the pillows結成30周年記念ライヴの横浜アリーナ公演を楽しむためにしっかり聴き込んでおきたい5曲

10月7日(月)19時15分 OKMusic

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いよいよ10月17日(木)に迫ってきたthe pillowsの結成30周年記念ライヴ『LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA』。アニバーサリーを飾る映画『王様になれ』も大盛況の中、チケットはめでたくソールドアウトとなりました。そんな同公演へ向けて“どんだけ曲あるんだよ”と予習に困ってしまう人のため、しっかり押さえておいたほうがいい5曲をピックアップ! マニアック目線の捻くれた感じじゃなく、ファンが聴きたい5曲をストレートに選んでます。ちなみに、欄外的にもう少し挙げておくと、「Fool on the planet」「LITTLE BUSTERS」「アナザーモーニング」「TRIP DANCER」「1989」「Please Mr.Lostman」、Uruがカバーした『アクエリアス』2019秋冬キャンペーンCMソングでも話題の「Funny Bunny」、映画のタイトルになった「王様になれ」。このあたりも気になる曲ですね。

「ハイブリッド レインボウ」('97)

まずは、絶対に外せない代表曲から。山中さわお(Vo&Gu)のこの渾身の叫び、感情が高まるファズギターサウンド、《きっとまだ 限界なんてこんなもんじゃない》、そして最後の《昨日まで選ばれなかった僕らでも 明日を持ってる》にどれだけの人が励まされ、勇気をもらったんでしょう。不遇の時代を経て生まれたバンドソングながら、「ハイブリッド レインボウ」は多くのリスナーのハートを撃ち抜き、日本のオルタナティブロック史に輝く名曲となりました。「Funny Bunny」同様、いつかこの曲もCMで使われたりする日が来るのかもしれないですね。映画『王様になれ』のサントラでは、現在のライヴでのBPMに近い新録“30th version”が楽しめるので、そちらもぜひチェックを!

「ストレンジ カメレオン」('96)

いわゆる“the pillows第3期”の幕開けを飾ったナンバー。大衆的な成功を目指すも失敗してこれ以上ないほどの窮地に陥った彼らが、自分たちの好きな音楽を信じて周囲の反対を押し切ってリリースした背景があり、この決断がその後のバンドの命運を変えることとなりました。そんな起死回生の名曲「ストレンジ カメレオン」。孤独感や疎外感ももちろん際立っていますが、《君といるのが好きで あとはほとんど嫌いで》《優しい歌を唄いたい 拍手は一人分でいいのさ》などの部分から、覚悟を決めた心情がジワッと伝わってくるのがたまりません。周りに馴染めない人たちの救いにもなってきたはず。トリビュートアルバム『シンクロナイズド・ロッカーズ』では、Mr.Childrenがこの曲をカバーしています。

「Swanky Street」('96)

至極シンプルでいて力強さも宿したイントロ、《誰の記憶にも残らない程 鮮やかに消えてしまうのも悪くない 孤独を理解し始めてる 僕らに相応しい道を選びたい》と歌う冒頭の部分だけで、気持ちが吹っ切れているのが伝わるし、何回聴いてもハッとさせられてしまう曲。ギターソロも素晴らしいです。横浜アリーナみたいな大きい会場で響きわたれば、彼らの真価がよりダイレクトに実感できるはず! ちなみに、30周年記念映画のタイトルを『王様になれ』とした経緯でも話に上がっていたように、the pillowsの楽曲って何気に英語タイトルが多いんですけど、「Swanky Street」の場合はサビに《Swing god gun, I need it low demon》という言葉遊びがあるのも面白いです。いい隠し味。

「ONE LIFE」('97)

山中さわお本人が“黄金期”と呼ぶだけあって、1990年代後期の楽曲はやっぱり一段と神懸かったものばかり! この「ONE LIFE」もベストアルバムや節目のライヴに欠かせないナンバーで、哀愁を帯びたイントロのギターリフに始まり、ブリットポップ感を漂わせたどこか温かいサウンド、闇から光を見出そうとするようなヴォーカルなど、じんわりと胸に響いてくるポイントがたくさんあります。《青い芥子の花びらが 風もなく揺れてたら 僕のタメ息のせいだ 憶えてないけど きっとそうさ》《どんな靴を履いてても 歩けば僕の足跡 立ち止まればそれまで 僕が終わる印》といったラインも印象的。悩みを抱えている時に寄り添ってくれて、活路を切り開くきっかけになってくれそうな曲です。

「この世の果てまで」('01)

ラストは、映画『王様になれ』のサントラに最高のライヴ音源が収録されている「この世の果てまで」。《聴こえてくるのはキミの声 それ以外はいらなくなってた》《行こう 昨日までのキミを 苦しめたもの全て この世の果てまで 投げ捨てに行こう》などの歌詞から伝わる通り、バンドを取り巻く状況がだんだんと好転していったことで、この頃の楽曲には自然とファンに歌い掛ける開けたポジティブさが生まれています。真鍋吉明(Gu)による弦の上を滑らせるような美しいオクターブソロ、山中さわおのシャウトに引っぱられてアウトロでグッとヒートアップしていく佐藤シンイチロウ(Dr)のドラムも聴きどころ。まだ見ぬ場所へ連れていってくれるこの曲、満員の横浜アリーナで体感してみたいですね。

TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP's』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。

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