80年代土曜深夜 フジvs日テレvsテレ朝のトップレス戦争

10月18日(水)16時0分 NEWSポストセブン

『オールナイトフジ』は一世を風靡した

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 かつて「エロの最前線」はテレビだった。中でも激戦だったのが1980年代の土曜深夜だ。1979年から1980年にかけて起きた第2次オイルショックによる深夜番組自粛への反動か、バブルへと向かうエネルギーの発露か──1980年代には各局がエロ番組を登場させた。


 なかでもインパクトが大きかったのが、『オールナイトフジ』(フジテレビ系、1983〜1991年)だ。それまでエロとは遠い存在だった「現役女子大生」を毎週土曜日の深夜に登場させ、女子大生ブームを巻き起こした。


「まじめで“高嶺の花”のイメージだった女子大生が、あの番組で一気に身近でエロい存在になった。ボディコン姿は見られるし、水着コーナーもあるしで、見逃せない番組だった」(50代男性)


 女子大生たちは「オールナイターズ」というアイドルグループとして、大学名と名前をはっきり出して登場した。世に出始めていたAVの内容を恥ずかしがりながら紹介したり、道行く男性に「あなたのパンツ見せてください」と直撃取材を迫ったり、レオタード姿でエアロビクスをするコーナーもあったりと、まさにフル回転。山崎美貴や片岡聖子はその後も芸能界で活躍した。


 初代司会はジャズ歌手の秋本奈緒美と日航キャンペーンガールの鳥越マリ。その後も松本伊代、麻生祐未、森尾由美らが司会を務めた。


 出演者のなかでもひときわ色気が滲み出ていたのが、アシスタントを務めていた当時19歳の杉本彩である。東レ水着キャンペーンガールだった杉本は、瑞々しい水着姿を披露するかたわら、エロトークを振られても堂々とあしらう様が「セクシーだ」と話題を呼んだ。特に男子大学生からの人気は凄まじく、学園祭にひっぱりだこになり、「学園祭の女王」の異名をとった。


 後にセクシーグループ「C.C.ガールズ」として活躍する青田典子も、本名の森田典子で出演。番組内のグラビアグループ「シーエックス」のメンバーとして、水着姿を披露するためにキャットウォークを歩くと、そのたびに胸元がはちきれそうになるほどの巨乳を揺らしていた。


「『オールナイトフジ』は、“お上に目をつけられないよう、視聴率を取りすぎるな”という冗談が局内で聞かれるほどの人気でした」(フジテレビ関係者)


◆ティッシュタイム、乳揉み、トップレス


 一大ブームを巻き起こした『オールナイトフジ』の牙城を崩すべく、同じ時間帯に日テレが送り込んだのが、所ジョージとともに女優の早乙女愛が司会を務めた『TV海賊チャンネル』(1984〜1986年)だった。一般女性の出演者が多かったためエロ要素が控え目だった『オールナイトフジ』に対し、ストレートにエロ路線を追求した。


 名物コーナー「ティッシュタイム」には早川愛美ら当時の人気AV女優が登場し、ストリップのように服を脱いでいく姿や、入浴シーンを披露。その画面の下には「コーナー終了まであと30秒」といったカウントダウンが表示され、視聴者の興奮を煽る仕掛けもあった。


「実際に慌ててティッシュを手に取るなんて人はいなかったと思いますよ(笑い)。ただ、時間表示が減るにつれて女優の腰の動きなんかが激しくなっていくのが、凄くそそられた」(50代男性)


 過激さが受け、一時は『オールナイトフジ』を上回る視聴率を獲得したが、電波行政を所管する郵政省(現・総務省)から内容にクレームが入り、お色気コーナーは軒並み終了に。「ティッシュタイム」も、全裸でうつぶせになった女性の背中にお灸をするだけの「お灸タイム」に変更された。


 テレビ朝日は前出のふたつの番組とほぼ同時期に『ミッドナイトin六本木』(1984〜1985年)で土曜深夜に参入した。司会を務めたコラムニストの亀和田武氏が振り返る。


「『オールナイトフジを抜かせ』と、テレ朝社内は熱気ムンムンでしたね。『ミッドナイト』の人気企画といえば、アメリカで性のカウンセリングを学んだというマッサージ師・ドクター荒井がトップレス女性の全身をマッサージする『ドクター荒井の性感マッサージ』です。深夜なのに瞬間視聴率が10%を超えました」


 当時は、乳首まで露わにした女性が大マジメな顔をしたドクター荒井にバストを揉まれ、困惑と快感の表情を見せる姿は衝撃的だった。だが、残念ながらこれらの番組はその過激さゆえか、いずれも短命に終わってしまった。


※週刊ポスト2017年10月27日号

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