Netflixのドラマ『3%』が音声認識アドベンチャーとしてゲーム化。スマートスピーカーやGoogleアシスタントを使って、声のみでストーリーを進める異色作

10月9日(水)9時31分 電ファミニコゲーマー

 Doppio Gamesは、Netflixのオリジナルドラマ『3%』をゲーム化した『The 3% Challenge』が発表された。本作は、音声認識の会話型アドベンチャーゲームとなり、Googleアシスタント、またはAmazon Alexaの音声アシスタント機能があるデバイスでプレイする。

 言語は英語とポルトガル語に対応しており、基本プレイ無料となる。すでにAmazon Alexa向けには配信が開始されており、Googleアシスタント版は近日配信される。

(画像はDoppio Games「トップページ」より)

 Netflixのドラマ『3%』は、超格差社会になった近未来のディストピアが舞台だ。この世界では20歳のときに「プロセス」という合格率が約3%の頭脳テストが行われており、そのテストを潜り抜けた者が楽園の島に移住できる。そのため若者は自身の貧困の環境を抜け出すため、死力を決してそのテストに挑もうとする。

 その『3%』を原作としたゲーム『The 3% Challenge』は、ドラマの前日譚となるストーリーで、プレイヤーはドラマさながら「プロセス」に挑戦していく。しかしゲームのユニークな点は、音声認識のみでインタラクションする点だ。

 本作を開発しているゲームスタジオDoppio Gamesは、音声ゲームとストーリーテリングを融合させ、会話型ゲームの新しい市場を切り開くことを使命としている。ポルトガルに拠点を置いており、BioWareやElectronic Artsの元スタッフからなる少数精鋭で運営している。

(画像はDoppio Games「トップページ」より)

 Doppio Gamesが開発した同スタジオの第一弾タイトル『The Vortex』は、エイリアンの襲撃によって壊れた宇宙船で目覚めた主人公が、ロボットを指揮して船舶を回収して生き延びるストーリーのアドベンチャーゲームで、やはり音声だけでゲームをプレイする。『The 3% Challenge』は、このスタジオ二作目となるゲームだ。

 『The 3% Challenge』は、さらにマルチプレイヤー要素が含まれている。テストの正解率がオンラインのリーダーボードに反映され、ドラマのように「プロセス」を競っているイメージになる。さらに、その順位によって毎週ゲーム内の通貨が手に入る。その通貨を使ってストーリーをアンロックしてゲームを進めて行く。現実のお金を使ってゲーム内通貨を購入することも可能だ。

 本作は、Android、iOSのスマートフォンなどのディスプレイがあるデバイスだと、ゲーム画面が表示される。しかし、あくまで「音声ゲーム」であることを注力しているため、簡易的な画面しか表示されないようだ。しかも、Amazon EchoやGoogle Home Miniなどのディスプレイがないデバイスでプレイした場合、完全に音声のみのゲームとなる。

(画像はDoppio Games「トップページ」より)

 スマートスピーカーを使って、ストーリー性のある音声ゲームを展開するというのは、完全に未開拓の分野といえるだろう。たしはてこの試みは成功するのか。音声認識に特化したゲームを挑戦するユニークなスタジオDoppio Gamesは、今後、心にとどめておいても良いのかもしれない。

ライター/福山幸司

『The 3% Challenge』公式サイト
ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

電ファミニコゲーマー

「音声」をもっと詳しく

「音声」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ