池上彰、井上咲楽の政治トークに感心「痺れました」

10月23日(火)20時32分 AbemaTIMES

 ブッシュ政権を猛烈に批判し、大ヒットを記録した『華氏911』などの作品で知られるマイケル・ムーア監督の最新映画『華氏119』のミレニアル世代限定試写会が10月23日、都内で開催され、本作の字幕監修にも携わった池上彰と、井上咲楽が登壇した。

 本作は、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプを題材としたドキュメンタリー映画。支持率、得票数共にヒラリー・クリントン氏の方が上回っていたにも関わらず、トランプ大統領はなぜ当選したのか。その理由と共に、トランプ大統領を支持する少数派が望む政策が、アメリカ全土の意志に変わっていくカラクリを暴いてく。

 若干19歳でありながら政治への関心が高く、歯に衣着せぬ発言で注目を集めている井上。「額賀派の分裂」という響きに興味を引かれたのが、政治に感心を持ったきっかけだという。井上は「響きが面白くて検索したら、人の名前だったんですよ。初めは『なんだ政治か』と思ったんですけど、調べていったら永田町のパワーゲームが面白くて。そこからどんどんハマっていきました」と目を輝かせた。


 これを聞いた池上は、「『額賀派の分裂』ですって。しぶいね〜」と驚きの表情。井上はさらに、大統領候補を選出する民主党予備選でヒラリー・クリントン氏と接戦を繰り広げ、若者から圧倒的な指示を集めたバーニー・サンダース氏が、立憲民主党の枝野幸男代表に似ていると持論を展開。「この間の衆院選の時に、民主党の分裂があったじゃないですか。あの時に枝野さんの演説を聞きに行ったんですけど、その時の光景と、バーニー・サンダースさんの演説の光景が似ていると感じました」と話した。

 この指摘に池上は「そういう比較は初めて聞いたので。そんな風に見えるのかなと。どんなところが似ていると感じたの?」と興味津々。井上は「一定の熱烈な支持層がいるのがそう感じました」と答えた。

 イベントの最後には、2人に「2020年にトランプ政権の再選はあり得るか」との質問が投げかけられた。井上は「この選挙制度が変わらない限り、同じことが繰り返されると思う」と話し、再選するとの考えを示した。


 池上は「今選挙すれば間違いなく圧勝します」と断言。「2020年までに魅力的な対立候補が出てくるかどうか」としつつ、「今のままだと再選の可能性がすごく高い」と推測した。


 ここで井上は、大統領選挙人の数によりトランプ大統領が当選した、現在のアメリカの選挙制度が変わる可能性はないのかと質問。すると池上は「良い質問ですね」と称賛。続けて「トランプさんはかつて『大統領選挙人の数で大統領が決まるのはおかしい。総得票数で決まるべきだ』と言っていた。でも自分が当選した途端、『すばらしい制度だ』と。つまり、選挙制度を変えるのはその前の選挙制度で当選した政治家たちだけ」と解説。「アメリカの制度が変わるというのは考えられない」と結論づけた。


 イベントの最後、池上は井上と対談した感想を問われると「びっくりした。ここまでちゃんと言うとは。とにかく額賀派の分裂で痺れました」と絶賛。本作の宣伝隊長に任命された井上は、「私たちの世代でもトランプさんはぶっ飛んだ印象があると思うんですけど『何をしている人なのか』というところまでわかったら、さらに外国のニュースが面白くなるんじゃないかと思うので、この映画を見てほしいです」とアピール。


 池上は「トランプさんがなぜ当選したのか。今回の映画でマイケル・ムーア監督は、民主党がだらしがないから、民主党が支持を失っているから、そこにはオバマ前大統領の責任もある、と描いている点が非常に衝撃的です。だからこそ次の中間選挙で何が起きるのか、というのを見る必要がある」と訴えていた。


 映画『華氏119』は11月2日(金)、全国ロードショー。

テキスト・写真:水野梨香

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