いまどきエコは当たり前 クルマはカッコで選ぶ時代が再来

10月5日(水)16時0分 NEWSポストセブン

シトロエン シルヴァン・ヴォデヌ氏

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 減税、補助金政策に翻弄され、猫も杓子もハイブリッドだった2010年度。そして、震災、エコカー補助金の終了した今、少しずつ冷静に、楽しめるクルマを選ぶ気運が高まっている。


 ぶっちゃけて言うならば、いまどきの最新モデルで、燃費が悪くて、壊れやすくて、乗りにくいクルマなどない——ということだ。


 だからクルマのデザインはもっと遊んでいいはず。言い換えれば、中身がきちんとエコならば、ルックスは先鋭的でアヴァンギャルドな、そんな選択肢がもっとあってしかるべきであり、例えば、それを実践しているメーカーのひとつがフランスのシトロエンである。自動車ジャーナリストの西川淳氏は言う。


「これまでシトロエンと言えば、宇宙船のようなエキセントリックなデザインと”ハイドロ”と呼ばれる浮遊感のあるサスペンションによって、クルママニアからは高く評価されてきました。しかし、その一方で、壊れやすいというネガなイメージもあり、日本ではいまだニッチなクルマのイメージが強い。しかし、欧州ではもっと一般的なブランドとして認知されています」


 プジョー・シトロエン・ジャポン マーケティングディレクターのシルヴァン・ヴォデヌ氏はこう語る。


「欧州市場において、シトロエンはもはやマニアックなクルマではありません。過去5年はこれまでで最も成長を遂げており、A、B、Cといういわゆるコンパクトカーのセグメントにおいては、いまやVWに次ぐ2位の座を獲得しています」



 現在のシトロエンのマーケティング戦略はこうだ。C2、C3、C4と車名の頭に「C」をつけるモデルが基本だが、これと並行する「DS」ラインを2009年より投入している。使い勝手が良く、幅広い顧客層に向けたCライン、そして従来のシトロエンオーナーや新しいファン獲得のための斬新なDSライン——メカニズムは基本的に同じものを使いながら、デザインの異なる2つのラインを用意しているのである。


 これまで日本には、コンパクトカーのC3とDS3のみが展開されてきたが、先頃C4と今シトロエンが最も力を入れているDS4を導入。9月28日より一部販売店での取り扱いがスタートしたが、10月8〜10日は「NEW CITROEN DS4 Debut Fair」として、シトロエン全店舗で販売が開始される。


「アピールポイントはまずデザインです。これまでないものを、ということで、クーペとSUVを融合するというコンセプトからデザインされています。ワイド&ローではなく、ワイド&ハイ。セダンの洗練された雰囲気と快適性、背の高いSUVの気持ちよさ、クーペの流麗なデザインを融合した“4ドアクーペ”なのです」(前出 ヴォデヌ氏)


 4ドアクーペ——ボディサイドに目をやると、その言葉に合点がいく。4ドアなのにリアドアにノブがない。正確に言えば、サイドウインドウにうまくデザイン処理で隠されている。


 そして大きな特徴のひとつがそのウインドウ形状。まさにクーペと見紛う流麗なボディだが……デザインを優先したためリアウインドウは開かないのだ。ボディサイドをよく見ると、リアのドアにウインドウを収めるスペースがないことに気づく。


「これほどまでにデザインを優先させる判断は、日本のメーカーでは決してできないでしょうね。前後のフェンダーや、ルーフからリアにかけての湾曲したライン、開放感抜群の大きなパノラミックフロントウインドウなど例をあげれば、きりがないほどに特徴的です。インテリアの見栄えや質感もずば抜けて良くなりました」(前出・西川氏)


 DS4のいるクラスは日本はもとより世界で、VWゴルフが先頭をひた走る激戦区。その中にあって、かなり個性的なモデルであろう。


 10月3日に日本自動車販売協会連合より発表された9月の国内新車販売台数(軽自動車除く)では、前年同月比1.7%増で13か月ぶりに前年実績を上回った。“エコなクルマ”がスタンダードになっている昨今、 そうした基本性能が高まったからこそ、改めて“カッコいいクルマ”を選んでいい時代でもあるのだ。

NEWSポストセブン

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