芦田愛菜、寺田心を輩出した子役事務所の子育てメソッド

10月7日(土)16時0分 NEWSポストセブン

芦田愛菜所属事務所の「子育てメソッド」とは

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 今や10万人もいるという子役業界。そのほんの一握りの人気者たちにはある共通点がある。天才子役として名を馳せ、偏差値70の難関私立中に合格した芦田愛菜(13才)。日本史上最年少の主演女優としてカンヌ国際映画祭に出席、NHKの朝ドラ『あさが来た』でもおなじみの鈴木梨央(12才)。NHK大河『おんな城主 直虎』で視聴者の涙を誘った寺田心(9才)。同じく『直虎』で亀之丞役を演じた藤本哉汰(14才)。映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で注目され、今年3本の映画に出演する伊東蒼(12才)。実は5人とも、同じ子役事務所「ジョビィキッズ」に所属している。


 9月29日、ジョビィキッズが子育て指南書『わが子のやる気の育て方』(マガジンハウス)を発売。amazon子育てノンフィクション部門1位になるなど話題になっている。実は事務所の前身は幼児教室。その頃から約20年子供と向き合ってきた蓄積が、今子役たちへのレッスンに生かされているという。


「ここの子役さんたちは大御所俳優からの評判もいい。芝居はもちろん、礼儀作法、仕事への姿勢も大人顔負けです。“このセリフの時、私が演じる子はどんな感情を抱えているんでしょうか”とスタッフに尋ねてきて、驚かされることも少なくありません」(芸能関係者)


 スタッフ3人、たった10人の子供たちでスタートしたが、今や約1000人の子供たちが所属する大所帯に。そんなジョビィキッズが明かす「子育てメソッド」をいくつか紹介すると──。


◆子供が転んでも時には抱きしめない


 オーディションでは3才以上の子は親から離れて自分だけで会場に入る。どんなアクシデントがあっても、子供たちは自分自身で乗り越えるしかない。それは受験でも就職活動でも同じこと。ジョビィキッズの尾津社長が語る。


「『紅白歌合戦』(NHK)に出演した愛菜が、本番中に転倒したことがありました。ステージ袖に下がったわずかな一時、小さな声で泣きました。私たちはすぐに抱きしめたかった。でも、あえてそうしませんでした。“大丈夫。できるね“と声をかけて送り出すと、パッと笑顔でステージに飛び出していきました。こうした乗り越える力をつけた子供たちは、どんな挫折や困難にも必ず立ち向かっていけるはずです」



◆欠点が長所につながる


 レッスン場を飛び回る愛菜ちゃん、おしゃべり好きの心くん、引っ込み思案の梨央ちゃん──。三者三様の“やっかいな欠点”は、今や子役としての個性につながっている。


「発想を変えるんです。落ち着きがない子は人一倍好奇心が旺盛な証拠。おしゃべり好きは驚くべき語彙力とアピール力があるということ。引っ込み思案の子は観察力がある、と捉え直す。欠点を愛することこそ、子供の可能性を伸ばすことにつながるのだと思います」(本文より)


◆『レ・ミゼラブル』と『I am Sam』


 愛菜ちゃんが小学生の頃に月60冊以上、今でも年間300冊以上の本を読んでいるのはよく知られているが、ジョビィキッズではレッスン以外で親に「自分が共感した本」「若い頃感動した映画」を子供と一緒に見ることを提案している。


 まず紹介されるのが『レ・ミゼラブル』。また、知的障害を持つ父親を主人公にした映画『I am Sam』もお勧めの一本だという。


「たいていの子がギブアップせずに見られるようです。親は世間の負の側面を見せたくない気持ちもあると思います。でも子供たちは繊細で感受性も鋭い。少しでも境遇の違う人を理解することで、思いやりの心も育ちます」(本文より)


◆1回注意したら1回ほめる


 叱られてばかりでは、子供は「どうせ何をしても叱られる」と聞く耳を持たなくなり、「自分にはいいところがない」と自信をなくしてしまう。「親はちょっといいところを見つけたらほめること。子供は親が認めてくれているとわかることで、叱られても素直に聞けるようになるんです」(本文より)


「天才キッズ」を育てるヒントは日常にあるようだ。


※女性セブン2017年10月19日号

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