ナジャ “先駆者”としてのピーコさんを追悼「市民権を得ていない時代に苦労なさったと思う」

2024年10月21日(月)16時33分 スポーツニッポン

 タレントでドラァグクイーンのナジャ・グランディーバ(50)が21日、MBSテレビ「よんちゃんTV」(月〜金曜後3・40)に出演。双子のコンビ「おすぎピーコ」の兄でファッション評論家として活動したピーコ(本名杉浦克昭=すぎうら・かつあき)さんを追悼した。

 同局では2021年に終了した情報番組「ちちんぷいぷい」で、06年から約15年間にわたりコメンテーターとして出演。ナジャとはイケメンを探す「声でちゃってごめんなさい」のコーナーでロケも担当した。

 ナジャは「今VTRを見てても面白くて笑っちゃうんだけど、ぐっと来るものがありますね。楽しそうにロケしてくださってる裏側には、オネエタレントとしてテレビに出た頃は、市民権を得ていない時代に苦労なさったと思う」と思いやった。

 しかし「そんな苦労話を私にする訳でもなく、自分の中で秘めたまますごく楽しく振る舞ってくださっていたというのは、来るモノがありますね」と偲んだ。

 そしてピーコさんのサービス精神について「私がロケに行ってた時はピーコさんが70代の頃なんですけど、ウォータースライダーをやるとか泡にまみれるとか、台本の時点で『やりません』って言っても良いのに言わない。そのプロ意識みたいなのは、一緒にロケをさせてもらっていて背中で学ぶものがありました」と振り返った。

 当時の時代背景や早くから同性愛を公言していた人物像には、「本当にパイオニアって言って良いと思う。美輪明宏さんもおられましたけど、お茶の間との距離や親しみやすさというとおすぎとピーコさん。その中で毒舌でモノを言うのが定着した。コメンテーターとしてオネエタレントが座るというのは、もし2人がいなかったら今もない気がする。そういう意味ですごくパイオニア」と感謝した。

 また最後に掛けたい言葉として「何よりまず感謝、ありがとうございました。そしてお疲れ様でしたという言葉がまず出る。私達は同じ悩みを抱えてたり、同じゲイだったりLGBTQの方の道を切り開いてくれたと思う。そういう意味で本当に感謝、そしてお疲れ様でしたというのを伝えたい」と噛みしめていた。

スポーツニッポン

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