民放4位フジ復調は本物か、新バラエティー2桁発進

11月11日(月)14時11分 日刊スポーツ

フジテレビバラエティー「ウワサのお客さま」(C)フジテレビ

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フジテレビ10月改編でスタートしたバラエティー新番組「ウワサのお客さま」(金曜午後9時)の初回視聴率が10・1%を記録した。同局にとって、バラエティーのレギュラー新番組が初回で2ケタ超えとなったのは「もう何年ぶりか分からない」(中堅社員)というトピック。情報番組、ドラマに続き、待望のバラエティーでの明るいニュースとあって、社内もひとまず明るい。
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フジテレビによると、15年以降にスタートしたレギュラーバラエティーで、初回視聴率が2ケタに届いたのは3番組のみ。そのうち「ジャンクSPORTS復活SP」(18年1月28日、10・6%)は人気番組の復活、「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(18年11月10日、10・4%)は土曜プレミアム枠からのレギュラー昇格。視聴習慣がつくまで一定の時間がかかるバラエティーの分野で、ピカピカの新番組「ウワサのお客さま」が2ケタ発進したインパクトは大きい。
番組は、サンドウィッチマンと麒麟川島明がMCを務め、お店ではなく、“お客さま”の生態に焦点を当てた消費者密着バラエティー。初回(10月25日)は2時間SPで放送され「業務スーパー」で爆買いする大家族ママさんや、「牛角」大好き女子大生100人前軍団などが紹介された。
初回10・1%は、TBS「中居正広のキンスマSP」(11・7%)に次いでこの日の民放同時間帯2位。民放10月改編は、TBSの牙城である金曜夜に各局が新番組や枠の引っ越しなどで切り崩しを挑む“金曜バトル”の様相となっているが、他局に先がけてフジが結果を出した形だ。
17年秋、深刻な視聴率低迷で「非常事態宣言」を行ってから丸2年。情報番組、ドラマの順で徐々に復調し始め、あとはバラエティー待ちとなっていた。若手発掘のプレゼン大会を定期開催して風通しと企画力の向上を目指し、「99人の壁」「BACK TO SCHOOL!」など20歳代の総合演出が続々と誕生。今や「自分たちの世代でもう1度フジテレビを1位に」と意気込む若手ディレクターも多い。端から見ても、制作現場のモチベーションは一時期から見違える。
実際、「ダウンタウンなう」「VS嵐」「ネプリーグ」などコンスタントに2ケタをとる番組も増え、9%台の“2ケタ予備軍”も増えた。30代ディレクターは「各番組ごとに、つぼみがほんの少し開き始めたという実感はあると思う」。5作連続で平均2ケタ超えとなっている月9ドラマの好調などもあり、18年度の平均視聴率はゴールデン(午後7時〜同10時)、プライム(午後7時〜同11時)ともに9年ぶりに上昇。基礎体力に直結するバラエティーの上向きが、数字にも表れ始めた形だ。
上昇機運を維持する中、フジにとっては2ケタ発進の新番組登場という今回の待望の展開。番組関係者は「スタートしたばかりでまだ何とも言えないが、2ケタの潜在能力があるということは今後の自信になる」と喜ぶ。
王者日テレはテレ朝の猛追を受け、TBSは一時の上昇機運が転じて微妙な下降が続くなど、勢力図に微妙な変化が出てきたテレビ界。他局幹部は「いまだ民放4位のフジとはいえ、あの局がじわじわきているのは実は怖い」。他局を微妙に警戒させ始めたフジテレビ。ここを足がかりに巻き返しはなるのか、注目したい。
【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)

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