記録ずくめの西武・源田 “社会人時代は9番打者”からなぜ成長したのか?

10月13日(金)7時0分 文春オンライン

 5日、西武ライオンズの源田壮亮内野手(24)が“新人としては56年ぶり、ショートとしては史上初”という「全試合フルイニング出場」を果たした。


「また37盗塁はリーグ2位、さらにルーキーとしては長嶋茂雄さんを抜く歴代3位の155安打、59年ぶりという10本の三塁打を記録。もっとも、どの記録が一番誇れるかを報道陣に訊かれても、本人は『分かりません、なんでしょうねぇ』(笑)」(スポーツ紙デスク)


 源田は、大分商業出身。甲子園出場経験はないが、遊撃手一筋で、愛知学院大学、トヨタ自動車を経て、昨年ドラフト3位で入団した。


「もともと守備と肩の評価が高い玄人好みの選手でした。トヨタ自動車では9番を打っていたそうで、プロでこんなに(打率は2割7分)打つなんて、周りも本人も思っていなかったはず」(同前)


 担当記者は「源田の活躍は、今季から辻発彦監督になったのが大きい」と語る。


 現役時代は名セカンドとして西武黄金期を支えた辻監督が、最初に目を付けたのが源田で「どんなに打てなくても俺はアイツを使う」と語っていたという。


「線が細く、1シーズン持つか? と不安視され、実際、夏場に成績が落ちたときもありました。それでも我慢強く起用し続けたからこその大記録です」(同前)



新人王の最有力候補だ ©共同通信社


 試合に出続けることで、プロの水に慣れ、打撃にも好影響が出た良い例だ。ベテラン記者はこう指摘する。


「状況判断がよく、“野球脳”がいいタイプ。現役時代の辻によく似ています」


 8月2日、パ・リーグの天王山となった対楽天戦。3回、二死満塁のチャンスで、源田は二塁走者だった。


「楽天の則本投手のフォークボールがワンバウンドになって捕手がボールを見失った隙に、二塁ランナーの源田まで一気に生還。この場面は1987年の巨人対西武の日本シリーズ第6戦で、一塁走者だった辻が、クロマティの緩慢な守備をついて、シングルヒットで生還を果たした場面を彷彿とさせました」(同前)


 源田は、11月に東京で行われるアジアプロ野球チャンピオンシップに出場するU-24日本代表候補にも選出された。素顔は東野圭吾の小説を愛読する文系男子だという。



(「週刊文春」編集部)

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