淡路島を舞台にしたヒューマン映画『時代おくれ』をより楽しむための5つのポイント

10月18日(日)12時0分 ラフ&ピース ニュースマガジン

10月15日(木)〜18日(日)まで開催中の京都国際映画祭。今年はオンラインでの開催となりました!
ラフマガでは、公開映画にまつわる、芸人ライターコラムをお届けしています。
今回は芸人ライターのあわよくば・ファビアンによる『時代おくれ』の映画談義をお楽しみください!



皆様こんにちは。
ラフマガ芸人ライター、あわよくばのファビアンです。


©京都国際映画祭


京都国際映画祭では、第11回沖縄国際映画祭やうみぞら映画祭2019で上映され、好評を得た映画『時代おくれ』を無料で配信しています。


このコラムでは、見どころたっぷりの本作のなかから、より楽しむためのポイントを5つにまとめてお届けします。


1:親子で演じるひとりの主人公


映画『時代おくれ』の主人公は、淡路島を一度も出たことのない銀行マン・山本剛史。
不器用な彼が奥さんと出会い、一人娘が生まれ、嫁がせるまでの日々が暖かく描かれています。
山本を演じるのは、間寛平とその息子・間慎太郎。


30代から50代を慎太郎、60代を寛平が熱演しています。
そのほか、キャストには前田真希、たむらけんじ吉本坂46榊原徹士、同じく淡路島を舞台にした映画『あったまら銭湯』でヒロインを演じた中尾萌那らが名を連ねています。


また、友情出演というかたちで河島英五の長女・河島あみるも登場します。


2:心温まるストーリーと、語らない男・山本


不器用な主人公・山本は語りません。
映画の中では「なんか言いたそうやのに、なんも言わん」と形容されます。


愚痴や悩みも口にしない代わりに、自分のやりたいことや好きなことも語りません。ひたすら行動するのです。
そんな山本の優しさや強さ、家族や地元への愛は他者を通して語られます。
そして山本の生き様を知った家族にどんな心情の変化が訪れるのか——。


主人公を取り巻く人たちのセリフや行動にも注目すると、より映画『時代おくれ』を楽しめます。


3:淡路島のプロが映す、ふるさと


地域発信型映画『時代おくれ』の舞台は淡路島。
撮影でもオール淡路島ロケを行いました。


そんな映画の脚本・監督を担当したのは地元出身の映像ディレクター・大継康高。
大継は過去にも、淡路島を舞台にした映画『あったまら銭湯』(2016)にて脚本を書き、メガホンを取りました。


さらには淡路島の水上映画イベント『うみぞら映画祭』のプロデューサーも務め、海と空の間に浮かぶスクリーンで映画を楽しめるイベントを開催するなど、地元のエンターテイメントに貢献し続けています。


そんな淡路島のプロが映しだす、美しいふるさと——。


たびたび登場する海岸線、城下町・洲本のレトロな街並み、ドローンで撮影した洲本城、哀愁ある地元商店街など、魅力的な風景が暖かいストーリーに彩りを与えています。


また洲本港ではタチウオや鯛の水揚げシーンが、畑ではレタスや玉ねぎの収穫シーンが見られ、まるでドキュメンタリーを観ているよう。
リアルな淡路の日常と風景が映像を通して語られています。


さらにキャストの8割以上が、淡路島の島民というのも魅力のひとつ。
100名以上がエキストラとして参加し、いたるところで淡路の方言が飛び交っています。


4:河島英五の楽曲『時代おくれ』の世界観


映画のタイトルにもなった『時代おくれ』。


大継監督は「本作は、淡路島出身の阿久悠が作詞を手がけ、河島英五が歌った楽曲『時代おくれ』の世界観をイメージした」と制作過程を語ります。


この2人は淡路島との結びつきが強く、阿久悠は阪神・淡路大震災のあと復興チャリティーソングの作詞を、河島英五は生前、震災で親を亡くした子供たちのためのチャリティーコンサートを企画し10年間にわたり継続しました。


彼らの魂が宿る『時代おくれ』は、1986年に発売されたヒット曲。
『酒と泪と男と女』とともに、男の強さや優しさ、父親としての心情を歌い続けた河島英五の代表作にもなりました。


「一日二杯の酒を飲み」から始まる歌詞には、酒場を舞台に、自分自身を静かに見つめ考える不器用な男の心情が描かれており、主人公・山本の生き様と重なります。


また映画では『時代おくれ』以外にも河島の楽曲がたびたび登場し、ストーリーや心情を際立たせます。


5:淡路のタコ


淡路島で有名なタコ釣り。物語の中にはなんどもタコを釣るシーンが登場し、釣り方のコツも語られていて、淡路に行ったら自分もやってみたいと思わせてくれるほど。


なかなか釣れなかったりすぐに釣れたりと気まぐれなタコは、まるで親から見た子どものよう。もはや主要キャストのひとりと言っても過言ではありません。


また天ぷら、タコ飯、たこ焼きなど美味しそうなタコ料理の数々は、飯テロそのもの。
淡路の人々のタコ愛が、画面のこちらまで伝わって来ます。


もしかしたら映画を観終わったあと、スーパーへ走ることになるかもしれませんよ。


京都国際映画祭では他にもいろいろな映画、ワークショップ、アートなどもオンラインで開催中!
公式サイトはこちらから!


作品概要

『時代おくれ』
出演:間寛平、間慎太郎、前田真希、中尾萌那、榊原徹士、たむらけんじ、岡陽毬、ひめころん・齊官昌伍、T@TSU・モンスーン・小山英機ほか
監督・ 脚本 :大継康高
作品情報はこちらから。

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