メイウェザーVS那須川戦は「ボクシングルール」? 正式記録になりそうか、JBCに見解を聞いてみた

11月7日(水)16時4分 J-CASTニュース

フロイド・メイウェザーJr(写真はインスタグラムから)

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2018年の大みそかに開催される「RIZIN14」で行われる、ボクシング元世界5階級王者フロイド・メイウェザーJr(米国)VS那須川天心の異種格闘技戦の試合形式を巡り、世界を巻き込んで論争が巻き起こっている。

海外メディアがボクシングルールでの実施を報じるなど、大方の予想は蹴りなしのボクシングルールの適用に傾いているが、ルールに関して主催者サイドは今後、協議していくことを明かした。



マクレガーは急遽、ライセンス取得



50戦無敗を誇るメイウェザーは、これまですべての試合においてボクシングルールで戦ってきた。そのキャリアで唯一、総合格闘家と対戦した昨年8月のコナー・マクレガー(アイルランド)との一戦でもボクシングルールが適用された。



この時も試合形式を巡って両陣営のバトルがあったが、メイウェザー陣営の主張が通りボクシングルールに落ち着いた。ただ、ここで問題となったのが、マクレガーがボクシングのプロライセンスを所持していなかったこと。



ラスベガスでボクシングの試合を行う場合、管轄するネバダ州コミッションのライセンスを所持していなければ正式な試合として認可されない。そのため、マクレガーは急遽、ネバダ州のライセンスを取得した経緯がある。



この一戦は通常のボクシング興行として、スーパーウエルター級(69.85キロ)12回戦で行われた。唯一、変則だったのがグローブで、通常、同級の試合では10オンスのグローブが使用されるが、UFCで4オンスのグローブを使用しているマクレガー陣営が8オンスのグローブ使用を求め、特例として認められた。



両者のファイトマネーの合計が400億円(メイウェザーが約300億円、マクレガーが約95億円)近くまで達した世紀の一戦は、メイウェザーの10回TKO勝利に終わり、正式なレコードとしてメイウェザーのキャリアに加えられた。



JBC「どのようなルールで行われるか分かりませんが...」


今回の一戦でボクシングルールが適用されたとしても、正式な記録として残すためには超えるべき多くの課題がある。メイウェザーVSマクレガー戦において、マクレガーにライセンスが下りたのは米国のボクシングシステムによるものが大きく、日本ではいくつかの段階を踏まなくてはならない。



ジム制度が確立されている日本では、プロライセンスを取得するにあたり日本ボクシングコミッション(JBC)が認可する日本のジムに所属しなければならない。そして、JBCによるプロテストを受験して合格すればライセンスが交付される。



ライセンスは、A級(8回戦以上)、B級(6回戦)、C級(4回戦)に分類され、アマチュア経験のないボクサーは通常、C級のテストを受ける。高校や大学で全国レベルの実績を残したボクサーがB級テストを受けるケースも見られるが、A級は五輪のメダリストレベルの実績がなければ受験できず、2012年ロンドン五輪金メダリストの村田諒太選手でさえ6回戦からプロキャリアをスタートさせている。



メイウェザーはすでに米国のライセンスを所持しているため、日本のリングに上がることは可能だが、正式なボクシングの試合として成立させるためにはまずは那須川のライセンス取得が急務となる。アマチュアの実績がない那須川選手が取得可能なライセンスは事実上C級となり、実施されても4ラウンドが上限となる。



また、ボクシングの試合として成立させるには、体重差の問題やコミッションドクター、レフリー、タイムキーパーの派遣など根本的な問題が数多く浮上する。



日本ボクシングの統轄機関であるJBCは18年11月7日、J-CASTニュースの取材に、


「今回の試合がどのようなルールで行われるか分かりませんが、那須川選手がプロライセンスを持っていないので、現時点でボクシングの試合であるという認識はありません。格闘技の大会でボクシングの試合が1試合だけならば、原則、ボクシングの興行としては認められません。おそらくアメリカでもボクシングの正式な記録としては認められないのでは」

と回答した。



ボクシングルールが適用されれば、圧倒的な不利な立場に立たされ、たとえ勝利したとしても正式な記録に残らない「幻の一戦」となる可能性が高いが、それでも那須川は「ボクシングルールでも構わない」と男気を見せる。



一方のメイウェザーは、ルールに関して一切言及していない。

J-CASTニュース

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