徳井問題でまた吉本興業が無責任対応…それでも上層部に媚びる芸人たち! 西野、梶原、又吉ら意識高い系芸人も全面擁護

10月30日(水)14時55分 LITERA

西野、梶原、又吉が出演した『ぼくらの時代』(番組HPより)

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 チュートリアル徳井義実の所得隠し・申告漏れ問題で、吉本興業とテレビ局がまたもや後手後手に回る対応を見せた。報道のすぐ後、吉本は早々に「徳井の謹慎や番組降板は全然ない」と断言。テレビ局も吉本に言われるがまま、徳井の番組をそのまま放送、今後も出演させ続けると発表した。ところが、その後、世論の批判が収まらず、結局、徳井はあらためて芸能活動を自粛する事態になってしまったのだ。


 この有様を見ていると、吉本興業はあの闇営業問題で何の反省もしなかったどころか、逆に「何をやっても責任取らずに乗り切れる」と自信をつけてしまったのではないか、そんな気さえしてくる。


 そして、こうした会社の傲慢な姿勢を支えているのが、松本人志をはじめとする所属芸人たちだ。一時は加藤浩次友近ら勇気ある一部の芸人が大崎洋会長、岡本昭彦社長ら上層部に対して退陣を求めるなど、真っ当な批判の声を上げたものの、“影のドン”松本人志が大崎体制擁護の姿勢を鮮明にすると、一気にトーンダウン。ほとんどの芸人が何事もなかったかのように口をつぐんでしまった。しかも、最近は逆に積極的に上層部に尻尾をふって媚びる恥知らずな芸人も出てきている。


実は、20日に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ)でも、その吉本芸人たちの何とも情けない姿が映し出された。


『ボクらの時代』というのは、著名人3人による鼎談番組で、この日はピース又吉直樹、キングコング西野亮廣、梶原雄太が出演。3人はNSC同期だというが、又吉は芥川賞作家、西野は絵本作家やオンラインサロンで活躍、梶原はYouTuberと、全員が芸人らしからぬ文化人的活動や新しいメディアへの進出で注目を集めている。当然、番組ではいかに自分がチャレンジしたか、既成の枠にとらわれない新しい視点を持っているかという“意識高い系”トークが繰り広げられた。


 なかでも、相変わらずだったのが西野だ。ひな壇芸人を拒否したときの軋轢を振り返りながら「芸人を肩書きだけで論じることが、もう終わってる。そうじゃなくて芸人は“姿勢”だってこと。みんながこっちっていう時に、こっちもあるよって言っちゃう、そういう人であるっていうこと」などと胸を張り、こんな説教を延々語り始めた。


「最近、“知らない”というのと“嫌い”という感情が無茶苦茶近い。ユーチューブのことを知らないから、なんか悪いものなんでしょ、嫌い、とか、オンラインサロン、宗教でしょ、なんか悪いもんでしょ、詐欺でしょ、嫌い、みたいな。知らないことを嫌っていることがむちゃくちゃ多いな、と。そこでむちゃくちゃ出遅れてるなと」


 自分たちがやってることにはまらない人間を全員「遅れてる」扱い。西野なんて新しそうに見せて昔ながらの自己啓発ビジネスをやってるだけなのに、よくもまあこんなに自信満々に説教できるものだと感心するが、それでもこの程度の自慢トークだけなら取り上げるほどのことでもない。


 唖然としたのは、その後。話題が吉本の闇営業問題と問題に及んだ時だった。これまでの“俺たちは新しい視点を持ってるぜ”ポーズから一転。吉本興業の旧態依然たる体質を全面擁護し始めたのである。


●大崎会長と仲のいい西野は問題をすべてスルーして、批判の若手芸人に説教


 まず、3人が申し合わせたように言い始めたのは「あの騒動はどうでもいい」ということだった。梶原が「岡本社長が会見が上手じゃないとか、もうどうでもよくない?」と言うと、西野も「(吉本騒動に)興味ない。どうでもいい」。又吉に至っては岡本社長の会見を「おれがやったら、もうちょい下手な可能性あった。無茶苦茶緊張してもうて。あんだけカメラきてたら怖いな」と全面擁護する始末だった。


 しかも、「どうでもいい」と言いながら、梶原が吉本の体制についてこんなことを言い始める。


「今まで通りでいいと思うし、もう劇場の存在がすべてやん。もう絶対に。それがなかったらキングコング生まれてないわけだから。そこはおれも感謝してるし」


 すると、西野がまるで経営陣が乗り移ったかのようなこんな主張を展開し始めたのだ。


「あんまり表では言わないようにしてたんだけど、興味なかったし本当に。でも例えば劇場で僕たちだったら「base よしもと」だったり、「ルミネtheよしもと」とか劇場で生まれたでしょ。そうすると劇場ってやっぱり、むちゃくちゃお金がかかる。運営しようと思ったら家賃もむちゃくちゃかかるし、基本的に劇場運営って赤字、絶対赤字。じゃあなんで劇場が回ってるかっていうと、売れてる先輩の売上の一部が赤字の補填にされてるから、ダウンタウンさんの売り上げの一部、おかげで、若手が生まれてる、できてるから、売れてる人がエージェント契約してしまうと、「俺の取り分は俺が全部もらう」って分けてしまうと劇場が回らなくなるから、究極、誰がいちばん困るかっていうと後輩がいちばん。新人が生まれなくなるから」


 これを受けて、梶原がさらに「それをわからしてあげたいなぁ。若い子たちに、ほんまに」と、吉本上層部を批判した若手に釘をさす、という具合だった。


 言っておくが、西野や梶原の主張は完全な詐術だ。吉本がいま、赤字を膨らませているのは劇場よりも、大崎体制になって展開されている多角的な事業だ。友近も指摘していたが、多くの子会社を作り、お笑い以外の様々な事業に手を出しては、結果が出ないとすぐに撤退するということを繰り返している。その結果、どんどん赤字がかさみ、それをお笑いで補填するという状況に陥っているのだ。


 しかも、吉本はこの10年、大崎会長–岡本社長の独裁支配によって恐怖政治が敷かれ、ダウンタウンの元マネージャーなど、ラインに乗った社員だけが重用されるという歪な人事が横行している。芸人も主流派の社員に気に入られなければ冷遇され、才能を潰されるというケースも少なくない。


 さらに、最大の問題は、闇営業問題で明らかになった不祥事隠蔽、無責任体質だ。反社会勢力からギャラをもらっていたことを公表しようとした宮迫博之らの口を塞ぎ、会社としても反社会勢力関連のイベントにタレントを出していたことも報道されるまで隠していた。しかも、この件では、宮迫らをトカゲの尻尾切りしただけで、幹部は誰も責任を取っていない。


●西野がワイドショー出演の芸人を「全員やりまくってるのに不倫はダメって」と批判


 しかし、西野や梶原はそろってこうした問題を一切スルーして、全て“劇場を運営しているから”“若手の育成のため”という美談にすり替えてしまったのだ。


 実は、西野は、9月20日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ)で大崎会長のことが大好きでよく食事に行っていることを自慢していた。今回、「劇場に金がかかっている」という話も会長に吹きこまれたもので、上層部に点数を稼ごうとしてわざわざこんな擁護論を口にしたのではないか。


 それにしても、自分たちの「新しさ」をあれだけ自慢しながら、相手が強いと途端に手のひらを返して、旧態依然たる体制を全面擁護するとは、ご都合主義もいいところ。とんだ“意識高い”系ではないか。いや、本当に変えなければいけないシステムを批判せず、社会的弱者相手に「意識を変えろ」と説教するのは、この国の“意識高い”系に共通する特性なので、むしろ、王道というべきなのか。


 いずれにしても、“意識高い”系の芸人のエセっぷりが完全にあらわになったこの日の『ボクらの時代』だったが、一つだけ核心をつく発言があった。話題が恋愛、結婚観になった際、西野が結婚をしない理由を「俺、結婚したら絶対不倫するなって思って」と話しながら、こんなことを口にしたのだ。


「みんな言わへんようになったけど、芸人、全員、ヤリチンじゃない。情報番組の司会やっている方とか、コメンテーターさん、全員やりまくってるじゃん。でも一応、他人の不倫はダメだとか言っているけど、こいつらなに言ってるのかな、みたいなのはあるよ」


 たしかに、これは西野の言う通りだろう。テレビをつけると、芸人がワイドショーの司会やコメンテーターに進出し、不倫問題を偉そうに説教しているが、彼らのなかには、女性をモノのように扱うキチクぶりが有名な芸人も少なくない。


 いや、不倫だけではない。徳井の所得隠し、申告漏れ問題でもワイドショーコメンテーターの芸人たちは必死になって、「ありえない」「タチが悪い」などと徳井を糾弾していたが、実際、多くの芸人は無申告でないというだけで、徳井同様に節税用の会社を立ち上げ、プライベートの旅行や衣装を経費で落としている。どの口が言うか、と言う話だろう。


 もっとも、手のひら返しは、前述したように西野だって同じ。ワイドショーに進出し始めた古いタイプのひな壇芸人だろうが、自称“新しいことをやってる”意識高い系芸人だろうが、この世界では結局、厚顔無恥になれないと生き残れないということなのだろう。
(伊勢崎馨)


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