タレント・SHELLYの司会術 スタッフも驚く「傾聴力の高さ」

11月15日(金)16時0分 NEWSポストセブン

巧みなMC術で注目されるSHELLY(時事通信フォト)

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 ネタだとしても笑えない……。いまやバラエティ番組での“ウケを狙った”発言が炎上するのは珍しいことではない。お笑いの在り方にも変化が求められる中で、“イジリへの違和感”を表明しているタレント・SHELLYに注目が集まりそうだ。


 3歳と1歳の女児2人の母親であるだけに現在は少々仕事をセーブしている様子のSHELLYだが、それでも日本テレビ系『ヒルナンデス!』や同局系『今夜くらべてみました』と人気番組のMCを任されている。明るく収録を盛り上げつつも、臨機応変に番組を進行していく手腕は、2度の産休を経ても健在だ。


 SHELLYの特筆すべき点といえば、単純なMCスキルの高さだけでなく、バラエティ番組における“イジリ”への違和感をいち早く表明したことも挙げられる。番組MCを担当するAbema TV『Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース』で2019年3月に「ブスという呪い」というテーマの企画が行われたとき、SHELLYは、「ブスはイジってもOK」とみなす風潮にはっきり苦言を呈した。


 さらにSHELLYは番組公式ブログにて、バラエティタレントは“ブスイジリ”に対して難しい立場であるとした上で、〈なんか最終的に子供の教育(にとってどうか)だなって〉と自ら綴った。メディアが人々の価値観に与える影響力を意識しているようで、〈他人の容姿を悪く言っちゃいけないっていう、他人が傷つくことを言っちゃいけないっていうのは大前提であって、その大前提をみんな忘れかけてないかっていうことですね〉と続けている。


 かねてより「イジリ」と「イジメ」の境界線については議論されている。評論家の宇野常寛氏は2019年2月、“YouTuber・カジサック”ことお笑いコンビ・キングコングの梶原雄太と共演した際に、梶原による“イジリ”に不快感を覚えてイベントを途中退席したことが賛否両論を招いた。その後、宇野氏は、〈「芸人」なら、バラエティならイジメが許されるなんて間違ってる〉とTwitterで主張した。


 宇野氏と梶原の騒動をきっかけに脳科学者の茂木健一郎氏が、“イジリ”に対する考え方についてTwitterでアンケートを募ったところ、7885票のうち「好きである」が17%、「嫌いである」が55%、「どちらでもない」が28%という結果になった。もちろん、Twitterで一個人が募ったアンケートにどれだけ信頼性があるか考える余地はある。しかし、「バラエティ番組のイジリが苦手な視聴者も多い」とは充分言えるのではないか?


 先述の『Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース』にも携わった経験のあるAbema TV元関係者は、このように語る。


「『Wの悲喜劇』は、『ブスという呪い』以外にも、就活セクハラや身体障害者の恋愛などセンシティブなテーマを扱うことが多い番組です。SHELLYさんはどんなテーマのときも、しっかり当事者の話を聞いた上で、自分なりのコメントを言えるし、相手からより深い言葉を引き出すこともできます。その場をワッと盛り上げる力というより、傾聴力の高いタレントという印象ですね」


 イジリが人を選ぶものになっている以上、より多くの視聴者に愛されるために“脱・イジリ”を意識した番組は今後増えていくかもしれない。となると、イジリへの違和感をはっきり表明したSHELLYの需要もさらに高まっていきそうだ。


●取材・文/原田美紗(HEW)

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