宮崎あおい、ダウン症のダンサーと両親の姿に涙 出産・子育て経験重ね「分かる感情が増えていく」

10月23日(土)18時0分 マイナビニュース

●18歳からナレーションを務めるシリーズ
女優の宮崎あおいが、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、あす24日に放送される『奇跡の夏に輝いて 〜ピュアにダンス 待寺(まちてら)家の18年〜』。ダウン症のダンサー・優さんとそれを支えた両親の18年間の記録、そして東京2020パラリンピック開会式という大舞台への挑戦を追った作品だ。
番組が出会った時、13歳だった優さんは、今年31歳に。その成長を見守り続けてきた宮崎は、この18年間で自身の経験や環境の変化を通して、共感する点が多くなってきたと語る——。
(注)…宮崎の「崎」は正しくは「立つ崎」
○■積み重ねた先にしか何も生まれない
このシリーズのナレーションを初回から担当している宮崎。最初に読んだのは18歳のときで、「初めは優くん目線に近かったのですが、自分も出産を経て子供を育てていく中で、お母さんの気持ちにすごく共感しながら読むようになっていったんです」と、見方が大きく変わってきた。
そんな中で、今回は「お父さんの思いを強く感じる瞬間がたくさんありました」といい、「お父さんがカメラを回してインタビューしてるときの優くんがとても素敵な笑顔をしていて、それが印象的でした」と振り返る。
今年31歳になり、ダンサーとしてのピークは過ぎた優さん。いつか両親がいなくなったとき、どのように自立して生きていくのか…という大きな問題に向き合う中で、今回は「ダンスをできる限り続けさせてあげたい」母親と、「ダンスより自立への力をつけさせるべき」と考える父親が対立する場面が登場するが、宮崎は「どちらの気持ちもすごく分かるところがあります」と共感。
「子育てをしていく中では、どの家庭にも大なり小なり、そうした意見の違いはあるだろうなと思いました。そこも含めて、共感できるところが年々増えていくので、読んでいくうちにどんどん違う感情になっていくんです。特に、お母さんが最後に『積み重ねて積み重ねて、ここまでやってきたので』とおっしゃっていますが、仕事でも子育てでも、積み重ねた先にしか何も生まれないと思います」
感情がこみ上げ、後半は涙しながらナレーションを読んでいたが、「歳を重ねて、泣きながら読むようになりました。自分の経験が増えていく中で、分かる感情も増えていくという感じがしますね」と、その心境を明かした。
○■母親の苦しさ「痛いほど分かりました」
今回の放送では、優さんと待寺家の18年の軌跡を振り返る場面も描かれる。その中で特に印象に残ったというのは、生後1カ月でダウン症と診断された優さんへの当時の心境を、母親が「はっきり言って顔は見たくないという状況で、奥の部屋のベッドの中に…」と打ち明けるシーンで、「きっと今でもそうしてしまったことを、お母さんは苦しく、心に引っかかってる部分だと思いますし、その気持ちも痛いほど分かりました」と話す。
また、優さんの30歳の誕生日を祝う席で、親子が「生んでくれてありがとう」「生まれてきてくれてありがとう」と言い合う場面には、「あの言葉を子供に言われたら、もうたまらないだろうなあと思って。何回見ても胸が温かくなるし、ギューっともなる場面ですね」と目を細めた。
そんな優しさを持ちながら、懸命にダンスに打ち込む強さも見せる優さんについて、改めてどんな人に映るかを聞いてみると、「若い頃に『ダウン症』と言われることが嫌だと思う時期があって踊れなくなったけど、時間をかけてそれを受け入れて乗り越えていくということがあるのですが、お母さんにおいても、自分の子供がダウン症だと分かって戸惑っていて、でもきっといろんなことを乗り越えて今があると思います。誰もが人生の中で乗り越えなければならないときがある中で、優くんやご家族はその悩む時間が長いのかもしれませんが、その分乗り越えた先にある喜びは、人一倍感じられてきたと思うんです。だからこそ、優くんはあんなに優しかったり強かったりするのではないでしょうか」と想像。
続けて、「今回は優くんの人生をテーマにした舞台があって、パラリンピックの大舞台への挑戦がありますが、これから先、優くんの人生もご両親の人生もまだまだ続いていく中で、もっとドラマチックなことがきっと起きると思うので、今後どんなことに出会って、どんなふうに乗り越えていくのかを、見守っていけたらいいなと思います」と思いを寄せる。
その上で、今回の見どころについて、「こんなに1つの家族を追いかけているドキュメンタリーはなかなかないでしょうし、見守っている方がとても多いファミリーでもあると思うのですが、その家族がまた改めて1つになって進んでいく姿が見られますので、ぜひ見ていただきたいなと思います」と呼びかけた。
●生きることの意味を考えさせられる作品「大事な時間」
『ザ・ノンフィクション』では、末期がんで余命宣告を受けたパチスロライター・マエダさんと仲間たちの終活を追った『人生の終わりの過ごし方 〜「ダメ人間マエダ」の終活〜』のナレーションを9月に担当し、この収録でも涙が止まらなかった宮崎。
「収録してから、『生きるって何だろう』とか『自分がこの先何カ月しか生きられないと思いながら生きていくというのはどういうことなんだろう』とか、本当にずっと考えていて、その気持ちで放送を見たら、マエダさんのことをまたちょっと好きになっていたんです。すごくたくさんのものを残していかれて、きっと見た方にもいろんなことを問いかけた方だったのだろうなと思いました」と、改めてその魅力を実感したそう。
生きることの意味を考えさせられる作品のナレーションが続くが、「毎回、自分にとっても大事な時間になります。今回も待寺家のことを思って過ごすので、どんどん自分の中で昇華されていって、考え方や感じ方も変わっていくと思います」と話していた。
待寺家を追った『ピュアにダンス』シリーズでは、松たか子中山美穂、Le Coupleらへの楽曲提供や、『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』『ひとつ屋根の下』など大ヒットドラマのサウンドトラックも手がけている作曲家の日向敏文氏が音楽を担当。同シリーズのために制作された優しいメロディーに乗せ、待寺家の温かい雰囲気が伝わってくる番組となっている。
●宮崎あおい1985年生まれ、東京都出身。『NANA-ナナ-』『少年メリケンサック』『舟を編む』『怒り』などの映画、連続テレビ小説『純情きらり』『あさが来た』、大河ドラマ『篤姫』などに出演。『ザ・ノンフィクション』では番組最多回数のナレーションを担当し、昨年6月7日放送の『生まれてくれて ありがとう 〜ピュアにダンス 待寺家の17年〜』は民間放送連盟賞・テレビ教養部門の優秀賞を受賞。今回の『奇跡の夏に輝いて 〜ピュアにダンス 待寺家の18年〜』で担当回は39回に達する。

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