妖精、住んでる? 神秘的で不思議な空気感に反響 制作者語る“きのこリウム”の魅力

10月28日(水)8時40分 オリコン

樋口和智さん作きのこリウム、話題の動画が撮影された3日後の姿

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 「妖精のお家はこうやって作ります」というコメントと共に、“きのこリウム”を作成する動画がTwitter上で話題となっている。きのこリウムとは、「きのこ」+「テラリウム」のことで、観賞用として水槽やガラス容器の中で、きのこを育てながら神秘的で幻想的な風景を作り上げていくというもの。制作者の樋口和智さんは、SNSでの発信だけではなく、きのこリウムに関する書籍や栽培キットの商品化、展示会の開催なども積極的に行っている。きのこリウムを作り始めたきっかけやこだわりについて話を聞いた。

■キノコが生えている風景はとても儚いもの 短い寿命をうまく管理していくことが大事

——Twitterに投稿された動画には多くの反響が寄せられましたが、そのことについてはどのように感じていますか?

【樋口和智さん】たくさんの人に作品を見てもらえてとても嬉しいです。海外からもいくつかメッセージをいただき驚きました。個人でも手軽に世界に発信できるSNSって、本当に素晴らしいなと思います。

——印象に残っているコメントはありますか?

【樋口さん】「自分もやってみたい」というコメントが多かったです。キノコが生えてきたときの感動をみなさんにも味わっていただきたいと思って発信を続けているので、とても嬉しかったです。

——きのこリウムの特徴について教えてください。

【樋口さん】キノコの寿命はわずか1〜2週間程。キノコが生えている風景、それはとても儚いものです。キノコは子実体と呼ばれ、植物でいう花のようなもの。子実体が枯れてしまっても、本体の菌糸体が生きている限り、キノコは複数回出てきます。うまく管理すれば、ひと冬で3回程度、キノコの発生があります。

——お世話するのが難しそうですが、実際のところいかがでしょうか?

【樋口さん】お世話の方法は、基本的には苔テラリウムと同じで、たまに霧吹きをするだけです。きのこリウムで使用しているキノコの種類は、秋の終わりから冬にかけて発生するものばかりですので、気温が下がってきたらキノコが出てきます。

■「水槽の中でキノコを育てたらおもしろそう」 “きのこリウム”を思いついたきっかけ

——きのこリウムを始める前も、樋口さんはテラリウムなどの観葉植物に興味があったのですか?

【樋口さん】幼い頃から、熱帯魚の飼育やアクアリウム(水草レイアウト)をずっとやっていました。10歳頃から始めていたので、かれこれ30年以上、熱帯魚や水草を飼育していたことになります。

——きのこリウムが誕生したきっかけは?

【樋口さん】キノコに興味を持ち始めたのは、友人たちと近くの公園にキノコ観察に行ったことがきっかけです。ある日突然、「水槽の中でキノコを育てたらおもしろいものができあがるんじゃないか」と思いつき、きのこリウムを始めました。

——樋口さんのきのこリウムのサイトには「キノコがなかなか言うことを聞いてくれない」と書いてありましたが、具体的にはどのような苦労が?

【樋口さん】容器とキノコのバランスを整えるのに苦労しました。キノコが生えてきて喜んでいたら、みるみるうちに大きく育ってしまい、容器がギュウギュウになってしまったことがあります。

——その後、どのようなコツを掴みましたか?

【樋口さん】キノコの種類によって、大体どの程度まで大きくなるかがわかってきたり、仕込む菌床の量やホダ木の大きさによって、キノコの大きさや本数をある程度制御できることがわかってきたりしました。

■不思議な世界観や日々成長する姿を鑑賞できる “きのこリウム”の持つ大きな魅力

——きのこリウムを作るにあたってのこだわりを教えてください。

【樋口さん】この「妖精のお家」はとにかく可愛いのを作りたいと思って作った作品なので当てはまらないのですが、「自然の一部を切り取ってきた」かのような景色を作り上げることを目標としています。自然をお手本に、レイアウトする際には、できるだけ人間の意思が入らないように(わざとらしくならないように)気をつけています。出来上がった作品の写真を撮る際には、「キノコが主役になるように」「キノコの神秘的な空気感が伝わるように」と意識しながら、ライティングや背景のぼかし方を調整するようにしています。

——きのこリウムの一番の魅力は?

【樋口さん】キノコが創り出す不思議な世界観を、手に取ることができる小さなガラス容器の中で、しかもお家にいながら楽しむことができるのが一番の魅力です。また、キノコの成長はとても速いので、日に日に成長する姿を鑑賞することができるのも魅力の一つです。

——きのこリウムを始めるには、どんな材料や準備が必要ですか?

【樋口さん】おがくずにキノコの菌を植え付け、ブロック状にした「菌床」と呼ばれるもの、または広葉樹の原木にキノコの菌を植え付けた「ホダ木」と呼ばれるもの。あとは、苔のテラリウムと同じ材料(ガラス容器や用土、苔など)が必要です。

——最後に、これから始めたいと思っている人にアドバイスをお願いします。

【樋口さん】キノコは気温と湿度にとても敏感で、この2つの条件を整えてあげないと出てきません。ガラス容器内で管理するので、湿度の調整は簡単にできるのですが、気温の管理がなかなか難しいです。エアコンが効いていない部屋で、特に玄関や窓際など、夜間に気温が下がる場所においてあげると良いです。

オリコン

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