高杉真宙、芸歴10年で手に入れた俳優処世術 「まあ、いいか!」は魔法の言葉

10月21日(月)12時0分 AbemaTIMES

 撮影中にNGが出て、リテイクを求められると「ありがとうございます!」という感謝の言葉が口をついて出るという。現場は一瞬「?」という雰囲気になる。俳優の高杉真宙はその言葉の真意を「単純にもう一度チャンスをもらえたという気持ちで『ありがとうございます』。中途半端な演技でOKをもらうのはイヤだし、監督の納得の上で進んでいくのが理想だから」と説明する。ダメ出しされたり、怒られたりしてもポジティブに捉える。強いハートを支えるのは「まあ、いいか!」という魔法の言葉だ。

 現在23歳。芸歴は来年で10年。その過程で手に入れた俳優処世術は「クヨクヨしない。叱られても傷つかない。変に根拠のない自信やプライドを持つよりも、自分は根本的にできない人間なんだということを前提にする。そして上を向いて頑張る」。するとリテイクを求められたときにポジティブな言葉が自然と出てくる。「俺はできる!できる!…でやって結局できずに心が折れるよりも、自分を知って、もう一度チャンスを貰えたと捉えた方が楽なんです」。

 ときに心に突き刺さるほどの「エグイ怒られ方」もある。でも「そんなときは『まあ、いいか!』で受け流して、ネガティブな感情を無視します。最近は『まあ、いいか!』は魔法の言葉だと思うようになっています。諦めのようにも聞こえるのでいい言葉とは思えないけれど、変に負の感情を引きずるよりは、まず割り切る。それから、やれるだけのことをやろうと思った方がいい」。逃げるのではなく、立ち向かうための諦め。今はそんな魔法の言葉がしっくりきている。

 10月25日公開の映画『超・少年探偵団NEO-Beginning-』では、名探偵・明智小五郎の助手だった小林少年のひ孫・小林芳狼という高校生役。撮影は約2年前に行われ、編集作業などに約1年を費やしたこだわりの一作だ。「現場でも監督は粘るし、僕自身も求められているものをポンとすぐに出すよりも、じっくり考えて出したいタイプなのでリズムが合った。監督のビジョンに近づけるようにアプローチをしていく感覚で、監督も逐一教えてくれる。安心感と連帯感がありました」と実力を出し切ったと自負している。

 人見知りの性格ゆえに「どんな人たちがいて、どんな感じの現場になるのかを探って自分自身をその温度に合わせていくのが現場の毎回の作業になる。だから撮影初日はもの凄く緊張します」というも、今回は特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』以来の共演となる佐野岳に助けられた。「もうがっくんは流石です!彼の姿を見ているだけで安心するというか、現場が明るくなる。舞台挨拶のトークのように明るい空気を循環させてくれるし、しっかりと支えてくれる。まさに“兄貴”という感じ」とムードメーカーぶりに感謝する。

 多忙だった2019年も残りわずか。来年に向けて「ちょっと映画贔屓過ぎるのかもしれないけれど、今年はドラマ出演が多かったので、もっと映画をやっていきたい。映画ならではの職人的現場が体質的に合っているし、自分のやるべきことを真っ直ぐやればいいというか、ピリッとする感覚が好きだから」と抱負。アニバーサリーに向けて、やりたいことは定まっている。

テキスト:石井隼人
写真:You Ishii

AbemaTIMES

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