座間バラバラ事件・被告が告白「申し訳ない気持ち一切ない」

10月18日(木)11時0分 NEWSポストセブン

「欲に突き動かされた」と犯行理由を語った白石

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「睡眠薬を入れたウイスキーをコーラで割ったものを出したら、みんな自分から飲んでいました。こちらの『飲ませよう』という気持ちが強ければ『変なことをされるかも』と相手は警戒する。だから自分から飲みたくなるような雰囲気をつくったんです。例えば、私がひとりで黙って飲み始めたり、お酒の話をして警戒を解いたり…。相手が酒を飲んで意識がもうろうとしたところで、殺害しました」


 そう語る白石隆浩被告(28才)の口調は異様なほど熱っぽかった。


 神奈川県座間市のアパートの一室で9人を次々と殺害した容疑で、白石が逮捕されてから10月31日でちょうど1年が経つ。


「今日はすべて話します。何でも聞いてください」


 東京・立川拘置所の面会室、アクリル板越しに座る小柄で華奢な男が白石だ。髪は耳下まで伸び、口ひげ、顎ひげは生やしたまま。顔色は妙に白い。上下黒の服装で、にじり寄るように前のめりに話す。


「これまでの人生の中で、いちばん頑張ったことっていうと、事件かな。今回の事件が、いちばんの挑戦でした」


 はっきりとした口調で、微笑みながら話す姿に反省の色はまったく見えない──。


 2017年10月、自宅の一角にあったクーラーボックスなどの中から9人の遺体が発見された事件で白石は逮捕された。被害者たちと知り合ったのはSNSサイト。「死にたい」と投稿していた若い女性たちに「一緒に死ぬ」などと書き込み、自室へ誘い込んだ。睡眠薬や酒を飲ませた後、首を絞めて気絶させて強姦し、ワンルームのロフトから下げたロープで首を吊って殺害。その後、遺体をバラバラに切断し、遺棄した。


 白石は昨年8月下旬〜10月下旬のたった2か月の間に9人を殺害したうえ、解体したとされる。


 今年9月10日、東京地検立川支部は、白石を殺人よりも重い、女性8人への強盗・強制性交殺人罪に罪名を切り替えて起訴(男性1人については強盗殺人で起訴)した。


 白石は「本当に死にたいという人は1人もいなかった」「金を返したくなくて殺した」など動機を供述してきたが、あまりに凄惨な犯行にそれが本当の動機なのか訝しむ声もあがる。白石は何を考えていたのか。


◆母親はきれいで料理がうまくて非の打ち所がない人


 まっすぐにこちらを見つめ、白石は事件について早口で話し始めた。


「相模原の事件の犯人とは違って、犯行の理由は、ただただ『欲』に突き動かされて、です。具体的には、金銭欲と性欲を満たすため。殺したのは、殺人や死体損壊の願望があったわけではないです。強引な性交をしてから女性を生きたまま帰すと、一度逮捕された身だからすぐにしょっぴかれる。証拠隠滅のために殺しました。


 特によく思い出すのは、最初に殺害した1人目と“好みのタイプ”だった9人目。1人目は金銭を奪う目的で殺害しましたが、そのときに初めて、強引な性交によって自分の性欲が満たされることがわかった。それから、自分の欲望にスイッチが入って、次々と被害者となりそうな女性をツイッターで探し、犯行を繰り返すようになりましたね」



 白石が1人目の被害者Aさん(21才)とSNSを通して知り合ったのは2017年8月8日。すぐにAさんと現場アパートを見に行き契約。22日にアパートに入居し、翌23日に殺害した。9月に入ると、自殺願望をつぶやくツイッターアカウントを開設。


「あのアカウントは、完全に精神が弱っている子の気を引くためのキャラクター作り。『死にたい』というつぶやきとともに、『学校がイヤだ』とか『彼氏が欲しいのにできない』とか具体的な悩みを発信しているかたは特に取り込みやすい。


 そういうツイートをしている人を毎日5〜10人くらい物色してアプローチしていました。1割くらいのかたから返信がありましたね。だいたい、『死にたい』と言う人なんてみんなかまってほしいだけ。それをうまく聞き出して、懐に入っただけです。自殺サイトではなくツイッターを使ったのは、以前、風俗店に女性を紹介するスカウトの仕事をしていたとき、ツイッターで女性を募集したらすごく集まりがよかったから。私自身は、死にたいと思ったことなんて一度もないです。


 被害者のかたたちのことは、最初から欲望の対象として見ていて、自分の家族や友人、お世話になった上司といった“大切な人たち”とは別の次元にいる。自分の中で線引きができているから、殺したことへの後悔とか、遺族に対する申し訳ないという気持ちとかって、一切ないんですよね」


 白石は両親と妹の4人家族で育った。父親は大手自動車メーカーの工場に勤務した後、独立。5才年下の妹は名門私立大学を卒業したエリートだ。


 一方、白石は神奈川県横浜市にある県立高校を卒業後、地元のスーパーに就職するも、2年あまりで退職。パチンコ店などのアルバイトを転々とし、東京・新宿の歌舞伎町で風俗店のスカウトをしていた。


 白石が職を転々とする頃、母親と妹は自宅を出て、父親と2人暮らしが始まった。白石が幼少期から暮らしたその一戸建ては、犯行現場となったアパートから車で15分ほどのところにある。


「父親は、仕事が恐ろしく忙しく、家族がお金に困ったということはなかったが、仕事を頑張りすぎて、いつも疲れ切っていました。お金と仕事に対する熱量と収入のバランスがとれていなかったので、もっと楽な、ストレスのない仕事をすればいいのにと思っていました。


 母親はきれいで料理がうまくて非の打ち所がない完璧な人。自分が19才のときに、パチスロにハマって多額のお金をせびったことで断絶してしまった。1回3万〜5万円くらいで、結果として40万〜50万円くらい借りがあります。妹は、優しくて、頭もよくて気も使える人。


 この件では父や妹にも迷惑をかけてしまったと思う。もし戻れるなら高校を卒業して、スーパーのベーカリー部門で働き始めた頃に戻ってやり直したい。そうしたら今頃、パンをかまどで焼いてたんでしょうね」


※女性セブン2018年11月1日号

NEWSポストセブン

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