『太陽にほえろ!』脚本家が身元不明の遺体で発見された事情

10月24日(水)7時0分 NEWSポストセブン

石原裕次郎ら「太陽にほえろ!」の仲間たち(共同通信社)

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 その“訃報”は、新聞の片隅で報じられていた。


〈秋田県仙北市の脚本家、高階航(本名、高階茂嘉)さん(76)方から身元不明の遺体が見つかっていたことが11日、秋田県警関係者への取材で分かった。高階さんは1人暮らしとみられ、連絡が取れていない〉(産経新聞10月11日付大阪夕刊)


 高階氏は高校卒業後に永六輔に弟子入りし、ドラマ『太陽にほえろ!』、『桃太郎侍』やアニメ『ルパン三世』などの大ヒット作を手掛けた脚本家だ。


 高階氏は30年ほど前に離婚、子供たちとも離れ、母親の介護のために1989年に故郷の秋田に戻ったという。“Uターン後”の高階氏と付き合いが深かった秋田在住の友人男性が話す。


「高階先生が話すのは東京で仕事していた時のことばかり。石原裕次郎とメシを食ったこととか、俺らには縁のないスターたちとの思い出だったよ。一昨年、先生が入院したときに『何かあったときにはどこに連絡したらいいんですか』と聞いたらAさんという人を挙げたけど、調べたらもう亡くなっていた。でも先生は他の連絡先を教えてくれなくてね。思えば自分や家族のことは話さない人だった」


 秋田に戻ったばかりの頃はよく自転車で外出し、周囲と挨拶を交わしていた高階氏だったが、いつしか知人たちと距離を置くようになっていたという。



「最近では玄関で大声で呼んでも返事がなく、電話にも出ない。それでこっちももういいやとなってしまったけど、別の友人によると実は耳が遠くなってたみたい。手紙を出すと返事は来ていたんだよ……」(同前)


 10月10日、仕事を依頼しようと高階氏の自宅を訪れた会社員の通報によって、「身元不明の遺体」が発見された。その際、立ち会った母方の叔父(84)はこう話す。


「1か月前に“新聞が何日分も溜まったままだ”と警察から連絡が来た。家に入ったら布団の中でうつ伏せになっていて、大声で呼んでもうんともすんとも言わなかった。今回また警察から様子がおかしいと連絡があって、行ったら電気が止まっていて部屋は暗くてな。警官が確認したら布団の中で死んでいたって。(離婚した妻との間に)2人の息子がいるけれど連絡先も知らねぇ。兄弟もいないし、俺たちも歳で何もできないから葬儀もやらねぇ。あとは警察に任せることにしたよ」


 仙北署によると、発見された遺体は死後1週間以上経過していたとみられ、損傷が激しく、身元確認すらできない状態だという。


「発見された状況からすると住まれていた方だと思われますが、間違いがあってはいけないので捜査中です。このまま身元不明の遺体となった場合は、一般的には行政が埋葬します。火葬して、自治体が管理する無縁仏に入ることになります。もし本人確認ができた場合も、遺族に引き取る意思がないと自治体で埋葬することになります」(副署長)


 華々しい経歴とはあまりに対照的な最期だったが、かつて交遊した大スターたちがあの世で温かく迎えてくれることを祈りたい。


※週刊ポスト2018年11月2日号

NEWSポストセブン

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