BEYONDS『SHELTER 30th Anniversary"Look Back on THE 1991-2021"「遅れてきた青年 2021」』

10月5日(火)12時30分 Rooftop

SHELTER 30th Anniversary“Look Back on THE 1991-2021”『遅れてきた青年 2021』
出演:BEYONDS
2021年10月2日(土)下北沢SHELTER


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下北沢SHELTERのオープン30周年記念イベントとして10月1日から行なわれている、総勢30組のアーティストによる30日間連続ワンマンライブ『SHELTER 30th Anniversary“Look Back on THE 1991-2021”』。10月1日が1991年、2日が1992年、3日が1993年…と各日を年号に見立て、10月30日までその年を代表するバンドがほぼ時系列順に出演する趣向だ。
その2日目=1992年を担ったのは、海外のオルタナティヴ・シーンと同時代に呼応する対等な関係性を構築し、後のメロコア・ブームの嚆矢ともなったBEYONDS。1990年結成の彼らだが、オリジナルメンバーで録音した初音源「Surf Nazis Must Die」(Less Than TVによるコンピレーションアルバム『TVVA』に収録)や「She Like The Tube Boy」「Feddish Things」(オムニバスアルバム『Kill The Flippers With Guitar』に収録)が1992年発表だったのでお鉢が回ってきたのかもしれない。ただ個人的にはBEYONDSといえば、SHELTERよりもHEAVEN'S DOOR、もしくは西新宿にあった旧新宿LOFTのイメージが強い[たとえば『UNLUCKY』発売記念ライブは1993年2月5日、新宿LOFT(ゲストはKIMIDORI)、『The World, Changed Into Sunday Afternoon』の発売記念ワンマンは1993年12月20日、新宿LOFTだった]。
バンドが復活して16年、谷口健(ボーカル&トランペット)、中川暁生(ギター)、工藤哲也(ベース)、大地大介(ドラム)という現布陣になって丸10年を迎えた今年は、7インチ+DLコード『Serpentine』を9年ぶりの新作音源としてKiliKiliVillaよりリリースしたり、コロナ禍をものともせずライブも精力的に行なうなどいつになく活動が活発なのを感じたばかりだったので、「BEYONDSは今回のSHELTER公演をもって活動をしばらく休息します」というレーベルからのアナウンスは余りに意外だった。
そんな報せを受けて初代ドラマーのherAxや2代目ギタリストの岡崎善郎といった歴代メンバーも駆けつけた当日のライブはBEYONDSの集大成と呼ぶに相応しい、60分間の第一部、15分の休憩を挟んだ50分間の第二部から成る2時間近い最大級の濃厚濃密独演会。『UNLUCKY』(1993年2月)、『The World, Changed Into Sunday Afternoon』(1993年11月)、復活後の『WEEKEND』(2007年12月)、『ヘイセイムク』(2012年3月)から満遍なく選曲され、eastern youth主催『極東最前線3』(2013年9月)収録の「湿地帯」や最新シングル『Serpentine』収録の4曲もすべて披露するなど、思い残すことがないようにBEYONDSのすべてをここで魅せたいというメンバーの気負いと気概をひしひしと感じた。また、曲にエナジーとソウルを封じ込める気迫と滾る思いは十二分に伝わるのだが、一曲ずつ丁寧にお伝えするとでもいうのか、どれだけラウドで性急なナンバーでもメンバー各自が努めて冷静でいるのを随所で感じたのも確かだ。なんというか、魂を大爆発、大解放させても感情噴火の色が赤くなく青白いとでも言おうか。BEYONDSのSHELTER初出演時(1992年10月17日、『ワルシャワナイト』)の谷口と大地がまだ20代前半だったことを考えると、ほぼ30年という歳月を経て余力を残した表現が様になったということだろうか。
リスナーとしては『The World, Changed Into Sunday Afternoon』が最も思い入れが深く、仕事をご一緒できた立場としては『WEEKEND』辺りがピークだったと感じる自分にとって、BEYONDSという異形の才が右往左往してきた30年の轍や劇的な音楽的変遷を俯瞰するには申し分のないセットリストだったし、時間の都合で予定になかった二度目のアンコールで大好きな「weekend」を最後の最後に披露してくれたのも嬉しかった。「これからやる新曲(「ON-NEN」)もまだ音源にできていないので」と近い未来にバンドを再開することをオーディエンスに誓うテッキンも頼もしかったし(彼はBEYONDS復活後の谷口健を16年間一貫して支え続けた最大の功労者だ)、fOULの休憩の後、11年ぶりにまさかの復活を果たしたように、いつの日か不意にまた始まるであろうBEYONDSの第3章を心待ちにしたい。BEYONDSは同じメンバーで2枚続けてアルバム制作をしたことがないし、最強の布陣である現メンバーによるフルアルバムがいつか聴けることを信じて気長に待ちたい。
weekend さよなら また会おう、weekend さらなる飛躍祈る。(Text:椎名宗之 / Photo:小野由希子)
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【セットリスト】
<第一部>
01. The World, Changed Into Sunday Afternoon
02. a day leaf of..
03. a white menace
04. over shallow sludge
05. Kattoo
06. black September
07. Unite Catholic
08. Dear Friends Gentle Hearts
09. 懺悔、開眼、明日
10. 湿地帯
11. Serpentine
12. ヘイセイムク
<第二部>
01. What's Goin' On
02. Revenge Of The Lawn
03. I Can't Explain
04. ジャグジー
05. volcanoes
06. 困惑のプリズム
07. 人間の証明
08. 航路
09. Accomplice
10. ON-NEN(新曲)
11. 29 nightingales
12. Hellow Naru I love you
13. at the chime
<アンコール>
01. Feddish Things
02. weekend
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Rooftop

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