天才テリー伊藤対談「大地康雄」(1)受刑者上映会は看守が見守る中で

10月6日(金)5時57分 アサ芸プラス

●ゲスト:大地康雄(だいち・やすお) 1951年、熊本県生まれ。沖縄県の高校を卒業して集団就職で上京、のちに俳優を目指す。アルバイト中に伊藤雄之助に弟子入り、付き人となり、79年に木下惠介監督「衝動殺人 息子よ」で映画デビュー。83年、実際の事件をもとにしたテレビドラマ「深川通り魔殺人事件」の犯人・川俣軍司役を演じ、注目される。87年、伊丹十三監督「マルサの女」の伊集院役でブレイク。その後、多くの映画・ドラマに出演。88年公開の映画「バカヤロー! 私、怒ってます」で毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。91年、「ドラムカン」(NHK)、「東京湾ブルース」(テレビ朝日系)の演技により、第28回ギャラクシー賞・テレビ部門個人賞を受賞。2013年、企画・主演を務めた映画「じんじん」を公開、当作品で14年、インディア国際映画祭最優秀男優賞を受賞。続編「じんじん〜其の二〜」が現在公開中。

「マルサの女」「バカヤロー! 私、怒ってます」などで強烈な印象を残し、以後も映画・ドラマで活躍中の大地康雄。デビュー後の苦労から恩人・伊丹十三との思い出、現在全国を回って上映している企画・主演を務めた映画について、天才テリーがじっくりと聞き出した!

テリー 今日は楽しみにしていたんですよ。大地さんとお会いできる機会なんてなかなかありませんから。

大地 バラエティとか出ませんしね。不器用でシャイなものですから(苦笑)。

テリー 大地さん、今はご自分で映画を作られているらしいですね。

大地 はい、13年に企画・主演を務めた「じんじん」という映画を作りまして、おかげさまで30万人の方にご覧いただけました。今回、続編の「じんじん〜其の二〜」が完成して、全国で上映会をして回っているんですよ。これ、見ていただけますか(と、紙の束を取り出す)、旭川刑務所の受刑者の方々の直筆アンケートなんですけど。

テリー 何ですか、いきなり(笑)。

大地 1作目は、旭川刑務所でも上映したんですよ。受刑者の方々から「感動した」という感想をたくさんいただいて、本当に映画を作ってよかったな、と。

テリー それは製作者冥利に尽きますね(とアンケートを見ながら)、へえ、達筆の人が多いな。当日、何人ぐらいの方が観てくれたんですか?

大地 200人です。最初は受刑者が一堂に会すると、イザコザが起きたりする可能性もあるということで、「各自の部屋で観せましょう」という話だったんですが、「映画は大スクリーンで、大勢で観たほうが絶対楽しいから」と強くお願いしたら、特例で許していただけました。

テリー そこは、大地さんのこだわりだった。

大地 はい。大勢の看守さんが見守る中での上映になりましたけど(笑)、「この映画を観た以上は、絶対真面目な人間になって、舞台になった剣淵町に行きたいと思います」なんて感想を読むと、本当にありがたいですね。

テリー このアンケートはまさに宝物だ。こういった好評を受けた形で、「其の二」の製作が決定したんですか。

大地 そうなんです。神奈川県秦野市から「ぜひ、ここでパート2を作ってください」というお声をいただきまして。

テリー あ、向こうからオファーがあったんですか?

大地 はい、行ってみたら、“名水の里”ということで、すごく気に入ってしまいました。市役所に「環境産業部森林づくり課」という部署がありましてね、そこが中心になって企業、団体、ボランティアが森の再生に取り組んでいるんです。汗を流して働いている年配の方に声をかけると「遊びでやっているんですよ」と言われましてね、こういうカッコいい人たちや森のすばらしさを伝えたいな、と思いました。

テリー 映画を観させてもらいましたけど、確かにすごく景色がきれいなところでした。話も、「男はつらいよ」を彷彿させる人情喜劇で、いいですね。

大地 基本的には娯楽作品が大好きなので、最後にささやかなメッセージをお伝えできるような映画になればいいな、と。今回、秦野で映画を撮影できたことを誇らしく、とてもうれしく思っております。

アサ芸プラス

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