「春よ、来い」はトイレで生まれた!? 松任谷正隆 制作の裏話を明かす

10月13日(日)14時0分 TOKYO FM+

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。10月6日(日)の放送では、先週に引き続き音楽プロデューサーの松任谷正隆さんが登場しました。


左から高須光聖、松任谷正隆さん


◆70年代は1曲アレンジでギャラ“1万8000円”
松任谷:ミュージシャンがどんな仕事をして、いくら貰えるのかって話をします。僕は、ステレオのコマーシャルでピアノを弾いて(ギャラが)1万3,000円。

高須:(放送作家は)3万です。この業界に入ってすぐ関西の番組を作ったときに、給料って形で3万円でした。1オンエアで、3万円。

松任谷:番組を1本書くのに、時間はどれくらいかかって?

高須:これはいろんなところで言ってるんですけれど、先輩に引っ張り回されて。先輩がネタ出すときに僕も一緒に深夜の喫茶店なんかに行って、先輩の分のネタまで僕が考えて。「それ、俺のネタやないか!」って感じなんですけれど、それも込みで。

もちろんその日は帰れないんで、スタジオがあるところで寝て。朝に仕事をしだしてから、その日の昼くらいに、ディレクターにお昼の帯番組のネタを渡して、3万円。

松任谷:意外に安いですよね。

高須:全然安いです。関西ですから。

松任谷:僕は、曲のアレンジで2日、3日くらいうんうん唸って、1万8,000円。

高須:あれ!? 僕、アレンジャーとか編曲をされている人って、どれくらいお金をいただいているのかがわからないんですよね。

松任谷:でしょ? 今の金額は70年代の基準。

◆「春よ、来い」は10分で作った!?
高須:松任谷さんのアイディアは、どういう風に出てきます?

松任谷:僕は、お風呂場ですよ。

高須:あ〜、わかります。ゆっくり入っているときに思いつくのか、普通に入っているときに思いつくのか、どっちですか?

松任谷:どっちもですよ。あれでモードが切り替わるんだろうなって思いますよね。次はトイレね。

こんなこと言うのも何だけど、(松任谷由実の曲に)「春よ、来い」ってあるじゃないですか。あのイントロを思いついたのはトイレです。

(中略)

いいのかな、こんな話して(笑)。あれは15分で作ったんですよ。いや、もっと短いな。10分……もっと短いかも。

高須:そんなに短いんですか! トイレのなかで?

松任谷:最初に由実さんの曲を聴いて、“ああ、なんとなくイントロ思いつきそうだ”って思ったけれど、でも“ちょっとトイレ行きたい”って。それでトイレに行って、そこから3分くらいで(イントロを作った)。

高須:すげぇ〜!

◆編曲は曲の世界を作ること
高須:編曲っていうのは、具体的にはどういう風に考えていくんですか?

松任谷:まず、メロディがあるじゃないですか。メロディは、どうにでもなるんですよ。

だから変な話、どんな曲でもロックンロールにできるし、R&Bにできるし、ハワイアンにも、ジャズにも、ボサノバにもできるんですよ。どんなメロディでも。それが、編曲です。まず“この曲をどんな世界にするか”ってところを(担当する)。

例えばロックっぽいメロディだったり、歌謡曲っぽいメロディだったり……。メロディは、何らかの影響を受けてそのメロディになっているから、それをどれだけ融合させるか、または反発させるかっていうのが、最初のステップだと思います。

(中略)

すぐに(メロディにふさわしいアレンジが)見つかることもあるけれど、他の音を聴いて“あれ、この音もいいな”とか思い始めちゃうと……。

高須:どこを旅していいか、わからなくなっちゃいますね。

松任谷:違う旅をしちゃうこともありますよね。それが編曲ですよね。

高須:うわ、大変だなぁ〜。

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<番組概要>
タイトル:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組HP: https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/

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