維新・吉村氏「安易な自民や立憲との連立は維新に投票した人への背信行為」 大阪以外での不人気も分析

2024年10月28日(月)0時58分 スポーツニッポン

 日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事が27日、MBSテレビの選挙特番に中継で出演。同日投開票が行われた衆院選の受け止めなどを語った。

 大阪では優勢を保ったものの関西以外での議席は伸び悩んだ。大阪・関西万博の不評ぶりや、斎藤元彦兵庫県知事の失職などが逆風となり失速。野党第1党目指した今選挙では、目標達成はならず議席を減らす見込みだ。

 大阪以外でのウケが良くない理由を問われた吉村氏は「国政維新のパーパス(目的、目標)や存在意義、目指す方向性がちょっと見えにくくなってるのかな、という感じはします」と返答した。

 「つまりそれは、維新にするなら立憲があるじゃないか、他党があるじゃないか、と。大阪の場合は実績も積んで街も変わってきたりということもあって、自民との比較対照になると思う。関西から外れると実績があるわけでもなく、なかなか選択肢に入ってこないということだと思う。維新としてはしっかりパーパス、存在意義を示していかないと」と反省した。

 ロザン・菅広文は「関西での知名度は高くて全国ではちょっと…っていうのがロザンに似てるなあと勝手に親近感がわいてた」と言って笑わせ、「ロザンだと宇治原さんのクイズという全国で通じる武器があるんですけど、維新の全国で通じる武器は?」と問うた。

 吉村氏は「そこが難しい。できてたら、今みたいにはなっていないと思うんです」と重く受け止めた上で、「これからは少子高齢化時代。現役世代に重点投資するのは、われわれが実際やってきた。現役世代が元気にならないと高齢者を支えられない。そういうことをストレートに大阪以外でも言っていく必要がある」とした。

 今後の政権の枠組みについてロザン・宇治原史規に問われ、「この逆風の中でも維新に投票してくれた人がいる。そこを最重視すべきと思っている。安易に自民や立憲と連立を組みます、というのはその人たちへの背信行為だと思っている」と、連立への慎重な姿勢を強調した。

 「ブレないこと。維新に投票してくれた人の気持ちを最も大事にやっていかなければならない。大政局になってきたときに、目の前の永田町の政治の事ばかり考えると、投票してくれたひとを裏切ることになりかねない。永田町の政局に振り回されないようにやりたい」と続けた。

 ジャーナリスト・武田一顕氏には「解散前に、ここで吉村さんが総選挙に出れば、総理大臣あったんじゃないか、っていう話があった。私もちょっとそういうところがあると思ってた」と言われ、「いや、今僕は大阪の知事として大阪、関西を強くしたいという思いがあるので。そのために知事として活動してるので、それを優先します」と、国政への色気はないことを強調していた。

 

スポーツニッポン

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