五社英雄イズム流れる友近「五社監督に言われれば脱ぎます」

10月14日(土)16時0分 NEWSポストセブン

友近が五社監督と作品への愛を語る(撮影:山崎力夫)

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 日本映画界の鬼才・五社英雄監督が亡くなって今年で25年。10月12日から京都で開催される「京都国際映画祭」では、彼の作品が特集上映される。五社監督の作品の魅力とは何なのか? 芸能界随一のファンが、溢れる愛を熱弁する。


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 もともと任侠映画や実録事件ものの映画が好きで、五社作品も含め、そうした匂いのする作品をよく見ていたんです。10年くらい前、あるテレビ番組で「あなたのおすすめ映画」みたいな企画があって、五社作品を紹介したんです。そこで改めて作品を観直すようになったらハマってしまった。今では各作品のロケ地巡りをするくらいの五社ファンです。


 これも番組でのことだけど、スピリチュアリストの江原啓之さんに「あなたの前世は置屋の女将だ」って言われたことがあるんです。これ多分本当ですね。だって『吉原炎上』とか『陽暉楼』を観るとめちゃめちゃ懐かしいですもん。あの世界、前世でさんざん見たわけですね(笑い)。


 五社作品って、幸せな人はあまり出てこない。どちらかというと不幸な人ばかり。ですが、置かれた場所が違えば、この人にも別の人生があったのだろうな、と想像させるほどにそれぞれの役柄を深く演出している。『鬼龍院花子の生涯』の松恵(夏目雅子)みたいに、人でなし鬼政の家にもらわれてきたばっかりに数奇な運命を辿ったり。環境によって人の人生は全く違ったものになるし、環境はその人自身のキャラクターにも影響を与えると思うんです。


 私のひとりコントの登場キャラに、西尾一男っていう架空のおっさんがいます。愛媛の普通のおっさんなんですけど、結構苦労しているんでしょうね、立ち居振る舞いに哀愁がある。そういう人間を演じる時に、五社作品は参考になる。監督が生きていたら、ぜひお会いしてみたかったですよ。そしてチョイ役……いやっ、いい役で出させていただきたい。


 私ね、自分のカラダに全く自信がないので、ボディラインの出る服とかビキニとかでテレビには出たくないんです。でも、五社監督に言われれば脱ぎます(笑い)。ただちょっとだけお時間をいただきますよ。五社監督ならきっと「だらしないボディラインこそリアル」とおっしゃってくれるかもしれませんが、私は恥ずかしいのである程度お肉を削がせていただきます。まあ、オファーされたらですけどね(笑い)。


 五社作品を観てきて、実はものまねの参考にもなっているんです。岩下志麻さんの投げ出すようなセリフ回しがたまらない。ネタで極道の女をやる時はあれを真似しています。つまり、間接的だけど私の中には五社イズムが流れているんですよ。


【プロフィール】ともちか/1973年、愛媛県生まれ。「NHK新人演芸大賞」(2003年)演芸部門 大賞など数々のコンクールに入賞した実力派芸人。演技力には定評があり、ドラマや映画など女優としての出演経験も豊富。熱烈な五社英雄ファンを公言している


※週刊ポスト2017年10月13・20日号

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