『光る君へ』まひろがコッソリ<偏つぎ遊び>に道長へのメッセージを込めていた?気づいた視聴者「あの夜のこと!?」「にくい演出」「鈍感道長」
2024年11月13日(水)18時20分 婦人公論.jp
(『光る君へ』/(c)NHK)
11月10日の『光る君へ』
現在放送中の吉高由里子さん主演・大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第43回の「輝きののちに」が11月10日に放送され、話題になっています。
*以下、11月10日放送内容のネタバレを含みます。
三条天皇(木村達成さん)の暮らす内裏で度々火事が起こり、道長(柄本佑さん)は三条の政に対する天の怒りが原因だとして、譲位を迫る。しかし三条は頑として聞き入れず対立が深まる。
その後、道長は三条のある異変を感じ取る。その頃、まひろ(吉高由里子さん)は皇太后・彰子(見上愛さん)に仕えながら、源氏物語の執筆を続ける中、越後から帰京した父・為時(岸谷五朗さん)と再会。
さらに娘・賢子(南沙良さん)から恋愛の相談をされーーといった話が描かれました。
<偏つぎ遊び>の様子が描かれて
今回のドラマ中盤では久々に<偏つぎ遊び>をしている様子が描かれました。
ちなみに<偏つぎ遊び>とは漢字の偏と旁(つくり)が別々に書かれた札を組み合わせて漢字を作る遊びのことで、カルタの元になったものとも言われます。
彰子らを前に札を取る一条天皇の第二皇子・東宮敦成(あつひら。演:石塚錬さん)。
「<木>と<交>で<校>!」
などと組み合わせると、女御たちは「お見事!」と褒めそやします。
そんな中、やってきた左大臣道長とその息子・頼通。
道長はまひろと一瞬目を合わせますが、そこから目をそらすと「東宮様、どうぞお続けくださいませ」との言葉をかけます。
まひろが選んだのは「會」
対してうなずく彰子。
その様子を見届けたまひろは「ではお次は…」と新たな題を考え始めます。
それでまひろが選び出した文字は、人が会うことを表す「會(会)」。
ここで副音声では「宴会の”会”」と説明が流れます。
それを聞いた敦成が「これ!」と選び出した札には「糸」の文字が。
「<糸>と<会>で<絵>!」
と敦成が言うと再び女御たちが褒めたたえます。
続けて選んだのは「寺」
するとここで「東宮様、じじもご一緒してよろしゅうございますか?」と言い、道長も<偏つぎ遊び>に参加することに。
その様子を見て「では…」と札を確認するまひろ。選びだしたのは「寺」でした。
「偏と旁が分かれているとわかりにくいのう…」と悩む道長の前で、いち早く札を選んだ敦成。その手に持っていたのは「日」の文字でした。
敦成は「<日>と<寺>で<時>!」と告げ、再び周囲から褒めそやされます。
その様子を見て「東宮様はご聡明であられますな」と関心する道長。
続けて道長は、東宮が7歳になったことをたずねると、先の帝は同じ7歳で即位した事実を伝え、よい博士から帝たるべき道を学ぶことを勧めるのでした。
視聴者の反応
あらためて確認すると、まひろが選んだのは「会」「寺」でした。さらに、道長が来る前に選んでいたのは「交」。この組み合わせをみて、過去の”ある場面”を想起した視聴者が多かったようです。
ネットでは「<寺>で<会>って<交>わるって…もしや賢子ができたあの石山寺逢瀬のこと!?」「鈍感道長め、『分かりにくいのう』じゃないわ!!気づいて(笑)」「以前も一条天皇と定子が偏つぎ遊びで<正><攵>を選びあって<政>としていた」「さすが『光る君へ』。にくすぎる演出!」といった声が見られていました。
大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。
彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。
脚本は大石静さんが担当しています。
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