希林さん絶賛の黒木華 蒼井優とは「似て非なる女優」の評価

10月23日(火)16時0分 NEWSポストセブン

希林さんも絶賛している黒木華

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 ドラマや映画関係者の間で、“今もっとも起用したい女優”として真っ先に名前があがるのが、黒木華(28才)だ。今年10月13日に公開した映画『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)に主演したばかりの彼女だが、来年春までドラマや映画の出演予定作が引きも切らない。現在出演中のドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)も、初回の平均視聴率が11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、2回目が8.5%を記録し、話題を集めている。


 このドラマの初回、2回目とも黒木の出演時間は少なかったが、テレビウォッチャーの吉田潮さんは、「さすがの存在感だった」とその“女優力”に感心する。


「初回でジャージにめがね姿でパソコンゲームをしている黒木さんはインパクトがあり、“今後のキーパーソンになるぞ”と短時間ながらも印象つけていました。2話でも、別れてから4年も元彼の家に引きこもる黒木は、自分がこうなったのは元彼のせいだと罪を押しつけますが、ただ“責任転嫁する図々しい女”ではなく、その背景の広がりを感じさせたのは見事。


 黒木さんは2年前に放送された『重版出来!』では元気な新米編集者を好演。放送中の大河ドラマ『西郷どん』(NHK)では西郷の3人目の妻・糸を演じるなど、最近は優しくけなげな役が多かった。“けもなれ”は朝ドラ『純と愛』(NHK)以来の意地悪な役になりそうで、これからの展開が楽しみです」


 黒木は、その演技力が大女優からも絶賛されている。『日日是好日』で共演した樹木希林から、「まだ28歳ですが、しなやかでとても強い。これから日本を背負って立つ役者だと思います」とメッセージを送られているのだ。


「『日日是好日』は樹木さんの遺作となった作品で、全身がんの苦しい中での撮影だったと報じられています。そんななかでも、黒木さんに、最上級とも言える褒め言葉を伝えているのは、女優として“映画界を引っ張っていく存在になってほしい”という期待の表れだと思います」(吉田さん・以下「」内同)


 樹木さんも認めた黒木の演技の幅広さは、本人も「昭和の女優さんより薄い」と語る「薄めの昭和顔」あってのものだと吉田さんは分析する。


「例えば、北川景子さんや菜々緒さんのように、目鼻立ちがはっきりした美人だと、時代劇や古い時代を舞台にした作品ではどうしても浮いてしまう。でも黒木さんの容姿だと、メイクや髪形、衣装でガラリと印象が変わり、幅広い役に対応できるんです。1974年放送のドラマ『寺内貫太郎一家』(TBS系)で30代前半の樹木希林さんが70代の役をやったように、28才の黒木さんも老け役ができると思いますし、逆に女子高生でも違和感がないでしょう。それは昭和っぽい顔に、“薄め”という要素が加わっていることが大きいと思います。どんな色にも染まることができる余白の多い女優さんと言えます」


 黒木が何かと比較されるのが蒼井優だ。色白で薄めの顔立ち、のんびりした雰囲気というルックスや、複数の賞を受賞した演技派女優で舞台出身という共通点もあるが、吉田さんは、「似て非なる2人」と見ている。



「確かにそのたたずまいや、現代劇から時代劇まだでできるということも共通しています。また、一見、2人ともまっすぐな役柄が似合いそうですが、蒼井さんよりも黒木さんのほうが先に述べたとおりもっと業の深い意地悪な演技が向いている気がします。課題をあげれば、黒木さんは内に秘めた熱意はその演技から伝わってきますが、心の奥底にある人間の冷酷さの表現はやや物足りない、という印象があります。それができるようになれば、女優として本物。“蒼井優さんに似ている”なんて言われなくなるでしょう」


 黒木は今後、映画では佐藤健の妻役の『億男』(10月19日公開)、野村周平とダブル主演の『ビブリア古書堂の事件手帖』(11月1日公開)、岡田准一主演のホラー『来る』(12月7日公開)、ドラマでは8月に亡くなった津川雅彦さんの最後の作品となる『疑惑』(テレビ朝日系)が2019年2月に放送予定だ。どんな演技を見せてくれるか、目が離せそうにない。

NEWSポストセブン

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