新作も神回多め「3月のライオン」聖地歩いてみた

11月15日(水)13時0分 日刊スポーツ

中央区佃の佃小橋

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 NHKアニメ「3月のライオン」第2シリーズ(土曜午後11時、全22話)が先月スタートし、毎週感激しながら見ています。主人公の高校生棋士、桐山零と川本3姉妹が暮らす「六月町」「三月町」は、東京都中央区の月島、佃、新川あたりがモデル。放送快調を勝手に祝い、中央区築地の日刊スポーツからぐるっと歩いて、物語ゆかりの場所を散策してきました。
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 どう歩いてもいいのですが、中央区の公式ホームページから入れるおでかけマップ「3月のライオンコース」の順路に沿って月島〜佃〜新川と歩きました。起点は地下鉄の月島駅6番出口。千駄ケ谷の将棋会館に行く時の桐山零が利用しています。目の前は有名な「月島もんじゃストリート」です。
 ◆月島もんじゃストリート
【写真・月島もんじゃストリートの風景】

 川本3姉妹がお買い物をする「商店街」として登場しますが、道の両サイドにもんじゃ焼き屋さんが何十軒もあって圧倒されます。二番街の一部エリアは再開発中でクローズ中。焼きたてのメロンパン専門店も2軒あって、並んでいる人や店先でほおばっている人たちでにぎやかです。1人なのでさすがにもんじゃ焼きはあきらめ、ストリート入り口付近のマクドナルドへ。作品では「メック」の名前で登場し、主要キャストの二海堂晴信が「ギガメックか〜」とうっとりしたり、川本家の次女、ひなちゃんが零にシェイクをおごってもらったりするんですよね。ハンバーガーセットをさっさと食べましたが、どうせならギガメックとシェイクにすればよかったと反省。
 ◆佃小橋
【写真・中央区佃の佃小橋】

 月島駅6番出口の方へ戻って隅田川方面へ歩くと、原作でもアニメでも、とにかくよく出てくる重要スポット「佃小橋」があります。高層マンションを背景にした朱色が鮮やかなのですぐに見つけられます。零が川本家に向かう時に渡るという設定のため、昼夜問わず、さまざまなストーリーや心象風景に登場。第2シリーズの1話でも、零が手作りラムネをおみやげに「会いに行こう、あの橋を渡って」とさっそく渡っています。思っていたよりこぢんまりとアットホームで、静かな橋。孤独な零を変えていく川本3姉妹の温かさとも重なります。撮影している人も何人かおり、人気のアングルを譲り合う人たちも。やはり人気スポットなのですね。
 ◆佃公園内、隅田川沿いの遊歩道
【写真・佃公園の遊歩道】

 零にも川本家にとっても生活の一部になっている遊歩道で、お散歩から号泣まで、さまざまなシーンの舞台となります。「川が広くてきれいだったから」という理由で六月町での一人暮らしを選んだ零ですが、本当に広々として気持ちのいいところ。水上バスがちょいちょい通過したりして、ベンチでぼーっとしているだけでかなり和みます。第2シリーズでは、中学校でいじめに遭ったひなちゃんが家を飛び出してわんわん泣く、胸の痛い場面の舞台にもなりました。ひなちゃんの強さにかつての自分を救ってもらった零が「一生かかってでも僕は君に恩を返すよ」の名場面。夜景が水面にキラキラする風景が美しかったですね。佃大橋寄りの遊歩道に、それらしき場所がありました。
◆住吉神社の参道の鳥居
【写真・住吉神社参道の鳥居】

 参道の鳥居は、川本家との行き来や、月島駅からの帰り道など、今このへんを歩いているという目印としてよく登場するところ。家を飛び出したひなちゃんが泣きながらくぐったのもこの鳥居ですね。個人的に二海堂のファンなので、川本家に将棋を教えた二海堂が「おおむね我々はよくやったであろう」とこの鳥居あたりでこぶしを握って満足するシーンが笑えて印象に残っています。参道の先にある住吉神社は住宅街の中にあり、静かなところ。おみくじも引けます。
◆佃大橋の下
【写真・佃公園の遊歩道から見る佃大橋の下】

 原作コミック7巻の巻頭イラストにもなっているスポット。頭上に巨大な橋梁がのしかかるようで、抑圧された過去の回想や、手詰まり状態、やり場のない思いなど、重くて暗いシーンでよく登場します。姉の香子との口論や、島田八段の投了をかみしめるシーンなど、第2シリーズでも、過酷な子供時代を振り返るシーンでさっそく出てきました。
◆中央大橋
【写真・隅田川に架かる中央大橋。佃と新川をつなぐ】

 佃小橋と並ぶ最重要スポット。将棋会館からの帰り道であり、零の住む六月町と、川本家がある三月町をつなぐ架け橋という大事な側面もあります。美しいハープ橋で、歩道も広いので歩いていても気持ちいいです。東側にはスカイツリーと永代橋が見える絶好のロケーションでもあります。明るいシーンでも出てきますが、悩んでたたずんだり、強い風が甘くない世の中を象徴したりと、オールマイティーな場所です。主塔を下から見上げたアングルは威圧的で、不穏な心境も暗示します。
◆隅田川テラス
【写真・隅田川テラスから見る川沿いの風景】

 中央大橋を渡ったところにある新川地区にあり、きれいに整備された親水テラスが伸びています。水鳥がたくさんいてびっくり。ジョギングコースとしても人気なのか、ランナーがよく通ります。写真は、このあたりから撮った隅田川の風景。実際、零のマンションから見える風景と似ている気もします。
◆霊岸島水位観測所
【写真・隅田川テラスの霊岸島水位観測所】

 隅田川テラスにある謎のオブジェ。その名の通り、海面の水位を測る観測所で、課外授業らしき制服集団とも遭遇しました。奇っ怪な外観のせいか、「勝つ理由がないとか言いながら負けると悔しいのはなんでだ」というような、カオスな心境のシーンの時によく出てきます。
◆高橋
【写真・亀島川に架かる高橋。奥に見えるアーチ橋は南高橋】

 「河が好き」「いろんな橋を渡りながら妙に落ち着く」という零は、対局の日は将棋会館まで地下鉄1本で行ける月島駅ではなく、JRの駅まで歩いていきます。高橋(たかばし)は隅田川に合流する亀島川に架かっている橋で、デザインが特徴的なフェンスは作品にもたびたび描かれます。近くには船着き場もあり、いかにも運河の風情。橋の付け根にJR八丁堀駅の入り口があります。ちなみに、写真奥のアーチ橋は南高橋です。
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 月島を起点に、佃、新川というルートで歩きましたが、車も自転車も持っていない主人公の生活圏内だけに、写真を撮りながら歩いても1時間かかりませんでした。川が広くて気持ち良く、お散歩コースとしてはちょうどいいですね。川本3姉妹が住む下町の風景と、リバーシティーの高層マンション群が不思議に調和していて、勝負事の孤独と人の温かさが交錯するこの作品にはぴったりのロケーションでした。次は、将棋会館がある千駄ケ谷方面も歩いてみたくなりました。
【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)

日刊スポーツ

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