浅香航大、社会派作品への挑戦は「心地よい緊張感」映画『滑走路』

2020年11月15日(日)14時0分 シネマカフェ

『滑走路』浅香航大(C)2020 「滑走路」製作委員会

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夭折の歌人・萩原慎一郎の遺作となった歌集を原作とした映画『滑走路』が11月20日(金)より公開。本作で主人公3人のうちのひとり、厚生労働省で働きながら自身の無力さに苦悩する若手官僚を演じた浅香航大に注目にした。



連続テレビ小説「マッサン」「ひよっこ」、そして社会現象にもなった人気ドラマ「あなたの番です」の刑事役で人気を博し、2020年は3本の出演映画が公開、木ドラ25「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」も話題となり、若手俳優の中でも群を抜いた存在感であらゆる世代から関心を集めている浅香さん。


本作では、厚生労働省で非正規雇用問題や働き方改革に取り組み、苦しむ人々を助けたいと思いながら、過重労働の中で自らも精神を病んでしまう心優しい鷹野役を繊細に演じ、新たな魅力を発揮している。浅香さんは、「台本を読んで、鷹野は純真でまっすぐな人という印象を受けたので、ナチュラルなお芝居を心掛けました」と言う。


「心に病を抱えセラピーに通っているというキャラクターなのですが、大庭(功睦)監督をはじめ現場がいい雰囲気だったので、僕自身が落ち込んでしまうことは全くなく、むしろ穏やかだったほどです。作品が真面目なので、現場では常に皆が同じ方向を向いて『素晴らしい物を作ろう』という心地よい緊張感があったので、集中して鷹野の気持ちに寄り添うことができました」と有意義な撮影となった様子。

今回到着したメイキング写真では常に真剣な表情を見せている浅香さんだが、「こんな社会派の映画に出られる機会はあまりないので、ぜひやりたい」と挑戦した貴重な社会派作品の撮影現場に手応えものぞかせる。


この鷹野という役は映画のオリジナルキャラクター。“非正規歌人”である萩原慎一郎の原作を映画化するうえで、大庭監督は「原作が注目されるキーワードとなった『非正規』の要素を前面に出しすぎると原作が持つもっと多くの人に届く可能性を薄めてしまう」と、あえて職業としては非正規とは正反対のイメージであるエリート官僚をメインの登場人物のひとりに据えることを考えた。


エリート官僚である鷹野がそのシステムの中で疲弊し、自身の無力さに苦悩するという状況を描き出すことで、より様々な立場の人に届くようなエピソードが生まれていった。映画を多くの人に届ける大事な役を担った浅香さんについて、大庭監督は「浅香さんは取り憑かれたようにお芝居をする人、憑依型ですね。同じ動作でもシチュエーションにあわせてその見え方をがらりと変えてくるすごさがありました」とコメント。監督も全幅の信頼をおいた、浅香さんの迫真の演技を堪能してみてほしい。


『滑走路』は11月20日(金)より全国にて公開。

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