『太陽にほえろ!』 成功を生んだ「殉職」「あだ名」「恋愛」

10月16日(火)16時0分 NEWSポストセブン

名作ドラマのヒットの理由を分析

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 1957年に誕生した日本の刑事ドラマの中で燦然と輝く作品が、1972年から1986年まで放送された『太陽にほえろ!』(日本テレビ系・1972年〜1986年)。最高視聴率が40%を超え、日本テレビにとって聖域である巨人戦のナイター中継でさえも、金曜の20時枠は回避されていた。


 昭和の大スター・石原裕次郎が初めて連続ドラマに挑むという話題性もあったが、人気が爆発したのは「新人刑事の成長と殉職」に焦点を当てたことだろう。初代がマカロニ(萩原健一)、2代目がジーパン(松田優作)、3代目がテキサス(勝野洋)と、新人が交代するたびに国民的ドラマに発展していった。


 本作が従来の刑事ドラマと一線を画したのは、「事件と犯人」ではなく、七曲署の捜査一係の面々にスポットを当てたこと。そのため、一人ひとりにフルネームと性格設定、さらにはニックネームを与え、劇中でレギュラーの刑事が出ていない時間が基本的に存在しなかった。


 若手刑事たちの青春アクションドラマの一面もあり、恋愛の対象として「女刑事」が存在した。元鬼刑事の父に似て負けず嫌い、ジーパンと婚約しながら愛する人を失ったシンコこと内田伸子(関根恵子)や、ロッキー(木之元亮)との間に2人の子をもうけたマミーこと岩城令子(長谷直美)は、貴重な役回りを担ったのだ。


◆取材・文/石田伸也


※週刊ポスト2018年10月26日号

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