第23回「あなたのプレジャーを、私に教えて。」

10月12日(火)0時0分 Rooftop

レズ風俗キャストゆうの 「寝る前に、すこし話そうよ」


最近「セクシュアルプレジャー」という言葉を知りました。プレジャーとは、「快感、快楽、悦び、楽しさ」のことです。セクシュアルとつくので、性的快感と訳されることが多いようです。

快感とは何だろう、と私は思うのです。身体で感じるものなのか、オーガズムといわれる絶頂感なのか、それとも気持ちが満たされることなのか? セクシュアルプレジャーとは、どれかひとつでも満たされればいいのか、それともすべてがそろってはじめて獲得できるものなのか……。

*     *     *

レズ風俗は、セクシュアルプレジャーをお客様に体験してもらう場だと思っています。お客様が求めているものに、または求めているか自分でもわかっていないけれど心の奥底に持っている期待に応えるのが、私たちキャストの役目です。

でも、ご利用されているお客様のすべてが、すぐにセクシュアルプレジャーに手を伸ばせるわけではありません。なかには、手を伸ばすことを怖がっていらっしゃる方もいます。

待ち合わせからホテルにいく途中や、ホテルについてしばらくのあいだ、私はお客様とおしゃべりをします。

どうして、ここへたどり着いたの?
どんな心境だったの?
してほしいことはある?
してほしくないことはある?

そんななかで、なんだか話しにくそうな感じがしたり、なぜかどこかさびし気な表情で話しだしたりするお客様と出逢うことがあります。

きっと何かあったのだろう……嫌なことでもあったのかな?

何かあったのだとしても、必ずその旨をキャストに話さなければならないことはないので、無理には聞きません。お客様は私たちに伝えたいことだけを伝えればいいのです。だから私は、いろんな想像をめぐらせます。

これまでにセックスで傷ついた経験があるのかな?

ときに単刀直入に、ときに遠回しに聞いてみると、ぽつぽつとお話してくれることがあります。

以前は、「男性とのセックスでつらい経験をした」というお話が多かったです。夫とのセックスで一度も気持ちよくなったことがないとか、挿入という形で自分の体のなかに何かが入るのがとてつもなく苦痛だとか。

最近では、恋愛の対象は男性なのに、男性をセックスの対象として見れないというお話をよく聞くようになりました。好きなのに、できる気がしない。したいと思えない。これもとても苦しい状態だと思います。

そもそも、レズっ娘グループのお客様には「ガチレズ」と言われる、女性しか好きにならない・なれない人は少なくて、男性と性経験があるケースが多いのです。もちろん男性、女性どちらとも経験がない方もいて、AVの情報やイメージだけでセックスを「怖い」と感じているというお話もしばしば聞きます。

苦痛や戸惑いのあるセックスは、セクシュアルプレジャーとはほど遠いですよね。

こうして考えると、快感とひと言でいっても、肉体だけの話ではなく、気持ちがとても重要なのだなぁと思わされます。

私は性的に興奮して、気持ちよくなっているとき、身体がものすごい幸福感で満たされます。それと同時に、気持ちや思考、性格といった自分のいろんなところにまでその幸福感が行き渡っていくのを感じるのです。

心が、その快感を受け取れる状態にあるかどうかが大事ですね。

ビアンコースでホテルに入ったはいいけれど、ベッドの端に座ってためらっているお客様がいます。気持ちが固くて、愉しむ準備がまだ整っていないのでしょう。もじもじしている姿はとても愛おしいですが、私はあえてお客様の躊躇に気づかないかのように振る舞うことがあります。

お客様のためらいに、飲み込まれないためです。

レズ風俗を予約し、私に逢いにきてくださって、一緒にホテルに入ったということは、セクシュアルプレジャーを求めているのです。でもまだ、踏ん切りがつかない。私が応えるべきは、こちらです。だからわざとお客様のペースに合わせず、お風呂にお湯をはったり、ベッドを整えたりして、準備を進めていきます。

傷ついた経験から自分への自信を失ってしまったのかな、とも感じます。自分がこう振る舞ったら、こんな悪いことが起きるんじゃないか、痛い目に遭うんじゃないかとネガティブになってしまっているんですね。気持ちががちがちに閉じています。

ここで私が、そのがちがちの世界観に飲み込まれてはいけないんです。いちゃいちゃしたり、肌をくっつけたりしているうちに、お客様の心がほぐれていくのがわかります。

私からのメッセージはただひとつーー「あなたは大丈夫だよ」。

だって自分で行動して、ここに来ているんです。それはあなたが選択したことなんです。だから、自信をもっていい。

それがお客様に「伝わった!」と感じるのは、このお仕事をしていてもっともうれしい瞬間のひとつです。

……つづきは、また次の夜にここで逢ってお話しましょう。

ゆう:永田カビ著『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)のモデルになった現役キャストで、2008年から在籍するベテラン中のベテラン。レズっ娘グループ全店の新人講習スタッフを兼任する。 https://tiara.ms/cast/cast.php?no=00025

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