【まんぷく】片岡愛之助、アップダウンのある人生「演じていて楽しい」

10月20日(土)13時37分 オリコン

連続テレビ小説『まんぷく』萬平と会社を共同経営していた加地谷圭介役の片岡愛之助(C)NHK

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 NHKで放送中の連続テレビ小説『まんぷく』(月〜土 前8:00 総合ほか)に、加地谷圭介役で出演する片岡愛之助。立花萬平(長谷川博己)にヒドいことをして逃げた男だが、「せりふは威圧的に言っていますが、カットがかかったら長谷川さんと楽しくおしゃべりしています(笑)」と、念のため。

 「長谷川さんはうちの妻(藤原紀香)と過去に共演されていて(2009年放送のドラマ『ギネ 産婦人科の女たち』)。『妻がよろしくと言っていました』とお伝えしたら、『え! 覚えていてくださったんですか!』と驚かれたんです。元夫婦役での共演だったので妻が忘れるわけないと思いますが、なんだかちょっと面白い方です。そのリアクション、ちょっと萬平さんっぽいでしょ(笑)」と、明かしていた。

 ヒロイン・今井福子を演じる安藤サクラとは「共演シーンがあまりないので、スタジオでお会いすることも少ないですけれど、ベイビーにはよく会います。お父さん、お母さん、おじいさま、おばあさま、みんなにとってもよく似ていてかわいらしいんですよ。すごく癒されます。さっき一緒に写真をとって、安藤さんに見せたところです(笑)」。

■自分にはない塊を、演じるのが面白い

 愛之助が演じる加地谷は、萬平と会社を共同経営し、営業を担当していた。どこか気取った雰囲気があり、「世の中の役に立つ仕事をしたい」と理想に燃える萬平を冷ややかに見ていて、共同経営者でありながら、萬平に対して上から目線で指図することも。そんな折、萬平を罠にはめ、悪事が露見すると、逃亡するというクズっぷり。このまま悪役キャラへまっしぐらなのだろうか?

 「僕個人として、加地谷には全く共感できないですね(笑)。似たところもないし、はじめは加地谷の人物像は理解不能でした(笑)。でも台本を読みながら、この人はどんな人で、どう進めたいのかな…とひとつずつ丁寧に考えていき、ようやく理解できたんです。なるほど、そう振舞うのも仕方ない時があるよね…という感じで今は納得できています。自分にはない塊を、演じるのが面白いんです。そう感じるんだ、そっちに進んじゃう(!?)と、つっこみどころが満載です」と、加地谷というキャラクターを次のように“解説”した。

 「加地谷は悪い人ではないけれど、どんどんステップアップしたい野心家で、上から目線が引っかかる、ちょっと損な生き方をするキャラクターの人物ですが、戦争が彼を変えてしまいます。彼は戦争をビッグビジネスのチャンスと捉えて戦争景気に乗って勝ち組に入ろうと奮闘しますが、そのせいで闇を抱えてしまう。考え方によっては、かわいそうな人物です。

 萬平のことは、共同経営者として彼のひらめきや腕前を認めていました。でも、その才能を目の当たりにするうちに、だんだんと嫉妬のような感情が心に宿ってしまい、そして自分が何も持っていないのだと気づいてしまいます。もともと自己顕示欲の強い加地谷にとってそれはとてもつらいことだったはずです。

 事あるごとに萬平に『俺が社長やぞ!』と念押ししたり、ふたりで会話しているのに、いつも最後に『そうやな、立花』と名前をつけたりしているのは、加地谷の“俺が俺が精神”の表れだと思います。普通、ふたりしかいないときに相手の名前をいちいち呼ばないですよね。台本を読んでいて『どれだけ圧力かけるねん!』と思いましたよ(笑)。そんな人物が、『自分なんて大したことないんやろうな。金勘定しかできないし』とちょっとひがみ出したら、あらぬ方向性へ突き進むのもわかります。上下白のスーツでおしゃれして、すごく目立つのも自己顕示欲からでしょうね。

 今まであまり演じてきていないタイプの人物で、新鮮です。一人の人間を演じるのに、アップダウンが大きいのも楽しいですよ。人間って誰でも大なり小なり、人生のアップダウンがありますからね。加地谷圭介として生きる事ができるのは、役者として幸せです」。

■2018年の抱負は「朝ドラに出る」 実現して「やったー!」

 歌舞伎俳優として1992年に六代目 片岡 愛之助を襲名。ドラマ『半沢直樹』や大河ドラマ『真田丸』など、映像作品でも活躍しているが、連続テレビ小説は初出演。

 「長年役者の仕事をしていると、夢や抱負が見つけにくくなっていくんですが最近『あ! “朝ドラ”に出たい』と思いついて、2018年の抱負をそう答えていたんです。だから『やったー! 夢がかなった!』と、ガッツポーズが出るような、面接に受かったような喜びでした。僕は大阪の人間ですし、実家も堺。上方の歌舞伎俳優として、ぜひ大阪で作る“朝ドラ”に出たいなと思っていたら『まんぷく』のお話をいただいて。すごくうれしかったです」。

 今後の見どころについても熱く語っている。

 「この作品全体の魅力は、人と人との出会いや絆です。この時代だからこそ大変だったことって山ほどあるじゃないですか。今は携帯ひとつで、無事が確認できますが、この時代はその場での情報しかないわけですから、人と人とのコミュニケーション、言葉の一つひとつがすごく大切だったと思うんです。そんな中で紆余曲折の人生をどう生きていくかという、いい意味ですごく泥臭い物語。その泥臭さや描かれている愛を楽しんでもらえたらいいですね。ご覧になっていただいたら、きっとまんぷくになって楽しい一日をスタートできると思います」。

オリコン

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