シンガーソングライター柴田聡子「きっちり作り込んだ」ライブアルバムの魅力

10月23日(水)11時0分 文春オンライン

 シンガーソングライターの柴田聡子さんは、文芸誌『文學界』で連載を持つなど、詩人としても活躍している。今年5月に東京・LIQUIDROOMで行った初のバンドツアー『柴田聡子 TOUR 2019“GANBARE! MELODY”』最終公演から20曲を収録したライブアルバムが10月23日に発売される。3月に発売されたアルバム『がんばれ!メロディー』収録の「結婚しました」「ワンコロメーター」などから、「いきすぎた友達」「後悔」などの人気曲まで、ボリュームたっぷりの1枚だ。



柴田聡子さん 写真:西光祐輔


「これまで、ギター弾き語りのライブアルバムは出していたのですが、今回はバンドセットを色んな人に聴いてもらいたいと思い、録音してみて良かったらアルバムにしよう、と言っていたんです。エンジニアと相談しながら、きっちり作り込みました」


 詩的でポップな世界観が展開される柴田さんのライブでは、MCが少なめだ。


「喋るのが嫌いなわけでは全くないんですが(笑)、ライブではMCより曲を演奏している方がより自然なんです」


 LIQUIDROOMは恵比寿にあるライブハウスで、国内外問わず、著名なアーティストがライブを行ってきた。


「出演するたびに大好きだと思うライブハウスなんです。音がしっかり、すっきり聞こえるし、中の空間が広くて、わくわくするモノが聴ける気がします。ここでライブをするのは最高に気持ちがいい。一方で、ハコの空間の特徴や響きを再現する難しさもあります。アルバム作りでは、そこで聴いて下さっていたお客さんの記憶に近づけていく音を作りたいと思いました。ライブアルバムであっても、歓声の大きさなどの調整をするのはスタジオの中だから、結局はライブという〈虚構〉をつくる作業です。このアルバムはブックレット付きで、アートワークにも力を入れています。パッケージを含めて楽しんでもらえたらうれしいです」



しばたさとこ/1986年札幌市生まれ。2010年より都内を中心に活動。16年に詩集『さばーく』でエルスール財団新人賞現代詩部門を受賞。




INFORMATION


アルバム『柴田聡子 TOUR 2019“GANBARE! MELODY”』

http://shibatasatoko.com/




(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年10月24日号)

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