に家族に会いたくて、ここに帰ってきてくれたんだと思います」という台詞があって、自然と旦那さんが亡くなって、絵を売らなくちゃいけないという状況に追い込まれている靖枝に入り込めました。



 このシーンを撮影していて感じたのは、やっぱり靖枝は天陽君を愛している以上に、天陽くんの愛した作品が好きだったんだなということ。似ているようで少し違うその想いも大切に演じたいと思っていました。


——その直後の泰樹さん(草刈正雄)との2人のシーンも印象的でした。


大原 撮影中はすごく独特な空気感でした。「天陽に会いに来た。天陽はここにおる。そのことをあんたが忘れなければ天陽はいつまでも生きていられるべ。わしの中にも天陽はおる」台詞もすごくナチュラルで、泰樹さんと靖枝がいる本当の空間を作り出せた気がします。



「熱い男なんです」夫婦役を演じた吉沢亮のこと


——そんな中で、もっとも共演が多かったのはやはり夫婦役の吉沢亮さんだったと思います。ですが『なつぞら』に限らず、大原さんの俳優人生のターニングポイントには吉沢さんがいらっしゃいます。初主演映画の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(以下『カノ嘘』)や、連ドラ初レギュラー『水球ヤンキース』でも共演されていますよね。


大原 本当によく共演させてもらっています(笑)。吉沢君は共演するたびに成長していて、今振り返ると最初の印象はまるで違っていたんですよね。


——最初の共演は映画『カノ嘘』ですよね。吉沢さんの第一印象はどうだったんですか?


大原 頼もしいというよりはヘニョンとしているイメージで、しっかり者という印象はなかったんですよ。あんなに容姿は美しいのに……とか思っていました(笑)。



——それから6年が経った、今回の『なつぞら』ではいかがでしたか?


大原 それこそ撮影中によく話していたんですが、常にお芝居のことを真面目に考えていて、俳優としてすごく尊敬できる方だなと思い直しました。


——吉沢さんはお芝居についてどんなことを話されていたんでしょう?


大原 自分はこう演じてみたいという役の方向性だったりですね。あとは他の俳優さんをすごく研究してたり、舞台もめちゃくちゃ観に行っていて。きっと昔から真面目で、だからこそこうして活躍されているんだと思うんですが、「あれ? こんなに熱い男でした?」って困惑しました(笑)。


——吉沢さんはそういう一面をあまり出されていないような気がしますね。


大原 容姿に注目が集まりやすいですが、内面の“熱さ”みたいなところもあって。とにかく友情深くて熱い人です!




「弟みたいな存在です」中川大志との久々の共演


——主人公なつの夫・坂場一久を演じたのは中川大志さんでしたが、中川さんとも『水球ヤンキース』で共演されています。どんな印象の方ですか?


大原 大志はなんか可愛い感じです。いつも「サクちゃん、サクちゃん」って呼ばれるんですけど、年も2つ下で、私にとって本当に弟みたいな存在です。


——中川さんも今回の『なつぞら』で印象が変わりましたか?


大原 久々の共演でしたが「大人になったなあ」って思いつつも、いつまで経っても可愛いですね。大志はすごく甘え上手なところがあって……だけど演技に真剣だし、頭がすごく良いんです。柔軟性もあるし、良い俳優さんです。



大原さんに聞く「理想の旦那さんはどんな人?」


——劇団・新感線☆RS『メタルマクベス』でのランダムスター夫人や、今回の『なつぞら』での靖枝。昨年から徐々に妻役を演じる機会も増えてきています。大原さんは“夫婦”“結婚”についてどんなイメージがありますか?


大原 結婚したいです!(笑)というより、子どもが欲しいんです。この仕事をしていなかったら保育園の先生になりたかったなあって今でも思うくらい、本当に子どもが大好きなんです。


——理想の旦那さん像は思いつきますか。


大原 突然の恋バナですね(笑)。それこそ子供好きな人がいいなと思います。私は結構人に尽くすのが好きな方だと思うので、仕事に一生懸命な人でサポートしてあげたいなと思える人かなあ……。



( #2 へ続く)

写真=三宅史郎/文藝春秋



#2  『なつぞら』女優・大原櫻子が明かす“佐藤健の恋人役”の鮮烈デビューで「ずっと感じていた焦り」

https://bunshun.jp/articles/-/14531



(「文春オンライン」編集部)

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