大女優の自伝で母娘の愛憎が露わに……是枝監督初、国際共同製作映画「真実」を採点!

10月14日(月)17時0分 文春オンライン

〈あらすじ〉


国民的大女優のファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、自伝「真実」の出版を間近に控えていた。彼女が暮らすパリの瀟洒な邸宅を、娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)が夫で俳優のハンク(イーサン・ホーク)と7歳になる娘のシャルロットを連れて訪問する。事前に原稿を見せてもらう約束を母に破られたリュミールは、刷り上がったばかりの本を一晩で読み終える。虚実ないまぜの内容や、ファビエンヌの親友でやはり名女優だった故人のサラに関する記述が一切ないことを責め立てるが、ファビエンヌは意に介さない。ある夜、リュミールは家族の前で、サラに関する重大な“秘密”を母にぶつける。


〈解説〉


『万引き家族』の是枝裕和監督初の国際共同製作作品。1冊の自伝をきっかけに、母と娘の長年に渡る愛憎が露呈する人間ドラマ。108分。





  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆C・ドヌーヴ全盛時代を知る者としてはやっぱり図太い女だったのねと君臨ぶりがほほえましい。オマージュ映画ですね。




  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆大上段に構えた題名やメロドラマ味の導入は仮装か。役者のエゴが強く、是枝特有の絵肌に溶けていかないのが気になる。




  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆ヒョウ柄のコートで寛ぐ75歳のドヌーヴの貫禄と美貌は圧巻。母娘の関係は物足りないが笑えて楽しめる作品だった。




  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆大健闘ではないか。しなやかに貫かれた監督の個性を堪能。希林調が宿ったドヌーヴもいいが、E・ホークの貢献に1票。




  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆絶妙な角度で女優を美しく捉える是枝の観察眼。晩秋のパリのエスプリを纏う撮影と音楽が詩的に絡み合い終始心地よい。







©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA



INFORMATION


「真実」(日、仏)

10月11日(金)より全国ロードショー

https://gaga.ne.jp/shinjitsu/




(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年10月17日号)

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