結成20年のロバート、コントへの渇望 トリオ活動にこだわる理由とは

10月19日(金)9時0分 オリコン

1998年結成、ロバートの山本博(左)、秋山竜次(中)、馬場裕之(右)。20年続けてきたトリオの活動へのこだわりを語った (C)oriconME

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 お笑いトリオ・ロバートの久しぶりの冠番組『おはようロバート』がAbemaTVで7月末から放送中。WEB配信のオリジナル番組では、若者向けの恋愛リアリティーショーが全盛の中、土曜朝10時に各種企画コーナーを盛り込んだ異色の子ども向け番組を提供している。1998年のロバート結成から20年目にして、「3人のやりたいことだけをやっている」という同番組。文房具で食品サンプルさながらのメニューを作ったり、書き間違えの漢字を直すためレスキュー隊が出動するなど、アドリブ要素満載の企画コーナーを展開し、SNSでは「くだらなすぎてヤバい」といった反応も。そんなロバートの3人(山本博秋山竜次馬場裕之)に、冠番組への想いや、“仲良し芸人”の秘けつ、結成20年目の想いなどを聞いた。

■子ども向け番組は一番難しい? でも笑いのスタンスは変えない

——「おはようロバート」は7月末にスタートして約3か月になりますね。現在の手応えや反響はいかがですか?

【秋山】番組の手応えは…自分たちがとにかくやりたいことをやり続けているんですが、最初は「バカなことやってんなぁ」って思われてました。土曜日朝の10時なのでたくさんの人に見てもらえる時間ではないですが、オンデマンドやYouTubeなどで本当に徐々に徐々に少しずつ広がってきています。

【山本】ネタや企画の作り方も、番組当初から何も変わってないですね。
【馬場】「そろそろ方向性変えましょうか…?」ってなる時期なんですけどね(笑)
【秋山】「マジでこのスタイル続けていくの?」っていう周りからの反応に関しては、僕もそう思います(笑)。

——「どんぐりころころ」が替え歌で「ローションとろとろ」になっていたり…本当に子供向け番組なんですか?

【秋山】誰がどう言おうが、これは子ども向け番組なんです(笑)。子どもは子ども扱いされると急にさめるんですよ。子供番組を長年やって学んだのですが、想像以上に大人と同じテンションで接しないとだめなんです。
【馬場】「俺そんなに子供じゃないよ」って思ってるよね。
【山本】 俺らがゲラゲラ笑ってる話で、子どもも笑いますから。笑いのアプローチは子どもが相手でも変わらないですね。

■結成20年目の必勝法? コントになる前の“一番面白い部分”を出したい

——今回の冠番組ですが、ネタ見せ番組が減っている中で、お笑い芸人としてはコントへの渇望という気持ちもあるのではないでしょうか?

【秋山】『はねるのトびら』から始まり、『キングオブコント』も優勝させてもらいましたし…、元々コントで世に出させてもらった我々ですから。今も舞台でたくさんネタをやっていますし、今でもコントが生活の中心です。

——今回の「おはようロバート」は“コント番組”と言っていないのですが、理由があるのでしょうか。

【秋山】コント番組ではないと思っています。コント番組は無駄をそぎ落として、見せ方を完成させると思うんです。でも、コントの“一歩手前”が一番自由度があって面白い。「コントにならないけれど、ただ面白い断片的な部分」、みたいなネタが僕ら、めちゃくちゃあるんです(笑)。それを形にしているんです。
【馬場】コントは、まだ出す場があるんです。お笑い特番とか劇場とか。“面白いんだけどコントにはできない”っていうネタは今までなかなか出す場がなかった。
【山本】逆にこの中からコントに代わる僕らの代表ネタができる可能性だってあると思っています。
【秋山】僕らはストーリー性がゼロのネタばかり(笑)。うまい話を作ることができないことが20年を経て分かりました(笑)。オチは、遊んでいて感じた“面白い瞬間”をもってくる。 そんな風に、自分たちが一番楽しめるものをやってきました。

■仲良しの秘けつは…“永遠の放課後”、「博の面白さを広めたい」

——20年続けてきましたが、ロバートの場合は“面白い”の基準はどうやって決めるのでしょうか?

【秋山】 やりたいことのベースができたら、そのアイデアをまず(山本)博にぶつけて反応を見ますね。

——山本さんは演者であり視聴者なんですね(笑)

【秋山】そうです。博の表情や反応を見て決めています。馬場に見せるのはネタを完成に近づけてから、一番最後。博は“標準的な普通の好青年”なので、ほどよい、絶妙な一般人の感覚でリアクションしてくれますから、ネタ作りに大事なんです。

——なるほど。山本さんは今回の番組でも大活躍ですね。

【秋山】表向きは僕と馬場がボケですけれども、トリオとしては実はひろしが一番の“ボケ”なんですよ(笑)。エピソードトークも実は一番面白いしリアクションも圧倒的にいいし、博が楽しそうにしている時は必ずロバートが面白く見える法則みたいなのがあるんです。その博の面白さが案外知られていないので、なんとか広めていきたいと思ってますね。

——馬場さんと秋山さんは幼馴染、山本さんはトリオ結成時からの仲ですね。20年経っても仲良しの秘訣は?

【秋山】3人の役割をしっかり受け入れることですかね。ここは、こいつはどうも無理だから俺がやる。けど、それはお前頼むぞ、みたいな。「仲良くやろうぜ」なんて声掛けるわけでもないし、ちょうどいい感じの同い年が3人集まっただけです(笑)。
【馬場】僕なんか「こいつ次何言うんだろう?」っていまだに思っていますし、ネタに関しては学生時代の放課後の延長でずっとやってます(笑)。
【山本】結局、休み時間に笑っていたことを大人になってもやってる。気持ちが同じ方向を向いてるからですかね?
【秋山】まぁ、全て俺がネタを作ってるんだけどな。

■3人にこだわる理由は“爆笑” 「いつまでもコントが面白いと言われたい」

——秋山さんは「クリエイターズ・ファイル」の憑依っぷりがいつも話題になりますが、今回は3人にこだわったそうですね。
【秋山】1人でやった方が面白いものもあるんですが、3人という形が一番“爆笑”を取れるパッケージなんですよ。最初は3人のコント用にネタを出して、どうしてもはまらなかったものをピンの仕事としてやっているんです。僕は芸人としては、“コントが面白い”と言われたくてやっています。「クリエイターズ・ファイル」のネタはロバートでやってたネタが元になっているものも多いんです。天才子役の上杉みちくん、ファッションアドバイザーのYOKO FUCHIGAMIは、若手のときにやってたコントに出てきたキャラクターがベースになっているんです。

——そうだったんですね!

【秋山】自分達が若かったせいか、設定等でふざけすぎた遊びみたいなネタは説得力、表現力、味が足りなくて面白くならない。ある程度経験を積み重ねて、もう一回あれやってみよう、って再ヒットしたキャラクターが案外多いです。おっさんがふざけたことを大真面目にやってる、っていうところで許してもらえてることも多いかもしれませんね(笑)。やっぱり、芸歴って大事ですね。

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